●荒魂を醒ます者
夜深く人気の失せた寺の境内を歩くスサノオが足を止めたのは、地蔵の前だった。
スサノオは左脚を地蔵の頭にかけ、禍々しい鉤爪を無遠慮に食い込ませる。スサノオは踏みにじるように地蔵を引き倒し、幼子を抱いた地蔵の柔和な微笑が砕けた。
振り返ったスサノオが、天を仰いで吠える。
石畳が歪み、地の底から響く産声。粘土のように歪む地面から這い出したのは、赤ん坊だった。濡れた産毛がへばりつく頭を乗せた首はすわっておらず、小さな体には不釣り合いな大きな頭が不安定に揺れている。
鎖で地面に繋がれた赤ん坊は、何かを探し求めるように四つ足で這い回り泣き声を上げる。
スサノオは踵を返して、夜闇に溶けるように走り去っていくのだった。
●産み堕とされた赤子
「前にも事件を起こしたスサノオが、また古の畏れを呼び出したみたいなんだ」
説明を始めた須藤・まりん(中学生エクスブレイン・dn0003)の表情が、どことなく暗い。
「もう被害に遭っている人もいるんだ。これ以上の被害者を出さない為に、みんなに古の畏れの退治をお願いするよ」
まりんは机の上に、地図を広げてみせる。
「古の畏れの行動範囲は、この町内に限られているんだ。他の古の畏れが起こす事件と共通している点だね」
古の畏れの基本的な性質と解釈していいのかもしれない。それが何を意味するのかは、現時点では分からないが。
「事件を起こしているのは赤ん坊の姿をした古の畏れで、女の人ばかりを狙って襲っているんだ」
更に詳しく言えば、ある程度成熟した女性。つまり「母親になりうる者」がこの古の畏れの標的になる。
「次に古の畏れが事件を起こすのは、夜中の9時から9時30分の間だよ」
この時間帯に古の畏れの出現地域を歩く女性は仕事帰りのOLが1人で、灼滅者達の介入がなかった場合の被害者はその女性、ということになる。
「泣き声で女の人を引き寄せて、見つけた人が古の畏れを抱き上げたタイミングで襲いかかるんだ。この時、古の畏れを見つけられるのは標的と見なされ泣き声を聞いた女の人だけ、という点に注意してね」
この性質から、古の畏れに接触する方法は2つ考えられる。
1つは、古の畏れの出現地域の人払いをした上で、灼滅者達が自ら囮となって町を歩いて接触する方法。
もう1つは、次の被害者となる一般人の女性を尾行し、被害者が古の畏れの発見した時点で割り込み接触する方法。
前者の方法ではほぼ確実に古の畏れの奇襲を受けるという危険性があり、後者は言うまでもなく一般人に被害が及ぶ可能性がある。どちらの方法を選ぶかは灼滅者次第だ。
「古の畏れは単体で、戦闘時のポジションはクラッシャーだよ。ダンピールの紅蓮斬、サウンドソルジャーのディーヴァズメロディ、ウロボロスブレイドの蛇咬斬に近い性能を持つ3種のサイキックを使うんだ」
まだ自分の足で立つこともできない赤ん坊の姿だが、その戦闘力は高く、戦闘時の身のこなしも獣じみている。相手は古の畏れであり、見た目通りの存在ではないことを、忘れてはならない。
「この古の畏れがどんな想念から生まれたかは……あまり、深く考えない方がいいかもしれないね……」
言葉を濁すまりんだったが、最後には笑顔を見せて灼滅者達を励まし、送り出すのだった。
参加者 | |
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百瀬・莉奈(ローズドロップ・d00286) |
九条・雷(蒼雷・d01046) |
早鞍・清純(全力少年・d01135) |
榎本・哲(狂い星・d01221) |
神宮時・蒼(大地に咲く旋律・d03337) |
葉月・十三(我ハ待ツ終焉ノ極北ヲ・d03857) |
聖・咲耶(中学生神薙使い・d16119) |
黒鐵・徹(オールライト・d19056) |
●
これから戦う古の畏れの出自を想像すると、寺に程近い夜道が余計に暗く感じる。そんな息苦しささえ覚える暗さを吹き飛ばしたのは、身につけた照明ではなく、百瀬・莉奈(ローズドロップ・d00286)の声だった。
「にゃー! 雷さん素敵! 大人!」
古の畏れを誘き寄せる為、普段よりも大人っぽい服装の九条・雷(蒼雷・d01046)にじゃれつくように、莉奈はしげしげと観察する。
「……ふむふむ、参考にさせて貰うにゃー!」
雷を中心に集まる女性陣の賑やかな輪を眺めつつ、早鞍・清純(全力少年・d01135)はこっそりと葉月・十三(我ハ待ツ終焉ノ極北ヲ・d03857)に耳打ちする。
「OLコスプレを期待してたのって、俺だけですか?」
十三はふむ、と顎に手を当て思いついたように手を打った。
「あれだよ、OLスタイルだと露出少なくて落ち着かないんですよ」
「あーなるほど……痴女だからな……」
「痴女ですね」
「痴女なんですか……!」
しみじみ納得する榎本・哲(狂い星・d01221)に頷く十三。そして戦慄する中学生男子、清純。
男子組の言いたい放題な囁きが耳に入り、莉奈は雷の表情を伺うように恐る恐る見上げる。
が、莉奈の目に入ったのは、既に男子組の方を向いていた雷の背中であった。
「はァい、男子は揃って黙れやコラ」
雷の拳がドス、ドス、ドス、と男子3名のボディに突き刺さる。鉄拳制裁もやむなしである。
「女の子も悪乗りしないのー、もう」
振り返る雷の笑顔は優しい物だったので、ほっと胸を撫で下ろす莉奈であった。
悶絶する男子が回復する頃には、先程までの暗さと緊張もすっかりどこかへ行っていた。
「そろそろ行きましょうか」
黒鐵・徹(オールライト・d19056)が真面目な調子で緩み過ぎた空気を引き締め、灼滅者達は夜道を歩き始めた。
「まだ……聞こえないですね」
古の畏れの出現が予測された時間帯に差し掛かり、聖・咲耶(中学生神薙使い・d16119)は油断なく周囲に視線を巡らせながら歩を進める。
どんな小さな音も聞き逃すまい、と耳を澄ます灼滅者達に不意打ちをかけるように、その声ははっきりと聞こえてきた。
「泣いてる……」
目の粗いやすりで神経を擦られるような、焦燥に駆られる泣き声だった。
聞こえてきた赤ん坊の泣き声に、痛んでいるのは胸の内か。神宮時・蒼(大地に咲く旋律・d03337)が痛みを覚えるかのように、顔をしかめる。
「何かの匂いが……?」
泣き声と共に、辺りに流れる儚い薫り。徹のDSKノーズに掛かった業の匂いとも違う。何かを拒もうとするように、腹の底が締め付けられる。
徹が匂いと泣き声の出所を辿ろうと辺りを見回す。が、泣き声は頭蓋の内側にこびりつくようで、響いてくる方向さえ掴めなかった。
「……多分、鬼灯の匂いです」
咲耶にはおおまかな方向が分かるのか、夜道の先を見据えたまま呟いた。
そして、それ以上にはっきりと泣き声の主の居場所を感じ取っていたのが雷だった。
「こっちよ」
雷は短く言って歩き出す。他の者達は顔を見合わせ、先行する雷を追うしかなかった。
雷が手首に巻かれたケミカルライトが不安定に揺れらしながら、早足で歩く。
「この先は……」
「お寺の駐車場、ですね」
事前の調査で寺周辺の地理を把握していた哲と徹が頷き合う。合わせてスサノオの手がかりも探してみたが、こちらは有力な情報は得られなかった。
2人の想像通り、雷は迷うことなく駐車場に足を踏み入れた。
赤子の泣き声と鬼灯の匂いは強くなっているが、それでも哲達には元が分からない。だが、やはり雷には確信があるのか、砂利を踏み締め駐車場の隅へ急ぐ。
哲達が固唾を飲んで見守る中、潅木の前でしゃがんだ雷は、潅木の根元から赤子を取り出した。
●
雷はぐにゃりと垂れかけた頭をそっと包むように支え、赤子を抱き上げる。そうして初めて、赤子は他の者達にも聞こえる声で産声を上げた。
同情ではなく、憐憫とも違う、言葉にし難い感覚に導かれるように、雷が赤子を抱き締める。ただそれだけで、赤子はぴたりと泣き止んだ。
「あーま、あー……」
赤子はまだ据わらない首を回して、雷を見上げる。
濡れた双眸が雷をじっと見つめ、次の瞬間――、
「あー!」
――身を乗り出し腕から抜け出した赤子が、雷の肩口にぞぶり、と食らいついた。
「つゥッ?!」
乳歯さえ生えていない筈の赤子の口は、しかし切れ味鈍い刃物のように力任せに雷の肩を食い破る。
「雷さん!」
飛び出しかけた莉奈を、雷は視線で制止する。
雷は鮮血噴き出す肩の痛みを耐えながら、しっかりと赤子を抱きかかえ直す。己の肩に食いつき咀嚼するように口を動かす赤子を見つめ、雷は努めて感情を抑えながら呟く。
「ごめんね、消えて」
直後、雷は肩の肉ごと赤子を力尽くで引き剥がして持ち上げ、そして渾身の力を込めて地面に叩き付ける!
高くバウンドした赤子はフェンスを蹴り飛び、灼滅者達から大きく間合いを取りながら着地する。
「九条さん!」
肩を押さえた手、その指の隙間から流れ出る血が止まらない雷に、咲耶がすぐに駆け寄り祭霊光で治療に当たる。
あの人外じみた力と動きを見れば、もうただの赤子になど見えはしない。油断があったわけではないが、完全に認識を改めた灼滅者達は、駐車場に照明を配置しつつ赤子を取り囲むように散開する。
「莉奈!」
「La Vie en rose!」
哲の呼びかけに莉奈が即応し、スレイヤーカードの封印を解きつつ飛び出す。2人の狙いは、雷が態勢を立て直すまでの時間稼ぎだ。
莉奈が右腕を巨大な異形に変じさせつつ間合いを詰め、横っ跳びする赤子の逃げる先に大きなサイドステップ1つで回り込み、フルスイングで振り抜く豪腕の一撃で赤子を打ち上げる。
赤子が吹き飛ぶ先には、既に踏み切り跳躍した哲がいる。
哲は飛んでくる赤子をショートフックの連打で迎撃し、更に両手で捕えて膝を突き上げ、肘鉄を振り下ろして叩き落とした。
相当な勢いで地面に叩きつけられた筈の赤子が、ゴム毬のように弾み空中で身を翻し着地する。
赤子はくたりと頭を倒し傾いた視線で、灼滅者達を品定めするように周囲を大きく旋回しながら這う。
だが、灼滅者達は獲物のようにただやられるのを待ちはしない。先手を打って蒼が仕掛ける。
「……闇に、呑まれよ……」
蒼が伸ばした影業が、うねりながら赤子を追う。足元まで迫ったところで実体化した影は、大樹のように伸びて赤子の頭上を覆い、上から赤子にのしかかる。
飛び退き影業を躱した赤子の背後に、別の影。刃と化した清純の影業が、死角から赤子を襲う。
「逃しませんよ」
跳び上がり上空に逃げ場を求めた赤子を追って十三が跳躍する。バベルブレイカーのブースターに火を入れ一気に間合いを詰め、加速を乗せきった右腕を振り抜く瞬間、撃針が雷管を叩き、バベルブレイカーが炸裂する。
射出される杭が直撃し、吹き飛ぶ赤子を伸びる徹の影が追い、巻きつくように捕縛する。そのまま赤子を地面に叩きつけ、代わって自分はバベルブレイカーのブースターに点火し上空へ飛び上がった。
赤子の直上を取った徹は、赤子の鎖に狙いを定めて再度ブースト、見えない天井を蹴るかのように反転加速して降下する。
「鎖……」
上から見下ろすと、赤子の足枷から伸びる鎖が徹には臍の緒のように見える。
飛来した徹が地面に突き立てたバベルブレイカーは精確に鎖を捉え――、
「君を苦しめるママへの未練も、断ち切ります!」
――爆裂して杭を射ち込む!
●
「なっ?!」
徹は思わず声を上げた。
射ち込んだ杭に、全く手応えがない。鎖も無傷だった。
今の一撃は、確かに鎖を捉えた筈だった。外したのではない。当たらなかったのだ。
何故か、は今考えるべきではない。徹は鎖の破壊を諦め、疑念を払って戦闘に集中する。
四足で地を蹴り跳んだ赤子は更にフェンスを蹴って高く跳ね上がる。灼滅者達の頭上を取った赤子が、口を開いた。
「ああぁ! ああぁあぁあああ!!」
まるで大穴が空いたかのような口から、力任せに喚く。やすりで脊髄を擦り上げられる感覚が灼滅者達の足をすくませる。中でも、集束した衝撃波の直撃を受けた蒼が、堪えきれずにへたり込む。
赤子の声にトラウマを呼び覚まされ、蒼は唇を震わせる。
「大丈夫ですか、神宮時さん!」
咲耶が駆け寄り回復に当たる瞬間が、赤子にとっては格好の隙であった。
「ああぁあ!!」
赤子は動きを止めた2人に狙いを定め、喚きながら飛びかかる。が、そこに清純が割り込み立ちはだかった。
清純に飛び付いた赤子が、小さな手からは想像もつかない怪力で、清純の首を締め上げる。
「赤ん坊だからって、ワガママが何でも通ると思うなよ!」
歯を食いしばって堪えた清純は逆手に握ったクルセイドソードの柄で赤子の腹を突き上げ、引き離した所を逆袈裟に斬り上げ吹っ飛ばした。
「どう、今の俺格好良かった?」
「ええ、その……まぁ……」
振り返る清純の期待の眼差しに「言わなければ格好良かったのに……」と思いつつ、曖昧な笑みを浮かべる咲耶であった。
「戦闘力は高いって聞いてたけど、かなりのものね」
咲耶は表情を引き締め清めの風で仲間達を癒しつつ、赤子を見据える。
赤子が大口を開けながら地表を滑るように突進する。その勢いを止めたのは、弾けるように飛び出した蒼だった。
唇を強く真一文字に結んだ蒼が、突き出した両手で尚も前へ前へと押し切ろうとする赤子を抑え込む。
瞬間、蒼の腕が爆裂するように異形化し、その衝撃を零距離から直接赤子に――、
「……吹き、飛べ……!」
――叩き込む!
吹っ飛ばされた赤子が受身を取り損ね、地面を跳ね転がる。
「行けるか、雷!」
「それ、あたしに訊いてる?」
雷は不敵な笑みで哲に応えて、2人が飛び出す。更に莉奈と十三が続き、4人がフォーメーションを組む。
十三はブーストの加速を利用して先陣を切り、同時に莉奈と哲、雷は三方に散開してから高く跳躍する。
「行きますよ!」
十三が地面を抉る勢いでマテリアルロッドを振り抜き、赤子に迸る魔力を捩じ込みながら直情へ打ち上げる。その先に、跳び上がった3人が腕を振りかざし赤子を迎え撃つ。
「オッケー!」
莉奈がオーラの光弾を集束させた掌を――、
「ナイストス、葉月ん!」
十三が紅蓮に染めたオーラを纏う手刀を――、
「もう、眠りなさい!」
雷が荒れ狂う雷撃を固く握り込んだ拳を――、
『はァああああああっ!!』
――赤子に叩き付けた!!
衝撃が魔力を触発し、爆光、烈光、赤光、雷光を立て続けに炸裂させた。
だが、赤子は受身すら取れずに地面に激突しながらも、まだ起き上がろうとするだけの力を残していた。
この赤子は、怨嗟も憎悪も持っていない。もっと原始的、本能的な力が、赤子を起き上がらせようとしていた。
執着。或いは、願い。
「どんな想いから生まれたか分からないけど、これで終わりにします」
赤子に対する複雑な思いを抑え、咲耶は重ねて突き出した掌に制約の弾丸を生成し、撃ち出す。
赤子は辛うじて体を引きずるように動かすのが精一杯で躱すだけの力はなく、弾丸を撃ち込まれる度に体の自由を失っていく。
完全に封殺された赤子歩み寄った徹が、縛霊手と融合したデモノイド寄生体の右腕で赤子を鷲掴んだ。
力を込める程に軋む寄生体に、徹は慈しむように左手を添える。同時に縛霊手の祭壇が震え、赤子を掴む掌から光が溢れ出す。
赤子に、そして己の寄生体に、そっと呟く徹の言葉は――
「最後まで、離しませんから」
――天へと昇る光に飲み込まれていった。
●
古の恐れを灼滅した灼滅者達は、スサノオが古の畏れを呼び出した寺を訪れていた。
地蔵堂の中にあるべき地蔵がない。スサノオに壊された地蔵は、既に撤去されていたらしい。
地蔵堂の前に立ち、徹がぽつりと呟く。
「……大昔に飢饉があって、その時に、労働力にもならないからって、生まれて間もない赤ちゃんを……」
事前調査の際に寺の住職から聞いた話だったが、それ以上は続けられなかった。
「お地蔵さんは、できるだけ早い内に新しい物が置き直すって、住職さんが言っていました」
徹は代わりに、微笑を浮かべて仲間達に知らせる。
徹が地蔵堂の前に花を供えると、莉奈がその隣に小さな風車をそっと置いた。
「今度は静かにゆっくり眠ってね」
雷が静かに周囲にミネラルウォーターを撒き、咲耶はそっと目を閉じ祈りを捧げる。
蒼は赤子が消えていった星空を、じっと見上げていた。
寺を後にすると、哲はずっと言葉少なだった雷の背中を見つめる。
「さてと!」
哲は声を張り上げぱん! と1つ手を叩く。
「一仕事終えて腹も減ってきたし、焼肉行こうぜ!」
「焼肉やったーっ!」
すぐに乗っかったのは莉奈だ。
「雷さんも行くでしょ?」
真っ直ぐに見上げる莉奈に尋ねられ、雷は微笑をこぼして頷いた。
「ええ、そうね」
はしゃぐ莉奈につられるように、灼滅者達の間に笑顔が拡がっていく。
「莉奈ね、莉奈ね牛たん食べたい! 厚切りの!」
「莉奈、今回は俺は財布じゃないぞー。葉月んのオゴりな」
哲は莉奈をくるりと回転させ、十三の方を向かせる。
「莉奈ね、莉奈ね牛たん食べたい! 厚切りの!」
「よーしよしタンでもカルビでも好きなだけ食えよ!」
「んなっ?!」
鷹揚に頷いて笑う哲に、更にはしゃぐ莉奈。そして必死に抗議する十三。
「苦学生のお財布に大ダメージ!? 財布は凌駕できないんですよ!? ねぇ、聞いてます?!」
だが食欲は凌駕する。割と任意で。
「ほら、男を見せなさいよ」
「……はい」
とってもいい笑顔の雷に肩を叩かれ、十三は観念したよう頷く。
こうして肩を落とした若干一名を除く一行は意気揚々と、焼肉屋へと向かうのであった。
作者:魂蛙 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年1月15日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 9/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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