三姉妹とオーガ

    作者:叶エイジャ

    「く、来るなぁ!」
     吐く息は、白い。吸い込んだ空気は身体を内から、冷やす。
     だがそんなことなど関係ないくらいの恐怖が、身体を突き動かしていた。

     最初はちょっとした不運だった。
     事故で電車が遅れて……明日は早いから、晩は近所のコンビニ弁当で。それで少し遠回りして帰って来たのだ。
     もし、いつも通りの家に帰っていたら。
     もし、途中の工事現場にいるあいつらと目が合いさえしなければ――
    『ガァアアアア!』
     背後から咆哮が上がる。追いついてきたのだ。あいつが。荒々しい足音が凄まじい速度で迫ってくる。
    「だ、誰か」
     声を振り絞れども、ここは昼でも人気は少ない場所。夜ならばなおさら、現れる人間など……
     いや、いた。
     前方の曲がり角からさっそうと現れたのは、黒いナース服の集団。手に注射針や工事現場で使う杭打ち機のようなものを構え、彼のいる方向へ駆けてくる。
     それを見て、彼は止まった。あいつの仲間だ。
    (終わった) 
     立ち止まった彼に、次々に注射針が刺さった。襲撃したナース服の女性らが、間近にその顔をさらす。白すぎる肌に、濁った瞳。すでに生者のものではなかった。ちらりと見えた服の裾に「橘」の文字――思考がそこで中断された。流し込まれた毒液が一瞬で身体の自由を奪い、地面に倒れた彼は痙攣を始める。
     死ぬに値する何かを、自分はしたのだろうか?
     薄らぎ始めた意識でそう考える彼の視界に、あいつが現れる。
     巨大な影だった。子どもの頃に聞いた鬼のようなシルエット。ただその姿も、どこか腐ったりしていて、まるでゾンビか何かのようだ。
     腐った鬼が、足を持ちあげる。破れかけた衣服に「柏木」の文字が見えた。
    (マジかよ……せめてこのまま死なせてくれ)
     だが、そんな言葉が彼の口から発することはついぞなく。
     踏みしめた巨大な足が、血の華を咲かせた。


    「皆様、今日はお集まりいただき、ありがとうございます」
     天野川・カノン(中学生エクスブレイン・dn0180)は集まった灼滅者たちに一礼すると、依頼の概要を述べ始めた。
    「単刀直入に言います。病院勢力の灼滅者の死体を元にしたと思われる、アンデッドの出現が確認されました」
     ノーライフキングの僕、アンデッド。場所は新宿近郊の工事現場で、夜に現れる。人気は少ないが、一応一般人対策には気を付けてほしい。
     敵はナース服姿の女性アンデッドが三名、羅刹の姿をした男性アンデッドが一名。持っている武器のサイキックや、ダークネスのような形態から発せられるサイキックは強力で、普通のアンデッドよりかなり手強いだろう。
    「アンデッドたちは、新宿周辺でなにかを探している。そんな様子でした。残念ながらそれが何かは分からず、人目も避けているようですが、誰かと遭遇してしまえば、殺害するようです」
     当然放っておけば、被害が出てしまう。
    「視えた名札から、橘愛(あい)、橘舞(まい)、橘美(みい)の三姉妹と柏木さんです。――え? いえ、病院にも沢山の方がいたので……見知った人では、ありません」
     ナース服のアンデッドはバベルブレイカーと注射器のサイキックを。羅刹のアンデッドは神薙ぎ使いのサイキックを使用する。強さは四名でダークネス一体分相当といったところ。ダークネス形態の方が少し強いようだ。三姉妹はその分、連携に優れているので注意してほしい。
    「お願いしたいことが、一つだけ。どうかこの先、人を殺めないよう、あの人たちに完全な灼滅を」
     ダークネスの手先になって、その目的に加担する……それは生き地獄に等しいことだから救ってあげて、と。
     最後まで敬語で灼滅者たちを見送ったカノンが、そこで初めて感情を露わにした。
    「私は、このノーライフキングが、許せない」


    参加者
    東雲・由宇(終油の秘蹟・d01218)
    榎本・哲(狂い星・d01221)
    御盾崎・力生(ホワイトイージス・d04166)
    小鳥遊・優雨(優しい雨・d05156)
    森村・侑二郎(宇治抹茶金時・d08981)
    朝倉・くしな(初代鬼っ娘魔法少女プアオーガ・d10889)
    天霧・佳澄(高校生殺人鬼・d23566)
    莫原・想々(幽遠おにごっこ・d23600)

    ■リプレイ


     目前にある工事現場の周辺は、夜でも格段に明るい……というわけでもなかった。
     ただ闇に慣れると、月明かりと街灯程度で問題ないもんだと、天霧・佳澄(高校生殺人鬼・d23566)は益体もなく思う。口の中の飴を転がしながら考えるのは、今回の敵、人造灼滅者のアンデッドについてだが――
    (つまりは今後、知り合いが利用される覚悟もしとけってことだよな)
     かつて同じ組織に所属した同僚とはいえ、面識がないのは幸いか。今のところこれといった感慨はない。戦いに支障なしと、佳澄は周囲に殺気を放ち、殺界を築き上げる。その完成とともに工事現場へと踏み入った灼滅者たちを出迎えたのは、四対の光なき瞳。
    「あーらら、言っちゃなんだが哀れなモンだな」
     生きてるうちに会えなくて残念だ、と言うのは榎本・哲(狂い星・d01221)。四次元に彷徨う動点のような彼の見方は、今対峙する敵――死亡当時の傷が生々しい、肌が不気味に変色した三人の娘と巨漢の不死者を、どう捉えるのか。だが口が悪く、気怠そうな哲の猫背が頼りになることを、小鳥遊・優雨(優しい雨・d05156)は知っている。その瞳はアンデッドたちへと移った。命令を実行するだけの存在……気になるのは背後にいる者の意図だ。
    「由宇くん、感情的になりすぎるなよ」
     御盾崎・力生(ホワイトイージス・d04166)が隣に立つ東雲・由宇(終油の秘蹟・d01218)へと、努めて冷静に声をかける。だが、
    「大丈夫です。私は」
     押し殺した反応は、普段仲間に見せる由宇とは違う、寡黙で厳粛なシスターのそれだった。
    (こんなの、酷過ぎる……)
     感傷に浸ってはいない。ただ、この事態を引き起こした存在が許せなかった。そしてそれ以上に、目の前の彼らに二度目の死を与える事しか出来ない自分にも、また。
    「死者を冒涜する行為は赦しがたいですっ」
     朝倉・くしな(初代鬼っ娘魔法少女プアオーガ・d10889)が怒りに拳を握りしめる。苦しむ魂があるなら今、解放してやらねばならない。
    「ちゃんと灼滅しないとですね、ハイ」
     その気炎に頷き、森村・侑二郎(宇治抹茶金時・d08981)が日本刀を鞘走らせる。折しもアンデッドたちが各々の武器を手に、排除すべく迫ってきていた。灼滅者たちも武器を取り出し、走り出す。戦闘を前に髪と瞳を変色させながら、莫原・想々(幽遠おにごっこ・d23600)は思う。運次第で、自分がアンデッドになっていたかもしれないと。目前の敵は、自分の可能性の一つだったと――だからこそ、言える。
    「私は迷いません。終わらせます」
     そして、始まった。


     くしなの身体を包んだ光は、萌葱や新緑の色を基調とした和服を織りなす。
    「困った時は殴って解決っ、鬼っ娘魔法少女プアオーガ、ここに推参なりっ♪ さあ、皆さんも決めポーズを!」
    「恥ずいから却下だ」
     返した哲が先陣を切って、敵中衛に構えたアンデッド――情報通りなら橘舞か――へと迫る。最初ののっそりした歩みからは想像し得ない、短時間でのトップスピードだ。加速のエネルギーがオーラの宿った拳に乗り、重量級の一撃が次々と繰り出される。橘舞がとっさに掲げた杭打ち機を連打が大きく揺さぶり、ガードをこじ開ける。すかさず渾身の一撃を入れようとした瞬間――哲は後ろに飛び退いていた。
     上空から降りた影が、哲が先ほどまで立っていた地面を粉砕する。敵前衛の屍、橘愛だ。突き立てた杭は大地を穿ったのみならず、高速振動が衝撃波となって周囲一帯の足場を崩し始めた。亀裂の走った岩盤が吹き飛び、灼滅者たちを襲う。一瞬停滞した前衛の動きに、間髪いれず橘舞が反撃に転じた。投じられた注射器が数本、壁となるべく前に出た侑二郎に突き立つ。体勢を崩した彼にすかさず橘美が杭打ち機を振り降ろした。
    「させない!」
     由宇の横薙ぎの剣が破邪の光を宿し、ジェット推進で突き進む杭と真っ向から激突した。連続する振動が手元から伝わり、由宇の顔が苦痛にゆがむ――凄まじい威力だ。由宇は地面を踏みしめ、拮抗状態からなんとか相手を押し戻す。
    「死してなお、連携がとれている、か。いいチームだったんだろう」
     力生が苦々しげに呟く。攻撃の途切れたタイミングで放った光条は、羅刹のアンデッド、柏木の身体を浅く灼いたのみに終わっていた。庇うように進み出た頑強な身体で、柏木はそのまま優雨や想々の攻撃をも耐え切ってしまう。
    「一撃一撃が、重いな」
     佳澄が状況を分析。予定の攻撃を切り替え、矢に癒しの霊力を込めて侑二郎へと放つ。
    「屍王は悪趣味ですが、狡猾みたいですね」
     刀を構え直した侑二郎は変わらず無表情だが、疲労の影は隠せない。毒の全ては抜け切っていなかった。痛撃の幾つかが重なったためのダメージだが、それでも戦い慣れした人造灼滅者のアンデッドでなければ、ここまでの痛手ともならなかっただろう。
     だが、勝てない敵でもない。
    「――行きます」
     侑二郎が刃で己が左腕を裂く。噴出した血は瞬く間に赤熱の炎となり、身体に纏わりついた。体内から湧き出た炎を刀へと宿し、侑二郎が前へと進み出る。
    「連携なら、こっちも負けませんっ」
     くしなが続き、その腕が鬼神の如く巨大化。柏木の鬼腕が動き、拳同士が激しくぶつかりあった。


     工事現場に雄叫びを轟かせて、柏木の巨体が突進する。空気を殴り砕くような拳を、想々は際どいところで転がってよける。大質量が地面を削り、飛び散った破片が彼女の、暗い土色の髪に降り注いだ。起き上ったところで血色の瞳が見開く。回避できない間合から橘舞がパイルを撃ち込んでいた。
    「お前らはなに前衛無視って攻撃してんだ?」
     直前に割り込んだ哲に杭は突き刺さる。橘舞は虚ろな瞳のまま杭を高速回転させ、鮮血が迸った。内臓まで響く振動に、口の端から血を零した哲は凄絶に嗤う。
    「十秒と見れねぇ顔で……」
     杭を手でつかむと、力任せに引き抜き、そして――
    「随分とえげつねぇな!」
     アンデッドの身体が宙を舞い、地面に叩きつけられた。その身が起き上るより早く、哲の影が血色のオーラに染まる。紅蓮の一太刀と化した影は橘舞の杭打ち機をも断ち切り、深々と身を切り裂く。血は出なかった。すでに死した体に、熱き生命の証はない。
    「貴方達も、凍えているのね」
     その事実を想々が、冷えた瞳で見やる。投げつけられ、時に繰り出される注射器の刺突の中を最短距離で詰めながら、想々が自らの魂を削って放つ炎は凍てついている。極低温の火炎は橘舞を飲み込み、屍は完全凍結した部分から砕け散っていった。
     戦闘開始から五分弱、灼滅者たちを苦しめていた連携の一端が、ようやく崩れる。
    「さあ柏木さん、勝負ですっ」
     敵連携を保たせていた防御の要、柏木は満身創痍か。だがそれでも脅威には違いない。くしなの注射器が弾かれ、反撃の横殴りがまともに入った。派手に吹き飛んだくしなは、それでもすぐ立ち上がろうとして、よろめいた。倒れはしないが、脳が揺れている。かすむ視界に屍羅刹が突進してくるのが見えた。地面から伝わる荒々しい振動は、ちょっとした恐怖をも生む。そう思うほどに強い。
    「でも、同じ神薙使いとして負けられませんっ」
     いつか並びたいと思う者の強さは、この程度ではないはずだ。
     全霊を込めた鬼神変。役に立たぬ視界を閉ざし、振動を――恐怖を生み出す元凶へと真っ直ぐ、立ち向かう。ピンチは魔法少女につきもの。ここで挫けたら、背負った名が泣く。
     相討ちを辞さずに放った拳が、相手の中心線を豪快に貫いた。
     そして、柏木の一撃は――
    「……危ないところだったわね」
    「まったくです、ハイ」
     由宇の神霊剣が突進を止め、柏木の拳はくしなに到達する直前、侑二郎が身体を張って防いでいた。大きく後退した屍羅刹に、侑二郎が跳ぶ。アンデッドの中心へ撃ち込むのは、彼のバベルブレイカーだ。その杭が炎灼色に輝いていく。
    「心が痛みますが――どうか安らかに」
     体内から溢れ返ったレーヴァテインの炎に、柏木が絶叫を放った。やがてその声も、灰となって消えていく。
    (これであとは、愛さんと美さんの二人……!)
     前衛を中心に大小の負傷はあるが、戦況は優勢になりつつある――由宇がそう思った時だった。滅びゆく柏木の影を利用した橘美が由宇を襲う。
    「……あぅッ」
     今度の拮抗は長くは続かなかった。「万能なる神判」を銘に刻む十字剣で受け止めるも、死の中心点近くに撃ち込まれた杭は聖戦士の守護を打ち砕く。弾き飛ばされた由宇へと間髪入れず、上空からのジェット噴射で橘愛が肉薄した。数が半減してなお、連携は健在か。
    「いい加減にしたまえ!」
     横合いから飛び出した影が、杭が突き刺さる寸前で橘愛と激突する。パイルバンカー同士の削りあいだ。飛び散る火花をものともせず、影は強引に相手を薙ぎ払う。荒々しい感情を爆発させて降り立ったのは、力生だった。
    「由宇くん。先程はああ言ったが、実のところ俺も頭にきている。胸クソ悪い、屍王のやり方にな!」
     屈強な背中越しに語るその表情が今どうなっているのか。正直なところ力生自身にも説明はできなかっただろう。身体を衝き動かす熱に従って、力生は橘愛との一騎打ちに入る。腕部装着型の杭打ち機同士の戦いは、突き刺すだけにあらず。時に鋭い先端で斬りつけ、あるいは重量を生かして殴りつける。撃ちだし時の衝撃で揺さぶることもあれば、摩耗した杭の交換速度もまた重要か。
    (やはり取り扱いでは、一日の長が向こうにあるか)
     徐々に負っていく全身への傷。新調後では初の実戦投入とはいえ、パイルバンカーの扱いがやや後手である感が否めない。腕を振ってすり減ったサンザシを排出、新たな杭を装填――しかし先に作業を終えた橘愛が、わずかな隙をついて杭を突き出す。咄嗟に防ぐも不利な体勢に、さらなる追い撃ち――そこで屍の身体にエネルギーの塊が着弾した。
    「先輩、俺たちもチーム、だろ?」
     不敵に笑った佳澄が続けて矢を射かける。弦をはじいて風を貫くのは、三つの矢。それらは杭打ち機で薙ぎ払われるも、佳澄の顔に動揺は見られない。次々と放たれる矢は彗星撃ちのようなサイキックの力はない。代わりに手数を利用し相手の動きを封殺する。力生が致命打を放つには、それで充分だった。
     そう、秀でた連携は時に、経験や技量の差を超える。
    「君たちのもたらしてくれた武器、敬意を込めて使わせてもらう!」
     尖烈の一撃はアンデッドに突き刺さり、力尽きた橘愛の身体が黒煙となって霧散した。
     残った橘美と対峙したのは、優雨だ。
     伸びてきた杭をすり上げる彼女の得物は、柄の双方に白銀の刀身をもつ剣。すなわち旋回するように相手の攻撃をいなす動きは、即攻撃へと転じることとなる。橘美はお返しとばかりに上体を傾げいなし、続く振り回しにも射程外へと飛び退くことで、無傷のまま次の攻撃に備える……はずだった。完全に避けたはずのアンデッドが、しかし次の瞬間には体勢を崩している。双刃の剣の正体は蛇腹剣――分裂した刀身は間合いを塗りつぶし、死角からの斬撃となって届いていた。優雨は刃を引き戻しながら手にした剣を放り上げた。宙で弧を描いて刀身が大地につき立った時には、手にした槍が氷獄の妖気を灯している。
    「手向けの花です――氷華に包まれ眠りなさい」
     生ける屍に着弾した氷柱はその領域を拡大。アンデッドを芯とした巨大な氷の華を地面に咲かせた。同時に、由宇の背後に輝く十字が現れる。
    「貴方達の事は忘れない。仇は絶対にとる」
     由宇の瞳は逸れない。目の前にいるのはかつて同じ志を持って戦い、そして斃れた者たち。その「生き様」を想い、胸に刻みつける。だからこそ、せめて安らかに――そう願わずにはいられない。
     十字から溢れる無数の光条が氷華に吸い込まれ、その全てが中央へと乱反射を繰り返す。目も眩むような輝きの中で仮初の花が消え去った時には……
     偽りの生命もまた、その存在を消滅させていた。


    「もう自由やよ。橘さん、柏木君」
     死体も残らぬ滅びは、存在すら否定されるということなのか。いや、それは見届けた者次第だろう。少なくとも忘れることはないと、想々は思う。佳澄は見上げていた空から視線を戻すと、踵を返した。不機嫌に飴を噛み砕いたその真意は、彼の胸中のみぞある。
    「名札、回収しておきましょうか。知り合いの方、いるかもしれませんしっ」
    「手伝おう」
     くしなの言葉に力生も頷く。かろうじて残っていた名札は損傷が激しかった。おそらく生前の戦闘で……当時を思い、自分も忘れないだろうと、力生は瞑目する。由宇もまた十字を切り、弔いの意を表わしていた。
    「榎本先輩は、どうしますか?」
    「帰る。眠ぃわ。優雨は?」
     優雨の問いに哲は欠伸をしながら応える。もっとも帰る前に、アンデッドの探し物があるのか、少しは周囲を歩いてみるつもりだ。
    「先輩一人、寒空の下放ってはおけないので、ご一緒します」
    「……それは100%純粋な本心か?」
    「勿論――ああ、そういえばお腹が空いてきました」
     なにがそういえばだ、とぼやく哲。彼の財布がわりと無害で収まるかは、今後の交渉次第といったところか。
    「さて」
     両手を合わせ弔いを済ませた侑二郎が、静かになった工事現場を見る。手掛かりの有無は調べるつもりだが、現時点は成果の見込みが不明だ。それでも、推測が当たることもあるはず。
     可能性という無数の糸の中に、見えざる黒幕につながる一本はきっと、あるはずだから。

    作者:叶エイジャ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年1月18日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 15/感動した 2/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 1
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