――バレンタイン。それはチョコレートがやたらと売れる魔法の言葉。
婦女子達は無駄にウキウキし、男共は特にアテがなくともソワソワする。
それは、ここ北海道伊達市でも同じ事。実に、実に嘆かわしい!
「……あのー……」
――ピンクのエプロンなど破廉恥な格好をしたうら若き娘が上目遣いでこちらを見上げている。
なんと嘆かわしい! だがしかしこのドキドキ、これがバレンタインの魔力か!
「あの、許可とか、取ってます? なんですかこの大きなスピーカー、どこから電源を……」
「貴様こそこの土地でチョコレートを売るなど100年早いわ!」
トラ頭の怪人がマイクを放り投げ、女性店員を怒鳴りつけた。
「カモン、コサック戦闘員! 作戦開始だ!」
柱や植木の陰、駐車していた車の下等からコサック戦闘員が現れ、女性店員を取り囲む。
「……な、何を……!?」
怯える女性店員を見下ろし、トラ頭の怪人はコサック戦闘員から新たなマイクを受け取った。
――我が名はトラ焼き怪人タイガージョージ! チョコというチョコは、接収させて頂く!!
高笑いするタイガージョージを尻目に女性店員は恐る恐る店を振り返る。
店先ではまるで最初からそうであったかのように、トラ焼きフェアが行われていた。
「バレンタインデーももうすぐ、そんな時期にご当地怪人達が新たな動きを見せたようっス」
星斑・椿(中学生デモノイドヒューマン・dn0131)はびみょーに眉をしかめた。
「チョコレート強奪作戦……とでも言うべきっスかね。まあ多分、世界征服計画の一環である事に違いはないハズっスよ。自信無いっスけども」
今回トラ焼き怪人タイガージョージに襲撃されるのは北海道伊達市のショッピングセンター。
数名のコサック戦闘員を引き連れたタイガージョージはバレンタインフェアの売り場を襲撃、チョコというチョコをコサック戦闘員を酷使して掻っ攫い、さらにコサック戦闘員を酷使して売り場を瞬く間に「トラ焼きフェア」へと作り変えてしまう。
命に関わるような直接的被害は無いものの、やがては予期せぬ事態を招く可能性もある。
「個人的な意見っスが、これに限らずご当地怪人は四の五の言わずに撲殺していいと思うっス」
トラ焼き怪人タイガージョージは耳込みで250cmはあろうかという巨躯のご当地怪人だ。
両手には鉤爪、真冬であるにもかかわらず黒のパンツ一丁にトラの毛皮を羽織ったのみという豪気っぷり。頭がトラでなければ別種のダークネスと間違われてもおかしくない。
見た目に違わず、その屈強な体躯を武器とした肉弾戦を好む傾向にある。
「公然猥褻のスジでも行けると思うっス。これはもう無言で殴られても文句は言えないはずっス」
その他、チョコレート強奪実行部隊とも言うべきコサック戦闘員は全部で4人。なかなかこき使われているにもかかわらず平然としている様は正に猛者と呼ぶにふさわしく思える。
尚、戦闘に際しては便利な盾として使われてる節が多々ある。非常に健気である。
「なにはともあれ、バレンタインが妨害されるのは困るっス。品薄になったらお安くチョコが買えなくなるじゃないっスか! 結構楽しみにしてるんスよ!」
椿は突然、ガラッと勢いよく窓を開く。
「くたばれ! タイガージョージ!」
冬の空、武蔵坂学園に魂の叫びがこだました。
参加者 | |
---|---|
神坂・鈴音(記者を目指す少女・d01042) |
長門・睦月(正義執行者・d03928) |
御盾崎・力生(ホワイトイージス・d04166) |
長沼・兼弘(キャプテンジンギス・d04811) |
羊飼丘・子羊(北国のニューヒーロー・d08166) |
御印・裏ツ花(望郷・d16914) |
閼伽井・武尚(錆びた歯車・d17991) |
卦山・達郎(炎血の昇り龍・d19114) |
●
「伊達市民ならトラ焼きを食えい! トラ焼きを贈れい!」
度を越した大音量に、ビリビリと大気が震えている。
「引き出物、香典返しはもちろんバレンタインにもトラ焼きで決まりであろう!」
一般客達は、入り口正面を陣取った見るからに怪しい虎顔怪人を遠巻きに眺めていた。
誰も寄ってこず、叫び続けるのもいささか疲れたのか、タイガージョージはコサック戦闘員にお茶を淹れさせていた。
丁度その時。吹き込んだ冷たい風がタイガージョージのヒゲを揺らす。
――ガシャン!
差し出されたお茶を乱暴に払いのけ、タイガージョージはマイクを再び握ろうと手を伸ばしたその瞬間、眼前に別のマイクを押し付けられていた。
「突撃インタビューです!」
神坂・鈴音(記者を目指す少女・d01042)が畳み掛けるように次々と言葉を続ける。
「なぜこのたびトラ焼きを売り出そうとしたのか、ぜひお聞かせください!」
輝く瞳に気圧されるその背後で、卦山・達郎(炎血の昇り龍・d19114)と長沼・兼弘(キャプテンジンギス・d04811)がタイガージョージを遠巻きにしていた一般客へと駆け寄る。
「……ちょっとこっちに来たんですけど」「変質者の仲間!?」「何かのイベント?」
一般客達は、今度は達郎と兼弘を遠巻きにしだした。
「すいません、撮影にご協力ください!」
「アクションや過激な演出もあるため、皆さんの安全に配慮して少し移動させてもらいます」
お買い物中申し訳ありません。そう言って頭を下げた2人を見て合点がいったらしく、客に混じって従業員も胸をなでおろしていた。
「はーい、じゃあみなさんこっちっスー」
椿の腕には、なんだかそれっぽいスタッフ腕章が括り付けられている。
「こっちの差配は、あっしらに任せておきなせえ!」
振り返ってそう言ったまま、なかなか進まぬ撫桐・娑婆蔵(中学生殺刃鬼・d10859)の背を灰色・ウサギ(グレイバック・d20519)がぐいぐいと押す。
最後尾、花衆・七音(デモンズソード・d23621)はいつの間に掠め取ったのかトラ焼きをもぐもぐしていた。
●
「ふふふ……そうかそうか、トラ焼きの魅力がそんなに知りたいか!」
「あと、チョコとの違いについても!」
機嫌良さげだったタイガージョージの顔が、一瞬にして曇る。
「嘆かわしい、チョコとトラ焼きの違いもわからぬとは……」
ゆっくりと振り返って背後の袋をがさがさと漁り、チョコの箱を1つ取り出した。
そしてもうひとつ、つまむようにトラ焼きの袋を引っ張り出して鈴音の前にぐいと差し出す。
「……ほら、どこからどう見ても違うだろう」
しばしの沈黙。その間パンツ一丁のトラ男はチョコとトラ焼きをちょこんと持ち続けていた。
「……そういう事ではなく……」
長門・睦月(正義執行者・d03928)が言い難そうに口を開く。
「第一に……トラ焼きって、何?」
「そうそう、ドラ焼きとの違いを教えてくださいよタイガージャージさ――」
閼伽井・武尚(錆びた歯車・d17991)の言葉に、トラ耳がぴくりと跳ねた。
「タイガージョージだッ!」
武尚の顔に盛大にツバが散る。そしてふと、気付いたかのようにポンと手を叩いた。
「……そうか、貴様ら他所の土地の人間か。ならば致し方ない、ならば致し方ない!」
うんうんと、嬉しそうにしきりにうなずくタイガージョージ。
「この俺タイガージョージが貴様らに直々にレクチャーして――」
「――綺麗な虎模様の皮に、十勝産の小豆を使った餡、それにマーガリンの塩味が絶妙にマッチして、飽きの来ないトラ焼き!」
羊飼丘・子羊(北国のニューヒーロー・d08166)は、そう言って目を輝かせる。
「北国愛を掲げる者として、誇りに思うよ!」
腕を組み、胸を張る子羊。御盾崎・力生(ホワイトイージス・d04166)がおお、と感嘆の声を漏らした。
「なるほど、トラ焼きとはそういうものだったか……マーガリンとは、意外だな」
「ドラ焼きとの違いはわかりましたわ。ですが……肝心の味がイマイチではありませんの?」
御印・裏ツ花(望郷・d16914)がふふ、と笑ったその瞬間。
バンッ、と叩きつけられたマイクが深く床に深く突き刺さり、亀裂が走る。
顔を上げたタイガージョージがフンッ、と鼻を鳴らし、無言のまま手でコサック戦闘員に向かって次のマイクを要求していた。
ひそひそ。
コサック戦闘員がタイガージョージに何事か耳打ちをしている。直後、タイガージョージは戦闘員の頭に拳骨を一発叩き込み、そして大出力スピーカーに負けぬ大音量で叫ぶ。
「肉体に直接、叩き込んでくれるわッ! トラ焼きの、素晴らしさをなッ!」
無論ではあるが、大量のツバも一緒に飛んだ。
●
「そんなに食ってもらいたけりゃ、俺の龍が喰らい尽くしてやるよ!」
タイガージョージが戦闘員の首根っこを掴み、バベルブレイカーを振り下ろそうとした達郎へと叩き付けた。
「なるほど、レクチャーのしがいは……ありそうだな!」
タイガージョージの声を合図にコサック戦闘員達が銃を構え、灼滅者達へと照準を定めた。
「――ドゥ!」
突如響く謎の掛け声。
コサック戦闘員の手には、何故か箸が突き刺さっていた。
「遅れてすまない!」
駆け戻ってきた兼弘を振り返り、タイガージョージは憎らしげに小さく唸る。
「……貴様ら、ただの観光客では無いな……!」
「俺の名は、キャプテン・ジンギス!」
兼平はくるくると銀色の使い捨てジンギスカン鍋を取り出し、そして頭に深く被る。
「タレ付きジンギスカンの戦士、キャプテン・ジンギスだ!」
入れ替わるように子羊がキャプテン・ジンギスもとい兼弘の前へと進み出る。
「日本列島! 全国各地! ご当地愛がある限り! 北国のニュー☆ヒーロー羊飼丘・子羊、参上!!」
ポーズを決める2人を前に、タイガージョージはフン、と鼻で笑った。
「たかがラム肉戦士の集団如きが、この俺に楯突こうとはな!」
「……アレ、なんだか一緒くたにされた気が!」
武尚が嘆く。
「――おおおおおッ!!」
「――くッ……!」
突進するタイガージョージと、睦月が組み合う。というよりは、激しい体格差のためにのしかかられてるのに近い状況。だが、睦月は強気に笑顔を作って見せる。
「1つ聞きたいのだが、どう見ても和菓子なのに、なぜお前の名前はタイガージョージなんだ?」
睦月の足元が、ミシミシと音を立てる。
「そんな事も、わからないか――」
タイガージョージは睦月の身体を高く持ち上げ、そして叫ぶ。
「――決まっている、カッコいいからだ!」
地面へと叩きつけられる睦月。その衝撃、風圧に、トラ焼きフェア特設会場が吹き飛んだ。
●
うっすらと目を開けた睦月の目に椿の顔が飛び込んだ。
「もしもーし。生きてるっスかー」
椿が、睦月の頬を容赦なくガツガツと叩く。
「……どれくらい気を……そうだ、タイガージョージは!」
「いやいや、今ブン投げられたばっかっスよ。良かった、大丈夫そうっスね」
ほんの一瞬の失神、だがその一瞬で戦闘は一気に激化していた。
力生と裏ツ花が並び、バレットストーム、除霊結界によって牽制されているにも関わらず、コサック戦闘員は一糸乱れぬ様相でタイガージョージを守っている。
振り下ろされる達郎の斧にも臆すことなく立ち向かうコサック戦闘員。むしろ灼滅者達のほうが不屈の闘志に気圧されはじめた中で、子羊がコサック戦闘員へとヒーロー☆ソードを突きつけた。
「さすがあんな扱いに耐えてるだけのことはあるのかな? ……だけど!」
目にも留まらぬ踏み込み。コサック戦闘員の死角に潜り込んだ子羊が、滑らせるように戦闘員の胸を斬り裂く。
「そんなもの、僕のご当地愛に比べればっ!」
武尚との小競り合いの最中、地に伏した戦闘員を尻目にタイガージョージが僅かに唸る。
「……ていうか、なんでチョコ奪うんですか?」
武尚がタイガージョージの顔を見上げた。
「モテない虎の嫉妬ですか。部下まで使って……悲しくないですか」
「失敬な! そのう……なんだ、色々あるのだ! そう、色々あるのだ!」
直後、炎に包まれて戦闘員がまた1人吹き飛ぶ。
「……詳しく聞かせて欲しいわね、特ダネのニオイがするわっ!」
鈴音が、タイガージョージへ向けてビシッと指を向けた。
うろたえたようにタイガージョージの巨体が後ずさり、両手でバツを作ってみせる。
「取材拒否、取材拒否だー!」
残された戦闘員2人が、タイガージョージを庇うように灼滅者達の前に立ちはだかる。
「給料安いんだろ……。無理、すんなよ」
睦月が拳を構え、コサック戦闘員達と対峙する。
「本望ではないが……致し方ない……ッ」
戦闘員たちの背後。タイガージョージはどういうわけか、奪ったチョコを食べていた。
●
「おのれ、ハズレか……! こっちか、いや、コレか……!」
タイガージョージは1人しゃがみ、バレンタインフェアから根こそぎ奪ったチョコレートを漁っていた。
「大の変質者が、チョコを山ほどかかえて何を……」
裏ツ花の視線から覆い隠すように、ガトリングの連射に耐えながらコサック戦闘員は射撃体勢のまま前へと一歩、また一歩と踏み出す。
「いい加減に、そこをどけッ!」
達郎のバベルブレイカーが、一歩も退かぬ、一歩も避けぬコサック戦闘員を穿つ。コサック戦闘員は自らを貫いたその鉄杭を抱くようにしたまま、ぐったりとうなだれた。
もう1人の戦闘員もまた、兼弘の連打を受けながらもじっと耐えている。
満身創痍、そう言うに相応しい姿でありながらその眼差しには未だ闘志が燃えていた。
「やるじゃないか……だけどな!」
コサック戦闘員のアゴを打ち抜く、やや地味ながら強烈な一撃。
コサック戦闘員が大きく揺れ、その上体がゆっくりと前へとゆらいだ。
――ガンッ!
膝をつきそうになったその瞬間、コサック戦闘員は銃床を地面に突き立てて踏み止まる。
「ただの戦闘員だと侮っていたが……その根性、賞賛に値する」
力生の手でガトリングガンがカラカラと音を立てていた。
「これで最後だ、くらいな!」
睦月が高く跳び、そして、天井を蹴ってコサック戦闘員へと向けて蹴りを繰り出した。
――ドオンッ!
爆散する最後のコサック戦闘員を背にした睦月の耳へ、突然高笑いが飛び込んでくる。
「ふはははは!! 間違いない、コレだ! 見つけたぞ!」
タイガージョージが指先にチョコをつまみ、持ち前の大声で叫んでいる。
「タイガージョージ! そういえばすっかり存在を忘れてたよ!」
子羊の少々辛らつな物言いを、意外にもタイガージョージは笑い飛ばした。
「何とでも言えい! 今となっては屁でもないわ!」
タイガージョージが、つまんだチョコを箱ごとぺいっと口の中へと放り込む。
「一体、何を……」
突然の奇行に灼滅者達が戸惑うなか、タイガージョージの高笑いは続く。
「ふはは、は、ははハハハハァッ!!!!」
元々はち切れんばかりだった黒パンツが、みちみちと音を立てて股間へと食い込んでゆく。
行き場をなくしたタイガージョージの頭が天井を突き破る。
今や、タイガージョージの身体は元の数倍にも巨大化していた。
●
頭を天井から引き抜き、タイガージョージが灼滅者達を見下ろす。
「いやいやいや、ちょっと待って、冗談キツいよ……」
「コサック戦闘員たちの仇……一応、取らせてもらうぞッ!」
タイガージョージの拳が、まっすぐに兼弘の姿を捉えた。
「……ッ!?」
見え見えの拳……だが、それは素早く、何よりもとにかくデカかった。回避するスペースすら、存在しないほどに。
棚をなぎ倒し、ワゴンをへし折り、兼弘は成す術も無く吹き飛ばされた。
「ジンギスカン鍋が無かったら……危なかっ……」
粉々に砕けたジンギスカン鍋が、兼弘の頭からパラパラと落ちる。
だが、灼滅者達には彼を振り返る余裕すら、存在し得なかった。
「そのサイズ……見掛け倒しじゃねえって事か……」
達郎が、斧を交差させて身構える。
「どうした、逃げ出さないのか? ……無論、逃がすつもりなど全く無いがな!」
建物全体が、ビリビリと悲鳴を上げていた。
「そんな見苦しい格好のまま、放っておくわけには行きませんでしょう?」
「俺たちも……負けてられないのでな!」
妖冷弾、ジャッジメントレイそれだけではない、ありったけのサイキックがタイガージョージへと叩き込まれてゆく。
「お前の好き勝手には……させんッ!」
無数の弾幕を背に、叩き込まれた睦月のキック。
だが、タイガージョージはその渾身の一撃を片手で払いのけた。
「他愛も無い! 全く張り合いが――ぐッ!」
タイガージョージの高笑いが突如濁る。肩には、一本の黒い剣が突き刺さっていた。
「しばらく見ない間に大きくなってまぁ……」
ほんの一瞬。タイガージョージの怯んだその瞬間を、灼滅者達は確実に捉えた。
武尚のDMWセイバーがタイガージョージの腱を裂き、その身を床へと叩き落す。
「……!? 馬鹿な……ッ! この程度、耐えれぬ身体では無いハズ……ッ!」
「調子に乗ってるからっスよ! チョコの敵ッ!」
怒号にも似た悲鳴が大気を揺らし、天井の大穴が、さらに崩れて落ちてゆく。
「朝に身じろぎし、夜に涙する幾百の抱き手たち――」
鈴音が、両の手を前に構えた。
「鈴音ェェェェェェ! 平和なバレンタイン、お前さんの手で取り返すんでさァ!」
「――聞こえるかしら、私の……声がっ!」
「ぐッ……あああッ!!!」
鈴音の放った風の弾丸。マジックミサイルが、タイガージョージの胸を貫く。
大穴の開いたその身体。動くはずの無いその身体を、タイガージョージはゆっくりと、力無く持ち上げた。
「……グローバル……ジャスティス様――」
声を漏らすタイガージョージ、その瞳に、確固たる意志が煌いている事に力生は気が付いた。
「……みんな、伏せろ!!」
「――万……歳ッ!!!」
――しばし経っても尚、耳鳴りはやまない。
トラ焼きフェアの看板を押し退けた子羊が、小さく咳き込む。
「予想以上の……変態だった」
睦月が瓦礫の山に立ち、雪の舞う空を見上げていた。
作者:Nantetu |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年2月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 8/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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