脅威の巨大化チョコレート~その力の為に!

    作者:幾夜緋琉

    ●脅威の巨大化チョコレート~その力の為に!
    「……ふ、ふふ……ふふははは! 良い、良いぞぉおお!! 素晴らしぃい!!」
     夕闇に包まれた、浜松は遠州灘近辺のとある倉庫。
     そこで大きな笑い声を上げているのは、浜松のご当地怪人、ロシアン餃子怪人。
     彼は目の前に積み上がった大量の餃子ならぬ、チョコレートの入った箱を見て……とても嬉しそうに笑う。
     そしてそんな彼の元には、更に次々とチョコが一杯止め混まれた段ボール箱を担いで入ってくるコサック戦闘員達。
     ……正直、一人や二人で食べれるような量ではない、そんな大量のチョコレート達。
     そんなチョコレート達を一つ、二つ手に取るロシアン餃子怪人……外から見る限りでは、店で売っている、何の変哲もないのチョコレートの様にも思うのだが……。
    「ふふ……これだけのチョコを集めれば、大量の巨大化チョコを手に入れる事も間もなくであろう!!」
     そう言いながら、一つの板チョコを手に取って。
    「しかし。日本のチョコは美味しいものだな。どーれ、ひとつつまみ食いでもしてみるとしようか」
     と……男らしく、板チョコを口に挟んだ。
     
    「さーて、と。みんな集まってくれたみたいだから、早速だけれど説明を始めるぜ!」
     神崎・ヤマトは、集まった灼滅者達に笑顔を向けながら、早速の説明を始める。
    「まずは先日まで発生していたバレンタインデーのチョコを狙ったご当地怪人の討伐依頼へ協力、ありがとうな」
     ペコリ頭を下げる、そして。
    「みんなも報告書などを見て貰った人は解るかもしれないが、この事件の一部ご当地怪人が、巨大化しているんだ。この巨大化するチョコこそが、ご当地怪人達の狙いであったみたいなんだ」
    「そしてご当地怪人達は、バレンタイン当日の事件をおとりにする事で、日本全国から多数のチョコレートを既に集めてしまった。そして集め終わったチョコレートを、彼らの拠点へと運び込もうとしているみたいなんだ」
    「このまま大量の巨大化チョコレートを、ご当地怪人に入手されたりすれば、大きな脅威になるのは間違い無いだろう。既に手遅れになった事件もあるかもしれないが、可能な限り阻止する事……その為に、みんなにもう一度、力を貸して欲しいんだ」
     そしてヤマトは、今回のターゲットとなるご当地怪人の状況について説明を加える。
    「まず、今回のご当地怪人が居るのは、静岡県は浜松市のとある埠頭の倉庫だ。どうやらここに、コサック戦闘員達が、チョコレートの搬入・搬出をしているらしい」
    「つまり相手にする必要があるのは、ご当地怪人と、コサック戦闘員達という事になる。このコサック戦闘員達は、今まで以上に数が多い……ざっと、20体近くが、このご当地怪人の配下となり動いている模様だ。正直な所、真っ正面から戦うとなると、かなり厳しい戦いになるだろう」
    「だが……常に彼らは一緒に居るという訳ではない。例えば搬入・搬出の瞬間はチャンスだ。コサック戦闘員達はある程度の数が纏まって動いている様だから、搬入・搬出時のコサック戦闘員が外に出ている隙に拠点に突入し、ご当地怪人へ戦いを挑むと良いだろう。逆にコサック戦闘員が戻る前に勝負を決められるかが重要になるという事だ。ご当地怪人さえ倒せば、残るコサック戦闘員達もなんとかなる筈だからな」
    「もしくは……外で働いているコサック戦闘員達を個別に襲撃し、数を減らして行き、戦力をじりじりと減らしていく、という方法もあるかもしれない。だが、この作戦は、敵が作戦に気付くと正面決戦となってしまうリスクをはらんでいると言えるだろう」
    「とはいえ、忘れてはならない今回の目的は、巨大化チョコレートの強奪阻止だ。戦いを避けて、チョコレートだけを奪取する……という解決方法もあるだろう。が、奪われたチョコレートは、段ボール箱で何十箱もあるから、全てを奪取するというのは難しいだろうな」
    「チョコレートを破壊する事も出来るだろうが、破壊によって巨大化する力がなくなるか……と言われると、断言出来ない所だ。まぁ、作戦案は色々ある。みんなでよく相談して、考えて見て欲しい」
     そして、最後にヤマトは。
    「ご当地怪人の本意は分からない。だが、今回の作戦は、ご当地怪人達がかなり用意周到に準備した作戦の様にも思う。その点も踏まえ、ご当地怪人達がいかなり行動を取るかも解らない状態だ」
    「だが、皆ならきっとやりきれると期待している。どうか宜しく頼むな!」
     と、肩を叩いて送り出すのであった。


    参加者
    浦波・梗香(フクロウの目を持つ女・d00839)
    一之瀬・祇鶴(リードオアダイ・d02609)
    叢雲・秋沙(ブレイブハート・d03580)
    北斎院・既濁(彷徨い人・d04036)
    マリーゴールド・スクラロース(小学生ファイアブラッド・d04680)
    天城・兎(赤兎の騎乗者・d09120)
    深海・るるいえ(深海の秘姫・d15564)
    瀬川・蓮(中学生魔法使い・d21742)

    ■リプレイ

    ●巨大か?
     ヤマトに話を聞いた灼滅者達。
     浜松市のとある埠頭の倉庫……そんな所に出現した、浜松ロシアン餃子怪人。
     多くのチョコレートを収集している、浜松餃子怪人という……異質な状況に、首を傾げる灼滅者達。
    「しかし……今回のご当地怪人、チョコレートで巨大化か……」
    「ああ。チョコレートで巨大化……デタラメにも程があるな」
     天城・兎(赤兎の騎乗者・d09120)に、浦波・梗香(フクロウの目を持つ女・d00839)が溜息一つ。
     確かにチョコレートで巨大化するご当地怪人、という存在……巫山戯ているといわれても、仕方ないだろう。
     しかしながら、本当に巨大化してしまうご当地怪人がいる……事実なのだから、仕方が無い。
    「うーん……でも、巨大化チョコって、なにがどうなってるんだろう……この前は、菜々花のチョコで巨大化してたけど、こんな大量のチョコを集める意味ってあるのかな?」
    『ナノナノ』
    「え、巨大化したんですか?」
    「ええ……私が菜々花にあげたチョコで巨大化したんです」
    『ナノー』
    「そうですかぁ……チョコを食べて、巨大化!! ちょっと、いや、かなりいいかも……いつかルーちゃんも出来たらいいねー。今は柴犬くらいだから……いつか熊くらいになったら楽しいよね?」
    『……』
     マリーゴールド・スクラロース(小学生ファイアブラッド・d04680)とナノナノの菜々花との会話に、瀬川・蓮(中学生魔法使い・d21742)と、霊犬のルーも。
     ……ただ、ルーは、熊くらい、という言葉に、ちょっと悲しげな瞳を向けてくるが……気にしない蓮。
    「しかし餃子とチョコとは……邪神(かみ)は言っているぞ。餃子にチョコのトッピングは邪道。チョコと酢蛸の組み合わせしかあり得ない、と」
    「いや……それもそれで、不味い気がするがな……」
    「そんな事ないでしょう。多分」
     深海・るるいえ(深海の秘姫・d15564)に、北斎院・既濁(彷徨い人・d04036)が肩を竦める。
     ……まぁ、チョコ餃子というのは、行くとこにいけば一応はあるが……美味しいかどうかは、個人の好みもあるだろう。
     とは言え、このままチョコで巨大化する餃子怪人を放置しておく訳にもいかない。
    「まぁ、奴が脅威である事は紛れもない事実だしな……敵の目的が何であれ、危険な芽は小さい内に摘み取っておかねばな」
    「そうだね。巨大化すると被害が大きくなるのは解るし、綿密に練られた計画だっていうのも解る。だけど、締まらないのはモノがチョコレートで、相手がご当地怪人だからなんだと思う……まぁどんなのだろうと、しっかり灼滅するよ」
    「そうですね。特にご当地パワーもなにもないようなものだけれど、一体どうやって巨大化できるのか……興味はつきないわね。まぁ、興味はともかくとして、目的を遂行させる訳にもいかないから、サクッと片付けてしまいましょうか」
     梗香に、叢雲・秋沙(ブレイブハート・d03580)、一之瀬・祇鶴(リードオアダイ・d02609)が頷く。それに蓮は。
    「そうだねー。そうそう、ご当地怪人さんになんでチョコが巨大化するのか聞いてみたいね。チョコじゃないとダメなのかなー? あ、後巨大化したらどんな感じとか、あと、領収証の宛名とかも。総額とかも気になるなー。あと餃子がチョコを食べても、食い合わせが悪いと思うんですよ!」
    「……落ち着け、蓮」
     額を抑えながら、また溜息をつく既濁。
    「んー、しかたないなー。わかったよー」
     蓮が頷いたのに、周りの皆も苦笑し、そして。
    「よし。それじゃご当地怪人の待つ埠頭に向かうとしようか……気付かれないように、注意深くな?」
     兎の注意に従い、そして灼滅者達はその埠頭の倉庫へと向かうのであった。

    ●チョコを愛す
     そして埠頭に到着した灼滅者達。
     倉庫の近くに到着すると共に、身を隠す……。
     そして身を隠しながら、るるいえが双眼鏡で、倉庫の入り口を監視していく。
     ……十分、二十分……三十分経過。
     すると、丁度倉庫の方から出て来るコサック戦員達。
     背中には袋を背負っているコサック戦闘員達……その戦闘員達を数えると、十数人。
    「……確か、ご当地怪人の周りに居るコサック戦闘員達は、20人程度って言う話だったか?」
    「そうだね。まぁ……何にせよ、結構な大人数が出て行った事だし、タイミングを合わせて突入しようか」
    「ああ……外に出て行った戦闘員達が戻ってくる前に、ご当地怪人の灼滅をしなければな」
     梗香と秋沙の言葉に、皆も頷く……そして、戦闘員の出入りが一旦落ち着いた所で……。
    「……よーし、行きましょう!」
     蓮の言葉に、一気に灼滅者達は埠頭へと足を踏み入れる!
     入り口のドアを蹴破ると、中にいたのは……ロシアン餃子ご当地怪人と、3人のコサック戦闘員達。
     コサック戦闘員がずずずっ、とロシアン餃子怪人の前に立ち塞がる、そしてロシアン餃子怪人は。
    『む、なんだなんだ!? おまえらは!?』
    「そこまでです、ロシアン餃子怪人さん! っていうか、ロシアに餃子はあるんですか!?」「ナノ!?」
     ずびしっ、とマリーゴールドとナノナノが指差すと共に、蓮がバリケードに使えそうな車、障害物を入り口辺りに積み重ねていく。
     そして、それに加えてるるいえがサウンドシャッターを使用し、その場の音を外部に漏らさないように工夫する。
     ……それに気付かぬロシアンご当地怪人は。
    『くっ……灼滅者達か。しかーし、このチョコレートさえあれば負ける訳が無いのだぁぁ!!』
     傍らにあるチョコレートを一つ手にとって、ふはははは、と笑う彼。
     そんな彼の手に向けて、放つるるいえのご当地ビーム。
     チョコレートがぱしっ、とその手から弾き飛ぶ。そして。
    「ともかく、です。ともかく誰かのチョコを奪うだなんて許せません!」「ナノナノ!!」
     マリーゴールドの言葉に、続けて既濁、兎、祇鶴が。
    「さーて……面倒だがとっととやっちまうか。まあ俺に出会った事を不運に思って、去ね」
    「いくぞ、赤兎。お前は俺のカバーに徹しろ」
    「貴方達の馬鹿げた計画もここで終わりよ。さぁ、終わりを始めましょうか」
     そんな三人の言葉に、ロシアン餃子怪人はぐぬぬぬ、と唇を噛みしめた後。
    『仕方ない。コサック戦闘員達よ、いけぇ!』
     その言葉に、コサック戦闘員達はコサックダンスを踊りながら前に出て来る。
    「セディ、アタック。引っ掻き回してあげなさい」
     と梗香は霊犬に指示……兎のライドキャリバー、赤兎や、るるいえのナノナノ、てけり・り、蓮の霊犬、ルーらも、主人の指示を受けて、それぞれがディフェンダーポジションにつく。
     そして、ディフェンダーのサーヴァント達が配置についた後、擬革、秋沙、兎らクラッシャー陣が。
    「さぁ、臓腑まで、響かせてあげるわ」
     と祇鶴、秋沙の尖烈のドグマスパイクに続き、兎はシールドバッシュによる怒りの付与。
     又、ジャマーの既濁は鏖殺領域、スナイパーの梗香はデッドブラスターで、次々とバッドステータスの追加付与を及ぼしていく。
     ……そしてるるいえ、蓮も。
    「まったく、チョコなんかに力を借りるなど、本当小さい怪人ですね! 来いよ、ロシアン餃子怪人! 巨大化チョコなんか捨てて掛かってこい!!」
     と挑発しつつ、横で菜々花が。
    「そうです。それにチョコが欲しかったんなら、恋人を見つければ佳いじゃないですか!」『ナノ~』
    「ええと……もし巨大化チョコの秘密を教えてくれたら、私がチョコをあげてもいいんですよ?」『ナノ』
     と、半ば情に訴えかけるような言葉を続ける。
    『ぐ……し、しかぁぁし、まけるかぁぁ!!』
     一瞬心がぐらっとした様だが、すぐに気を取り直すロシアン餃子怪人。
     そしてロシアン餃子怪人は、コサック戦闘員に先陣を切らせて攻撃を穿つと、続くコサック戦闘員達も前に出て、立ち塞がる者達を攻撃。
     ……それら攻撃は、サーヴァント達が次々と攻撃を受け止める……。
     ……そして次のターン。
    「中々ご当地怪人に攻撃を通すとなると、難しい様ね……ならば、仕方ないわ、コサック戦闘員達へ攻撃を仕掛けるわよ」
    「了解!」
     秋沙が頷き、そしてクラッシャー、ジャマー、スナイパー陣が一斉攻撃。
     クラッシャーは注意を引き付けるように、神霊剣や。
    「この、よそ見すんなぁっ!!」
     と、シールドバッシュで怒りを付与したり。
     既濁はペトロカース、制約の弾丸でのバッドステータスを更に付与。
     そして残るスナイパーは、ダメージの多いコサック戦闘員達を一人一人、高命中率にて確実に仕留めていく。
     ……そして、数ターンの後。2体コサック戦闘員達が倒れた所で。
    『く、くそ……こうなれば仕方ない!! お前! ここは俺に任せて、チョコレートを運び出せ!!』
     指示飛ばされたコサック戦闘員達は、こくり頷き、とりあえずまず手近にあったチョコレートを近場にあった袋にドンドン入れていく。
     その一方、ご当地怪人は手近な所のチョコレートを食べようと……。
    「させませんっ!」
     蓮が咄嗟にリングスラッシャー射出で、ご当地怪人の頭を狙う……それを寸前で躱しつつ、ぽいっとチョコレートを放り込む。
     ……そしてチョコレートをごくり、と飲み込むと……みるみるうちに、その身体が巨大化。
    『はははははははぁ!! さー、いくぞ!!』
    「チッ……ここから第二ラウンド開始か」
    「ええ。仕方ないわね……」
    「でも、これ以上の被害は食い止めないと……ご当地怪人を一気に狙うよ!」
     祇鶴、兎、秋沙の言葉。
     そして灼滅者達は、ご当地怪人を半円陣で包囲し、前後左右から、次々と攻撃を叩き込む。
     又、梗香は。
    「しかしお前は何故そんなにチョコレートばかり集める? ……虫歯になるぞ?」
     と、冷静に突っ込みの言葉を放つが……巨大化したご当地怪人は、そんな事お構い無し。
     ……コサック怪人が、倉庫裏手から、ちょっとだけチョコレートを持って逃げていく……しかし、目の前の巨大化ご当地怪人を倒さねばならないから、もうそれは仕方ないだろう。
    「よし、ならばいこう……がったーい」
     るるいえがナノナノを肩車して、縦に合体。周りの目に対しては。
    「……私はおおまじめだぞ?」
     と言う。
     ……まぁ、大まじめと言うならそれでいいとしよう。
     そして、残るは一人のご当地怪人のみになり。
    「食い散らかせ、影兎!」
     と、兎は赤兎と連携して、影喰らいを穿ち……その身体に大きな傷痕を残す。
    『く……い、いてえええだろうがぁぁ!!』
     半ば痛みに怒りの言葉をあげるご当地怪人……だが、1対8の戦力差は、それをひっくり返す事は中々に難しく。
    「これでトドメだよ!!」
     と、大きくジャンプし、頭上から剣を投げつける。
     そしてその剣を蹴り抜くご当地キックの一撃を叩き込み……巨大化ご当地怪人は、断末魔の叫び声を上げて、崩れ去るのであった。

    ●美しく散る
    「……ふぅ。終わった終わった……」
     息を吐き、空を見上げる兎。
     無事ご当地怪人と、一部コサック戦闘員達を倒した灼滅者達……倉庫の中にあったチョコレートも、あらかた炎で焼き焦がしたり、細かく砕いたりして処分する。
     ただ、ちょっとだけ残したチョコレートは、それぞれの手に……見る限り、コンビニで売っているような、どこにでもあるチョコレート。
     そしてそのチョコレートを……。
    「……北斎院さん、試しに食べて巨大化するか試しません?」
     差し出す兎に……既濁は肩を竦める。
     そして……それをぱくりと一口。
     ……味も、やはり、何の変哲も無い普通のチョコレートで。
    「ん……やはり何の変哲も無いチョコレートだな」
    「そっかー……残念」
     兎がくすりと笑う……とはいえ、無事に依頼を完遂出来たのは間違い無い訳で。
    「ま、作戦は完了した訳だ。さぁ、帰るとしよう」
    「そうですね。ちょっとお腹もすいちゃいましたし」
    『ナノ♪』
     梗香に、マリーゴールドとナノナノが頷き、そして灼滅者達は、残るコサック戦闘員達が戻ってくる前に、埠頭を後にするのであった。

    作者:幾夜緋琉 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年2月28日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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