悪意は深い穴の中で嗤う

    作者:波多野志郎

     ――トンネルというのは、便利なものだと男は知った。
     入り口と出口。それしかない。それ以外の余計な道筋は存在しないのだから、『得物』はその途中で張っている男の目の前に必ずやって来るのだ。
     ならば、後は気が向いた時に『得物』を刈り取るだけだ。
    「あれに、するか」
     目をつけたのは、一台の軽自動車だ。男は、その前へと無造作に飛び出した。
     キイイイイイイイ!! と鳴り響く、甲高いブレーキ音。男は構わず、軽自動車へと踏み出した。
    「ク、カカ!!」
     男が笑い、変貌する。青い青い異形の巨躯、デモノイド――デモノイドは、その右腕の細胞を剣へと変化、そのまま軽自動車へと突き刺した。
    「ああ、そうだな。外には出してやるさ」
     突き刺したまま、ひしゃげた軽自動車を引きずり、デモノイドは外に出る。後は、その崖から放り落とすだけだ。
     空中で、傷だらけの運転手と視線が合う。その死に瀕する、絶望の表情が男は大好きだった。
    「クカカカカカカカカカカカカカカカカカッ!!」
     落下し、遅れて爆音が鳴り響く。命を奪った、その事をデモノイドは――デモノイドロードは、嬉しそうに大笑いした。

    「本当、悪意を持って行動するこういう奴は……」
     表情をしかめて、湾野・翠織(小学生エクスブレイン・dn0039)はそうこぼした。
     今回、翠織が察知したのはとあるデモノイドロードの存在だ。
    「こいつは、トンネルの中で人を襲って命を奪う事を楽しんでるっす。それこそ、色々なトンネルで……もう、結構な数が犠牲になってるはずっす」
     だからこそ、これ以上の凶行を行なわせる訳にはいかない。翠織の表情が厳しいものとなっていく。
    「このデモノイドロードが今いるのは、このトンネルっす」
     翠織がそういって広げた地図に、印を書き込む。不幸中の幸い、このトンネルは細い峠道の先にある。車の通りは大変疎らだ――徒歩でそこに赴けば、簡単に向こうは襲い掛かってくるだろう。
    「ただ、向こうは『得物』を狙うつもりでいるっすから、不意は打てないし油断すれば逆にこっちが不意を打たれるっす。その点だけは注意して、挑んで欲しいっす」
     その実力は、かなり高い。加えてデモノイドでありながらロードには理性がある、油断すれば逃走されてしまう事もあるのだ。前もって策を練った上で、対処にあたる必要があるだろう。
    「本当に、悪意を持って殺す事を楽しんでる奴っす。だからこそ、放置すればどれだけの被害を巻き起こす事になるか……そうならないように、よろしくお願いするっす」
     狡猾な敵だ、だからこそここで倒し切って欲しい――翠織は、真剣な表情でそう締めくくった。


    参加者
    結城・創矢(アカツキの二重奏・d00630)
    緒野・柚弦(アンラッキースター・d01752)
    姫切・赤音(紅榴に鎖した氷刃影・d03512)
    小谷・リン(小さな凶星・d04621)
    日凪・真弓(戦巫女・d16325)
    アデーレ・クライバー(地下の小さな総統・d16871)
    真夏月・牙羅(中学生デモノイドヒューマン・d18170)
    夜川・宗悟(魔術師・d21535)

    ■リプレイ


     オ――、と大気の流れが低い音として、響き渡る。緩やかに中でカーブしているのだろう、出口が見えないそこを覗き込んで結城・創矢(アカツキの二重奏・d00630)がバッグや手籠、鞄へと視線を落とした。
    「ちょっと窮屈かも、ですけど……我慢してくださいね」
     その手荷物の中には、蛇が二匹に猫が一匹、兎が一羽という動物達が詰められていた。
    (「ひ、ひええ、蛇、蛇!」)
     そう言って白い鱗の蛇から逃げるのも、黒黄赤の明らかに毒持ってそうな縞々の蛇――緒野・柚弦(アンラッキースター・d01752)だ。ようするに、動物変身した灼滅者達だ。
    「さて、作戦開始だ」
     茶色と黒い斑の毛の猫へと変身した真夏月・牙羅(中学生デモノイドヒューマン・d18170)が、バッグへと潜り込む。そして、肉球の前足でトンネルを差し示した。それに、日凪・真弓(戦巫女・d16325)がバッグを持ち上げる。
    「では、参りましょう」
     深い穴の『底』――悪意が待ち受ける場所へ、灼滅者達は踏み入った。

     低い風の音と、小さな足音。車の通らないトンネルとは、足音さえ拾うのだ。
    (「……ひどい臭いね」)
     殺意を隠すためのサングラスの下で目を細め、アデーレ・クライバー(地下の小さな総統・d16871)は息を飲んだ。視覚の外からでもわかる『業』のひどい臭いに、目がくらみそうになる。人の悪意は、殺すという行為に溺れた者は、これほどの『業』を背負うのだ――。
     タン、という一つの足音が、トンネルに響き渡った。その音が、自分達の『頭上』から降ってきた者の着地音だと、アデーレはすぐに気付く。
     ヒュオン! という音が頭上を横切った。もしも、一瞬でも頭を下げるのが間に合わなければ、確かに手痛い一撃を受けていただろう。
    「へぇ?」
     感心したように、その男は笑った。中肉中背。どこにでもしそうな、普通の青年だ。ただ、その表情だけが常人では考えられない、歪んだ笑みを浮かべていた。
    「い、いやぁ、こないでぇ!」
     アデーレの投げた手篭が、その男の後ろへ転がった。ほぼ、同じように驚き戦きながら夜川・宗悟(魔術師・d21535)が声を上げる。
    「い、一体なんなんだ。なにが起こってるんだ……?」
    「止めろよ、ヘタクソな演技はよ?」
     宗悟の言葉に、男――デモノイドが言い捨てる。視線は、油断なく灼滅者達が放り投げた荷物へと注がれていた。
    「今の一撃が、偶然で避けた、までならまだ信じた。だが、ああも荷物を放たれてはなぁ? 何かあると訝しがるのが当然だろう?」
     ミシリ、と青い異形の巨躯へと変わったデモノイドは、その右腕を振るい飛ぶ斬撃を繰り出す。それに反応して、荷物の中から無数の動物が飛び出して動物変身を解除していった。
    「殺す、楽しい、か。わたし、殺人鬼、ころす、好きだ。だけど、わたし、殺すの、だーくねす」
     白い蛇から人の姿に戻り、巨大な四本の影の腕に支えられ小谷・リン(小さな凶星・d04621)がぽつりぽつりと言い捨てる。
    「さあ、これで逃げられないぞ、覚悟しろデモノイド」
     赤と青の輝き、その眼差しでデモノイドを射抜き、猫から人の姿となった牙羅が言い捨てた。右手で髑髏の仮面をつけ、左手で鎌を構える。そして、同じく兎から元の姿へ戻った姫切・赤音(紅榴に鎖した氷刃影・d03512)が、皮肉げに言い捨てた。
    「ダークネスを灼滅する際ってェのは、少しは後ろめたい気持ちがあるモンですが――ここまで下衆野郎だと楽で良いですね。真ッ平らに灼き尽くして差し上げますよ」
    「ク、クク、ハハハハハ、ハーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
     赤音の言葉に、デモノイドが笑う。呵呵大笑だ、トンネルに響き渡る狂気の笑いは、唐突に止んだ。
    「下衆なら殺して、心が痛まないってか。いいね、そういう下碑た物言い、大好きだぜ? 俺も」
     八人と一体に囲まれ、デモノイドが喉を鳴らす。膨れ上がる殺気に、すっかりと怯えながら柚弦はスレイヤーカードに語りかけた。
    「助けて影業さん!」
     音もなく、柚弦の隣に人型の影――影業が立つ。そして、創矢もスレイヤーカードを手に呟いた。
    「うん、それじゃあ……キミに、任せるね」
     カードから双雷を引き抜き、表情の消えた創矢が冷徹に言い捨てる。
    「居直り強盗の開き直りと、何が違う?」
    「さてなァ!?」
     言い放ち、デモノイドはその異形の刃をジャラン! と蛇腹化させる。そして、戦いの始まりを告げるように、刃の嵐が吹き荒れた。


     ブレイドサイクロンが、牙を剥く大蛇のように荒れ狂う。その中を、アデーレが踏み込んだ。
    「あなたと同じ力で、狩られる側の気持ちを教えてあげますよ!」
    「は、ご同類とでも言う気か?」
     ギン! とアスファルトを削りながら下段から跳ね上げられたアデ-レのマテリアルロッドが、デモノイドの脇腹を狙った。デモノイドはそれを肘で受け止める――が、その衝撃は肘ごと腹部に炸裂した。
    「お――」
     デモノイドが、一歩下がる。それを逃がさないと言うように、滑るような歩法で創矢が踏み出した。
    「悪いが、貴様の趣味の悪い快楽もこれまでだ」
     カウンター気味にデモノイドが拳で迎撃するも、創矢はそれをわずかに横へ頭を動かしただけでかわす。そして、カチャリとクルセイドソードを振りかぶった。
    「断ち切る。受けられるものなら……受けてみろ!」
     懐へ潜り込んでの横一閃、創矢の神霊剣の実体なき刃がデモノイドの胴を、魂を切り裂いた。
    「――ッ」
     しかし、斬りつけたはずの創矢の反応は早い。後方へ跳んだ、その一瞬後には創矢の頭部があった場所へ青い異形の刃が通過した。
    「ハハハハハハハハハハハハハッ!!」
     デモノイドが、狂ったように笑う。手応えは、確かにあった。しかし、それさえも物にしないのだ、この異形は。
    「蛇バッグも怖かったけどデモノイドもやだ怖いよう!」
     そのトンネルに響き渡る笑い声に、柚弦は身を震わせる。しかし、すぐに首を左右に振って勇気を振り絞った。
    「い いやいや、俺がみんなを助ける役目、なんだから」
     敵は近くにいないから。大丈夫。大丈夫――そう自身に言い聞かせながら、柚弦は黒い剣を軽々と振るい祝福の言葉が変換された風を吹かせた。
     そして、その風と共に駆けるようにポケットに両手を突っ込んだ赤音が疾走。デモノイドの振り返りざまの裏拳を、冥涯の影による腕で受け止め軌道を逸らす。
    「……成程、よく馴染むじゃねェですか」
     そして、同時に繰り出したニンジャソードの実体なき斬撃に、赤音は小さく笑う。冥涯もニンジャソードも、どちらも友人から誕生日のプレゼントに貰った新しい武器だ。しかし、そのどちらも使い慣れた武器のように、手に馴染む。
    「これなら、ご褒美に猫変身を見せてやっても良いですかね……――なンて」
     後ろ回し蹴りでデモノイドを足場に、赤音は横へ跳ぶ。そして、そこへタイミングを合わせて牙羅が自分の周囲に五芒星型に符を放ち、一斉に発動させた。ギン! と発生した攻性防壁が、デモノイドを押し潰す!
    「逃がしはしない」
    「あぁ、ここでお仕舞いにするよ」
     牙羅の言葉を継いで、宗悟が破邪の白光を放つクルセイドソードを振り抜いた。デモノイドの右腕が、異形の刃となって宗悟のクルセイドソードと激突する――ギィン! と、激突する金属音が響き渡り、お互いの刃が大きく弾かれた。
    「殺せば、わたし、もっと、強く、なれる。わたしは、強くなるために、殺す」
     唸りを上げて死角から放たれたリンの影の腕がデモノイドを切り裂き、ビハインドの氷山・凪継もまたその動きに合わせて刃を突き出した。ザン! と凪継の霊撃の切っ先をデモノイドは二の腕で受け止め、そのまま大きくアスファルトを蹴り跳躍する・。
    「日凪真弓──参ります」
    「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
     振りかぶった右腕が異形へと変貌していく――振り上げられた真弓の鬼神変の一撃と、デモノイドの振り下ろしの拳が空中で激突した。


     剣戟が激しく、トンネル内で鳴り響く。デモノイドは足を止め、その拳を、刃を、怒涛の勢いで放ち続けた。それを刀一本で真っ向から受け立つのは、真弓だった。
    「悔い改める必要はありません、貴方の行き先は地の獄と決まっているのですから」
    「ハハハハハハハハハハハ――何様だ!?」
     拳と刃の弾幕、その間隙にデモノイドはその腕を砲門へと変形させる。軌道を逸らそうとした真弓より一瞬早く、デモノイドはその砲口を真弓へと向けた。
     放たれる死の光線、DCPキャノンは真弓へと届かない。その間際に、リンがその身を盾にしたのだ。
    「……動けなくなるまで、わたし、敵に……向かう。あにうえ、見ていて……ね」
     踏みとどまったリンに、凪継は行動へ応えた。構わず次の攻撃を叩き込もうとしたデモノイドの顔面へ、凪継が霊障波を炸裂させたのだ。
    「――お?」
     そして、その隙に死角へと回り込んだ真弓の切り上げの斬撃がデモノイドの足を斬り付ける。ガクリ、と膝を揺らしてのけぞったデモノイドをリンは、その膨れ上がる影の上で握り潰した。
    「あっぶねぇ!!」
     リンの影喰らいを内側から斬り裂き、デモノイドが後方へ下がろうとする。しかし、赤音はそれを許さない。背後から影を操りながら踏み込むと、マテリアルロッドを振り回した。
    「逃げ場なンざ、ありゃしませンッて」
     背中に受けた赤音のフォースブレイクの一撃に、デモノイドの動きが止まる。そこへ、大きく跳躍した創矢が右腕を振りかぶった。
    「この一撃で、潰す……!」
     ドン! と異形の怪腕、鬼神変の一撃を創矢は叩き込む。デモノイドは咄嗟に頭上に振り上げた両腕をクロスさせ、その巨大な拳を受け止めた。
    「グ、ハ、ハ……!?」
     思わず漏れた笑いが、止まる。身を低く潜り込ませた宗悟が、デモノイドの股下をスライディングで通り過ぎ、逆手の解体ナイフで足を斬ったのだ。
    「どうしたの? もっと、笑いなよ」
     へらへら笑って言ってのける宗悟に、デモノイドは小さく肩を揺らす――吹き出したのだ。
    「ハーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
     ジャララララララララララララララララララララン! と荒れ狂う、蛇腹の刃に灼滅者達は跳び下がり、間合いを開ける。その哄笑を聞きながら、柚弦は癒しの矢でリンを回復させた。
    「落ち着いてサポートしようね。影業さん」
     隣に立つ影へ、自身を落ち着かせるように柚弦はそう声をかける。デモノイドの一打一打が重いのだ、回復をし損ねる事はこちらの状況を不利に導かれる事に等しい。
    「その武器を封じる」
     牙羅が、振りかぶった咎人の大鎌を横一閃に振り抜いた。黒い波動の一閃を、デモノイドは青い月光のごとき一閃で相殺、トンネル内に爆風が巻き起こる。
    「まだまだ!」
     その爆風を真っ向から突っ切り、Adlerを両手に集中させてアデーレは連打を繰り出した。デモノイドは、それを両腕を盾にするように受け止め、更に哄笑を上げる。
    (「暗い洞窟に巣食う怪物なんて、お伽噺にありそうな話だ」)
     宗悟は、思う。まるで、悪夢のような御伽噺だ、と。この暗い穴の中で、ただただ人を殺すためだけに存在する……そんなモノは、怪物と呼ぶしかないではないか。
     だが、へらっと笑い、宗悟は言ってのけた。
    「まぁ、どの話も最後に怪物は必ず退治されるんだよ」
     ダン! とアスファルトを強く蹴り、宗悟はデモノイドの懐へと潜り込む。それにデモノイドは前蹴りで迎撃するが、宗悟はそれを横へ回り込みかわした。そして、壁を足場に切り返すと、そのクルセイドソードへデモノイドを大きく切り裂く!
    「貴方の凶行、これまでです……!」
     そこへ、真弓が踏み込んだ。それをデモノイドは、真っ向からDMWセイバーで迎え撃つ。しかし、真弓は構わない。DMWセイバーを大上段からの斬撃で相殺、雲耀剣はそのまま振り下ろされた。
    「ハ、ハハ――!!」
    「あにうえ、ご一緒に」
     一歩ふらついたデモノイドへ、白い手袋を掲げたリンが凪継へと囁く。踏みとどまったデモノイドを薄暗闇を踊った纏の手・絶が斬り刻み、凪継がその刃を突き立てた。
    「ハハ、どっちが、化け物、なんだかな……!」
     その何も映さないリンの瞳に、デモノイドが苦笑する。しかし、その呟きを断ち切るように、赤音がそのまま滑るような足取りで間合いを詰めた。
    「いかがです? 殺される側の気分は?」
     皮肉と共に繰り出される、輝くニンジャソードの一閃が、デモノイドの胴を薙ぎ払う。そのまま壁へと叩き付けられたデモノイドは、それでも倒れる事を拒むように踏みとどまった。
    「みんな、信じる」
     柚弦の横から、人型の影が駆け出す。デモノイドを逃がさないために、勇気をふりそぼった柚弦の影の一撃が、デモノイドを大きく切り裂いた。
    「ハ、ハハ……ハハ……!」
    「――!!」
     そこへ、牙羅の裁きの光条が放つ。その身を焼かれながらも、デモノイドはなお、笑い前へと踏み出した。
    「せいぜい、派手に飛び散るんだな」
     そして、それに合わせて創矢の双雷による一撃がデモノイドを打った。その名の通り雷に打たれたように身を弾ませたデモノイドへ、槍を取り込んだ左腕の刃を振りかぶったアデーレが口を開いた。
    「このタグに見覚えは……あなたに聞くだけ無駄でしたね」
     タグを指差しながら、アデーレは自分からその話題を打ち切る。それに、デモノイドは喉を鳴らして言った。
    「俺と、お前達の差は――」
     なんだ? という問いかけは、アデーレのDMWセイバーによって、永遠に断ち切られた……。


    「これで驚異は去った……のかな」
     封鎖のために置いておいた看板を回収し、創矢がこぼした。犠牲者へと黙祷を捧げていたアデーレは、小さく呟く。
    「今回立てた作戦と命を奪う行為と力は立場が違うだけで、デモノイドロードとかわらないのでは……?」
     デモノイドが残した問いかけが、心に刺さり続けていた。だからこそ、アデーレは思わずにはいられない。
    「それでも、何かを守る、犠牲者を出さぬために戦う……それは、間違いではないはずです」
     その自身の正義を胸に、アデーレは仲間達と共に改めてトンネルを振り返る。
     ここに潜んでいた脅威は、去った。そして、何の罪もない人々の命が奪われる、そんな事態が防がれたのだ。それは、確かに彼等が勝ち取った確かな事実であった……。

    作者:波多野志郎 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年12月25日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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