●褐色の宝石、邪魔はさせん!
『……ふふ。うん、嬉しいなー♪ 京子ちゃんから貰えるだなんて、思ってなかったし……ね♪』
神奈川鎌倉市某所、2月14日、バレンタインデーの日。
女性から男性に、親愛を込めてチョコレートを贈る日……その言葉を紡ぐのも、そんなバレンタインデーの日に大好きな女の子から貰った高校生の少年。
思わずニンマリ、そして歩く歩幅はステップ気味に、何処か嬉しげ。
……そんな彼に対して。
『このー。お前、チョコレートなんかに現を抜かしているんじゃなーーい!!』
しゅたっ、と彼の前に立ちふさがるのは……頭と言って良いのかわからないけど、頭部が所謂ソフトクリームの男。
……ちなみにソフトクリームの頭部は紫色……そう、紫イモのソフトクリームをモチーフにしたご当地怪人。
『え? あ!!』
そしてご当地怪人は、現れるや否や、すぐさまそのチョコレートを少年から力尽くで奪取。
『褐色のチョコレートは私のモノだああ!! お前にはこれがお似合いなのだぁあ!!』
『えー』
不服そうな顔の少年に、紫いもソフトクリームを手渡すご当地怪人。そして。
『ふははは! 私は次のチョコレートに現を抜かしているモノを成敗しにいかなければならぬのでな! 失礼するぞ、とうっ!!』
と、その場から駆け逃げていくのであった。
「さて……と。みんな集まってくれたみたいだし、早速だけど説明を始めるね!」
須藤・まりんは、集まった灼滅者達にニッコリ笑顔を向けると、早速説明を始める。
「みんなも知っての通り、もうすぐ2月14日……バレンタインデーだよね? チョコレートを貰う人、作る人が学校の中に一杯いるみたいで、甘い匂いが薫ってくるよね?」
「でも、そんなバレンタインデーを前にして、全国のご当地怪人達が傍迷惑な事件を起こそうとしているみたいなんだ。今回はね……バレンタインに、意中の人からチョコレートを貰った学生の男子達を中心に、チョコレートを奪取して紫芋ソフトクリームを代わりに渡してくるって言うご当地怪人らしいんだ」
「どうしてご当地怪人がチョコレートを狙うのかは良く解らないんだけど……でもチョコレートが奪われるのを阻止しつつ、そのご当地怪人を倒して欲しいんだ」
「今回、さっきも言った通りチョコレートを奪取するご当地怪人なんだけど……どうやら鎌倉に現れてて、制服を着ている高校生達で、幸せそうな人を狙ってくるみたい。だからみんなも、そういう人を探せばご当地怪人さんを見つける事は容易いと思うんだ」
「このご当地怪人は、一般人には危害を与えようとはしない。まぁ邪魔されれば、美味しい紫いもソフトクリームを噴射してくるくらいから、その辺りの対処はいるかも……だって、冬にソフトクリームは、結構寒いと思うんだよね」
「ちなみにご当地怪人だけど、邪魔しようとすると、周りにコサック戦闘員が現れてくるみたいなんだ。コサック戦闘員の数は4体。まぁ……みんなで戦えば、ほぼ互角、って所だと思うよ」
そして最後にまりんは。
「せっかくのバレンタインデーだし、みんなで楽しいバレンタインデーを過ごせるようにする為にも、宜しく頼むね!」
とジャンプしながら応援するのであった。
参加者 | |
---|---|
タージ・マハル(武蔵野の魔法使い・d00848) |
佐渡島・朱鷺(第五十四代佐渡守護者の予定・d02075) |
マリーゴールド・スクラロース(小学生ファイアブラッド・d04680) |
ディートリヒ・エッカルト(水碧のレグルス・d07559) |
丹下・小次郎(神算鬼謀のうっかり軍師・d15614) |
八重沢・桜(咲かずに散る・d17551) |
鬼追・智美(メイドのような何か・d17614) |
天倉・瑠璃(人混みだと処理落ちする・d18032) |
●褐色に愛して
神奈川県は鎌倉市。
今回の相手は、ご当地怪人。でも、普通のご当地怪人とはちょっと違った、あるモノに固執しているご当地怪人。
「しかし、チョコレートねぇ……」
「そうだね。どうやら怪人にも、RB紛いの行動をするヤツがいるようだね……」
丹下・小次郎(神算鬼謀のうっかり軍師・d15614)に、天倉・瑠璃(人混みだと処理落ちする・d18032)が肩を竦める。
そう、今回のご当地怪人が執心なのはチョコレート。
特にバレンタインデー、恋人に贈るチョコレートに特に執心しているらしいのだ。
そんなご当地怪人自身はどうやら、この鎌倉地方名物の紫いもを使った紫いもソフトクリーム。
洋菓子対洋菓子、という構図とも言えなくもないけど、まぁそれはさておきとして。
「とは言え戦闘員ですら『コサック戦闘員』と名前が出ているにもかかわらず、怪人としての名前が一切出てこないのは可哀そ……謎ですね」
「そうですね。でも、紫いもがメインみたいですから、紫いもご当地怪人(仮称)でもいいと思いますけどね?」
『ナノナノ♪』
佐渡島・朱鷺(第五十四代佐渡守護者の予定・d02075)にマリーゴールド・スクラロース(小学生ファイアブラッド・d04680)と、菜々花がこくこく、と頷く。
不遇な扱いの、紫いもご当地怪人(仮)。
「でも……何故、このご当地怪人さんは、チョコレートをそんなに奪う……のでしょう……。そんなに奪っても……食べきれないと、思うのです……食べるわけでは、ないのでしょうか……?」
「どうでしょう? まぁ、でもチョコレートの代わりに紫いもソフトクリームを渡してくれてるのは、ある意味で優しいご当地怪人なのかもしれない。だって、ソフトクリーム、美味しいですよ? この前出かけた所では、味が百種類以上用意してあって、いずれ全て食べてみたいなとか思ったものです!」
八重沢・桜(咲かずに散る・d17551)に、次第に嬉しげに言葉を紡ぐ鬼追・智美(メイドのような何か・d17614)。
と……コホン、と咳払い。
「えぇと……そうではないですね。皆様が楽しく過ごされているバレンタインデーを汚すなんて事を許す訳には参りません。必ず止めて見せますよ!」
「紫いもソフトクリーム、おいしそうですが……人の幸せを奪っては、めっ、です……!」
智美に桜がぐぐぐっ、と拳を握りしめると、それにディートリヒ・エッカルト(水碧のレグルス・d07559)、タージ・マハル(武蔵野の魔法使い・d00848)が。
「でも……ソフトクリームも、チョコレートもそうですが……洋菓子よりも、和菓子の方が心打たれます。合成着色料では出せない繊細な色といいマイスターの手で産み出される物はもはや芸術と言っても良い。砂糖による人工的な甘味だけではなく、野菜や果物等の自然な甘みを使って表現するというのは、なかなか海外ではないものだとボクは思うのです!」
「確かに和菓子は和菓子の良さがあるよね。でも日本は、チョコレート限定なんだよね……一説には、チョコレートを作るお菓子の会社さんが仕掛けた企画だった……っていう説もあるみたいだしね」
「へぇ……そうなんですか」
驚く智美。そして、ともあれ。
「何にせよチョコをこうやって、事件にかこつけても頂けるとか、嬉しいね。すげえ嬉しい。友チョコでも何でもこう、作戦が絡んでいてもそれはそれ、気分も舞い上がるっていうのはこの事かもしれんね。暦の上ではもう春です、ってヤツか」
「む」
小次郎の言葉に、ちょっと渋い顔をする瑠理。
「ん……どうした?」
小次郎が問いかけると、瑠璃は。
「……例え同じ道を志す同士だとしても、譲れないモノがある。そう……この類いのリア充的空間政策機みたいなイベントを壊すのは私達RB団の専売特許!! それを怪人なんぞに譲れるものですか。それにおいどれはワシの敵となった……死ぬ理由なんざ、それで充分じゃけぇのぅ」
つらつらと、リア充爆発しろオーラを発揮する瑠璃。
「瑠璃さん、落ち着いて、落ち着いて?」
と智美が落ち着かせるように肩を叩く。
「いやすまん。それで……何の依頼だった……かな?」
「いや……バレンタインデーに現れるご当地怪人の灼滅ですよ?」
「あー。バレンタインデーね、バレンタインデー。確か男女がカカオ風味の黒色菓子を粗品ですがと譲渡しあい、最終的にどこまで発展させてちちくりあえるかを競い合う国民的競技をする日。おおかた嘘混じりだけど。それに私、やった事ないけど」
「……」
苦笑する智美……そして気を取り直すように。
「と、ところでチョコ交換楽しみですね……! 皆さんも持ってきました? 私はトリュフチョコを作ってきたんですよ」
「ん、それは美味しそうだな。俺もきんつばを持ってきたぞ? ……バレンタインっぽくないとか言うな」
「まぁ、大事なのは気持ちだしね。ボクも一応……ね」
小次郎、タージが笑うと、それに智美は。
「何でしょう。チーム自体がおとり、という感じなんですね。それじゃ皆で楽しそうに交換して、怪人さんを呼び込みましょうか」
それに皆も頷き……そして灼滅者達は、ご当地怪人が良く出没すると言う学校からの帰り道、学生達の多い道へと急ぐのであった。
●それは私のモノだっ!!
学生らが多く往来する通学路、帰路につく学生副に身を包んだ学生達が多い。
……そんな学生達の、今日のもっぱらの話題は当然、バレンタインデー。
『なぁ、お前今日いくつ?』
『んー? 俺はそうだなぁ……2個。でも一個、本命チョコだぜ』
『おー、うらやましーな。誰だよー』
『きょ……って、言うかよー。言わせようとしただろー。誘導尋問だろー?』
『ははは。くそー、でもあの京子ちゃんかー。狙ってたんだけどなー』
……そんな会話を交している学生達……。
「……っ、リア充爆発し……」
「瑠璃さん、瑠璃さん」
「え? ……大丈夫よ?」
朱鷺に肩を叩かれ、微笑む瑠璃。
そして、灼滅者達も一塊になって。
「さて……と、始めようか」
小声でのタージの合図に開始。
「タージさん、ディートリヒさん、小次郎さん、いつもありがとうございます。お口に合えば、良いのですが……えっと……男性にチョコは、初めてなので……」
「私からも……私なんかからで恐縮ですが、チョコどうぞです」「ナノナノ♪」
桜はデコレーションチョコ、マリーゴールドは菜々花と片手ずつ差し出しての……ハートチョコ。
そして朱鷺、瑠璃、智美も。
「ほら、チョコレートだ」
「幾つもあるけど……全部美味しいとは思うなよ? ちょっとこういうゲーム的要素を入れた方が面白いと思うしな」
「……その……頑張って作ってみました。いびつな形になってしまいましたが……き、きっと味は間違い無いと思います」
と、それぞれ思い思いのチョコレートを、男性陣に渡す。
対する男性陣は。
「すごいね、こんなに沢山チョコをもらったのは初めてだよ! 瑠璃もありがとう!」
「ありがとうございます……美味しく頂かせて貰いますね」
と微笑む……でも、何だか瑠璃が渡してくれたチョコレートには。
「え! 今ここでチョコを食べるの? もちろんうれしいよ。は、ははは……と、とても美味しそうだなぁ」
「そうだな……」
と、ちょっとばかり、額に汗。
……それもその筈、粒のようなチョコの中の二つは、カレールー。
流石にカレールーは……。
(「……は、早く来い、早く来いご当地怪人!!」)
内心タージは叫ぶが、ご当地怪人は……未だ来ず。
「よし、俺はコレだ」
「……それじゃ、ぼくはこっちを」
二人が手に取ったチョコの形は同じ……それにディートリヒは、いつのまにか持ち込んでいた箱を手にしていて微笑んでいて、そのチョコからは上手く逃れていた。
二人、パクリ一口。
「……ぶはぁっつほぉいぁあああ!!」
吹き出したのは小次郎。どうやらカレールーに当選した様である。
そんな彼に桜が。
「えっと、大丈夫でしょうか……? 何か飲み物を、お渡しした方が良いですよね? あっ、ありました……! 熱いので、お気を付け下さいね?」
水筒から暖かいスープを入れて渡す。
でも、暖かいスープという事は……カレールーと合わせると、カレーになる訳で。
「!! ぁがぁふぇさあ!!?」
もう、何を言ってるか解らない小次郎。そんな彼に、ぐっ、とガッツポーズとサディストな笑みを浮かべる瑠璃。
当然その騒ぎに、いつの間にか周りに居た筈の学生達は居ない。
いや、マリーゴールドと朱鷺が、事前に展開していた殺界形成のおかげかもしれないけど。
……そして、マリーゴールドが。
「さて……と。はい、菜々花にも」
『ナノ~♪』
ナノナノが食べやすいよう、ミニサイズのチョコを差し出した……その時。
『ふはははぁっ!!』
突如現れし、ご当地怪人。
マリーゴールドと、菜々花の間に割り込み、華麗にチョコレートを奪い去ると、更に続けて瑠璃、ディートリヒの小箱、と次々奪い去る。
『ナ……ナノ……』
「ひどい、菜々花のチョコを返しなさい!!」
「あー、紫いものお饅頭ー!! 返せー!!」
菜々花、マリーゴールド、ディートリヒが非難の言葉を投げかけるも、ご当地怪人は。
『ははははー。幸せな奴らノチョコなど、無くなればよいのだー!!』
「っ……正しく、RB団!」
瑠璃の言葉にふはははぁ、と笑うご当地怪人、そしてそれに合わせて一斉に出て来るコサック戦闘員達。
『ふはは! さぁ、どのような味なのか食べさせて貰おうか! まずは一口……』
と瑠璃のチョコを一口食べる……が。
『……ぶぅぅう!!』
小次郎と同じく吹き出す。それに小次郎はニヤリ、と笑みを浮かべ。
「引っかかったなぁ! それはカレールーだ!」
『くっ……!! だましやがってぇえ!!』
「だまされるヤツが悪い。しかしお前、RBっぽい事してくれた訳だけど、許せんなぁ、ああ、許せん。抜け駆けってのは大嫌いなんだよ。けじめつけたろうかい?」
「そうだよ。それにあなたはご当地怪人ではないの? そんなにチョコが欲しいの? 人から奪ったチョコには、愛も思いも籠もってないよ? 自分がむなしくなるだけだよ? それともチョコを使って何かしようとしてるのかな?」
二人の言葉に、ふっふっふ、と不敵に笑う彼。それに更に。
「『お前にはソフトクリームがお似合いなのだぁぁ!!』とは、なんて言いぐさ! そんなご当地への愛も執着も忘れたチョコレートの亡者は決して許さないよ!」
「そうだ。反省しろ。ついでに何故こんな事をしたのかも含めて、洗いざらい吐いて貰うぞ」
そんな言葉に、ご当地怪人は。
『しゃらくせー!! さー、コサック怪人達よ、行け-!』
『イー!!』
往年の戦闘員バリの声を上げながら、一気に前に出て来るコサック戦闘員。
それに小次郎、瑠璃が。
「よし、行きますよ相棒!」
「ああ、行くぜ相棒!」
二人声を掛け合い、走り込んでいく。そして瑠璃が鬼神変、小次郎が衝撃のグランドシェイカー。
初撃を一気に畳みかけると、続く時、マリーゴールド、智美、更に両者のサーバント、菜々花とレイスティルが、半円陣の包囲網で対峙する。
……そんな灼滅者達の動きに。
『これでもくらえぇ!!』
と、紫いもソフトクリームをプシャー、と噴射。
服に冷たいソフトクリームが掛かる……当然、寒い。
「くっ……ソフトクリームをなおも冷やす魔界の吹雪! ロシア人も更に凍える絶対零度! 極寒魔法、フリージング・デス!!」
何故かタージが、敵の攻撃を解説するけど、気にしないことにして。
「こんなことしたら、紫いもソフトに良い印象、持って貰えないんじゃないですか? ……もしかして、ロシア怪人に何か吹き込まれたんじゃないですか?」
『しるかぁああ!! 俺はリア充が嫌いなだけだぁ!!』
ポロリしたご当地怪人。
「全く、チョコには青春がつまってるのだから、ジャマしてはダメだよ?」
「ええ。邪魔をするご当地怪人さんは、許しません!」
と、ご当地怪人を攻めたて、連携し、コサック戦闘員達を数ターンの内に倒す。
そのまま一気に前に出て、ご当地怪人を叩いていく。
1対8の圧倒的な戦力差に、一気に押される……それに。
『く……くそぉおお……こうなったらぁ……!』
マリーゴールドが持ってきていたチョコレートをパクリ一口。
すると、その身体は、ぐぐぐぐっ、と巨大化。
『ふはははは、これで勝てるっ!!』
巨大化ご当地怪人の一撃一撃は、かなり痛い……だが、当然身体が大きくなれば、狙いも付けやすくなる訳で。
「喰らえっ!」
小次郎の蹂躙のバベルインパクトが一閃穿ち、大ダメージを与えると。
「名も知らぬ怪人よ。安らかに眠るがいい」
朱鷺の鬼神変が、ご当地怪人を灼滅するのであった。
●リア充爆……?
「ふぅ……ああ、もうベトベト。本当、厄介なご当地怪人さんでしたね」
と桜は言いつつ、噴射された紫いもソフトクリームをESPのクリーニングで解除。
小次郎も。
「いや、全くだ。最後に巨大化した時には、なんじゃこれとも思ったが……な」
苦笑する小次郎……とは言え、あの巨大化した瞬間は、一瞬終わりかとも思ってしまった。
でも、ダメージはそのままだった様で、どうにか倒す事が出来た。
「まぁ何にせよ、無事に終了した訳だ。ふぅ……一仕事を終えた後の、缶コーヒーは美味しいものだ」
と、手近な自動販売機で購入したホットコーヒーをぐびっ、と一杯。
その暖かさに、心がほっこり。
「でもこのご当地怪人さん、バレンタインに張り合うより、コラボを考えたりすれば良かったと思うのに」
『ナノナノ』
「チョコレートの味に飽きたらソフトクリームを、とか、新しいバレンタインデーにソフトクリームを、とか言えば……少しはソフトクリームに見向きしてくれるかもしれないと思うのです」
『ナノ~♪』
マリーゴールドに頷く菜々花。
「さて……と、これで無事依頼は完了出来た訳だけど、みんなはバレンタイン、楽しい予定とかあるのかな?」
イタズラっぽく、タージが問いかける……そして。
「ならみなさんでこの紫いもソフトクリームを出してくれるお店に行きませんか? ……ちょっと寒いですけど、折角ご当地怪人さんが広めようとしてくれたんですから、それに答えたいと思うのですが」
『ナノ~~♪』
マリーゴールドの周りを、嬉しげに、くるくると回る菜々花。
どうやら、紫いもソフトクリームを食べたいようで、それにタージを初め、皆もくすりと笑う。
「そうだね、折角鎌倉まで来たんだし、時間も……うん、まだあるから、みんなで行こうか」
「さんせーい」
瑠璃も手を上げ、そして……灼滅者達は、ソフトクリーム屋さんへ。
……ちょっと冬に食べるには、ソフトクリームは寒かったけど、そこまで甘すぎない紫いもソフトクリームは、かなり美味しかったのである。
作者:幾夜緋琉 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年2月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 4/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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