怪力乱神・晦の奇譚~古戦場火の武者

    作者:志稲愛海

     多くの人間が無念のうちに死んだ其の戦場には。
     武士達の魂が幾多の鬼火と成りて、いまだ宙をうろつき、彷徨っているのだという。

     不意に宵闇に灯りし炎の彩は、白。
     其れはやがて、狼の如き獣――スサノオの姿と成る。
     燃ゆる真白の身体に、尾だけが藍黒色を帯びていて。その艶やかな色の長い尾は、切れ込みの深い二股の、いわゆる燕尾形である。
     そしてその燕尾の獣が、漆黒の闇に染まりし空にひと吠えして。
     ふっと何処かに姿を眩したと思った、刹那。
     白のかわりに闇に灯る炎は、ふわふわと宙を彷徨う、いくつもの鬼火であった。

     ぽっ、ぽっ、と、現われては消える複数の炎。
     瞳を凝らしよく見てみれば、それらは首の無い武士の姿を成して。
     まるで、斬り飛ばされ無くした首を探すかの様に、ただひたすら戦場を彷徨う。
     そして此処に首のある者が迷い込みでもしたら、その末路は言わずもがな。
     自分が持っていないものを持つ者に対する羨み嫉みの炎が、その首を落とすことだろう。
     

    「いわくつきの伝承がある場所には、軽々しく遊び半分で近づいちゃダメだよーっていうことなのかもしれないね」
     飛鳥井・遥河(中学生エクスブレイン・dn0040)は、集まってくれてありがとーと灼滅者達にへらりと笑み、礼を言った後。早速、察知した未来予測を語り始める。
    「今回みんなに集まってもらったのはね、またスサノオが古の畏れを生み出した場所が判明したからなんだ」
     その場所は、昔、激しい戦が行なわれたといわれる原っぱ。
     普段は何もなく、特に寒い冬となれば、訪れる人も殆どない場所であるが。
     此処に、古の畏れとして生み出された彷徨える複数の鬼火――『古戦場火』が現われるのだという。
    「この『古戦場火』はね、伝承では、戦で死んでいった武士たちが人魂となって鬼火となったものだって言われてて。中には、首のない人型を成して戦場を駆け回るって言われてるんだけどさ。まさにその伝承のままの姿の古の畏れが、今回現われることが予測されたよ」
     スサノオによって今回生み出された『古戦場火』の首無し武者の数は、全部で11。
     その足元は、じゃらりと鳴る鎖で地に繋がれている。
     数は多いが、幸い各個体の戦闘能力はあまり高くはないようだ。
     ただ、その中の1体だけ、他よりも戦闘能力が高い武者が居るという。
     そして首のある者がこの原っぱに足を踏み入れれば、首無し武者達は、その者の首をからんと襲い掛かってくるらしい。
    「まず、戦闘能力が高めの1体の武者はね、他の武者よりも明らかに身体が大きいから、ひと目でわかると思うよ。この1体の武者は戦闘になると、無敵斬艦刀とバトルオーラで攻撃を仕掛けてくるんだ。他の10体の武者はそう強くはないけど数だけは多めだから、油断せずに倒してね。この10体は、天星弓と日本刀を持っている武者がそれぞれ5体ずついるよ」
     武者達が『古戦場火』の鬼火と成って原っぱに現われる時間は、夜。
     何も無い原っぱのため、広さは十分で、戦闘の障害になるものなどはないというが。月明かりは照ってはいるものの、視覚的に暗いと思われる。
     そしてこの夜の原っぱに一般人が訪れることは殆どないようだが、万が一ということもある。被害が出る前に、この古の畏れの群れを殲滅して欲しい。
    「相変わらずね、この事件を引き起こしたスサノオの行方は、ブレイズゲートみたいにさ、予知がしにくい状況みたいなんだよね……」
     遥河は状況を説明し終えた後、そうふと小さく首を傾げるも。
    「でもね、起きる事件をひとつづつ解決していけば、必ず事件の元凶のスサノオにつながっていくんじゃないかとオレは思ってるんだ」
     だから今回も、古の畏れの退治をよろしくお願いするね、と。
     そう灼滅者達を見送るのだった。


    参加者
    叢雲・宗嗣(贖罪の殺人鬼・d01779)
    天樹・飛鳥(Ash To Ash・d05417)
    皇樹・桜夜(家族を守る死神・d06155)
    宮代・庵(小学生神薙使い・d15709)
    渡部・るい(清く正しい野球拳系芸者・d16021)
    中津川・紅葉(咲き誇れや風月の華・d17179)
    踏鞴・釼(覇気の一閃・d22555)
    グラジュ・メユパール(暗闇照らす花・d23798)

    ■リプレイ

    ●耀う鬼火
     過去、激しい合戦が繰り広げられたというこの場所も。
     今は、異様なほどの静寂と深く暗い闇に支配されていて。
     静かに降り注ぐ淡い月の光が、闇夜を往く灼滅者達の影を密やかに伸ばしている。
     だがもうすぐ、目的地である草原に幾つもの焔が灯るのだという。
     白き炎獣――スサノオが生み落とした古の畏れ・『古戦場火』の鬼火が。
    (「鬼火……か」)
    (「『古戦場火』の鬼火……傍から見たらとても幻想的なのでしょうけど」)
     天樹・飛鳥(Ash To Ash・d05417)と渡部・るい(清く正しい野球拳系芸者・d16021)は、辿り着いた草原で身を屈め、動き出すべきその時を静かに待ちながらも。
    (「古の畏れとは言えやる事はただ1つ、大事になる前に殲滅する」)
    (「それが『古の畏れ』であるならば……消さねばなりませんね」)
     古の畏れの灼滅を果たさん、と。
     確りと、これから自分達が行なうべき揺ぎ無い目的を、改めて心に思って。
    「死んだ人間の魂が動き出すなんて本来あってはいけないものです」
     眼鏡をくいくいっと持ち上げつつも、戦場に妖しい焔が灯るまで、同じように見晴らしの良い位置で待機している宮代・庵(小学生神薙使い・d15709)も。
    「同様にスサノオが各地で恐怖と謎をばらまくのも早くやめさせる必要がありそうです」
     自然の摂理に反する存在やスサノオの一連の行動に、明確に異を唱える。
     そしてそれは、皇樹・桜夜(家族を守る死神・d06155)も同じで。
    (「古の畏れですか。過去の亡霊風情が生意気ですね。死者が生者に干渉とは烏滸がましい」)
     ふと、月に煌く銀の髪を微かに揺らし顔を上げた、その瞬間だった。
    「出た!」
     ちょっぴり驚きの色を含みながらも戦場に上がったのは、グラジュ・メユパール(暗闇照らす花・d23798)の声。
     彼が見つめるそれは……おどろおどろしくも美しく、儚くも愚かな、怨念の灯火。
     そして、殺しがいがあるといいですね、と――戦場に灯り始めた焔を映す漆黒の瞳を細めて。
    「さあ、狩りの時間だ!」
     楽しませてくださいね、と白き日本刀を握りて、厚顔な死人を斬り伏せるべくその力を解放する桜夜。
    (「やっぱり恨みが原動力なのは古の恐れの共通点なのかしら」)
     以前別の古の畏れと対峙した中津川・紅葉(咲き誇れや風月の華・d17179)も、めーぷるを撫で撫でしつつ伴いながら。戦場を彷徨う焔の群れ……首の無い武者達を見据えた。
     その存在達が欲するものは、斬り飛ばされた己のもののかわりになる、生者の首なのだと伝承では言われているようだが。
    「でも残念っ、あと70年は使う予定なの。どんなに熱心に言い寄られても、私の首はあげないわっ!」
     そう簡単に、この首はあげられません!
    「わたしはあなたのような人の畏れや恐怖といった感情から生まれた存在が一番許せません。ですので、さっさと灼滅されちゃってください」
    「一凶、披露仕る」
     庵と叢雲・宗嗣(贖罪の殺人鬼・d01779)も力を解放し、11つの焔を見据え、潜伏していた場所から月明かりに照らされた戦場へと一気に躍り出て。
     すかさず腰につけたランプを灯した踏鞴・釼(覇気の一閃・d22555)が、殺意を解き放ち戦場に殺界を成せば。
    (「大丈夫。負けないから! ちゃんとやれるよ!」)
     赤き角を額に生やしたグラジュも、皆の後から続く。
     爛々と赤く輝くその瞳で、首の無い古の畏れ達の姿を捉えながら。

    ●彷徨える怨焔
     あれほど暗く静かであった夜の草原に。
     妖しく揺らめく炎が、ぽっ、ぽっ、と次々に灯りて。
     刹那、戦場に轟く、戦の始まりを告げる巨体武者の鬨の声。
     灼滅者達が迎え撃つは、失った首の無念を嘆くかのように刀を振り回し、狙いを定め矢を番える、首無し武者達の群れ。
     不安定に揺れるその鬼火は、おどろおどろしさを孕む不気味さを帯びているが。
     灼滅者達は決してその畏れの色に、怯んでなどいない。
    「手始めに……これで行かせて貰うよ!」
     その声と共に飛鳥の手を離れ、戦場に乱れ飛ぶのは、無数の手裏剣。
     舞い飛ぶその鋭利な刃が向かってくる武者達を次々と捉え、尖端に仕込んだ毒でその身を侵せば。
     桜夜の野太刀が月に閃いた瞬間、死角から放った斬撃で敵を斬り裂く。
     そして展開されたサウンドシャッターによって戦闘音が遮断されたと同時に。
     戦場に激しく燃え盛ったのは、鬼火とはまた違う別の炎。
    「さくっと敵の数を減らしていきましょう♪」
     めーぷると共に仲間の盾となるべく前へと躍り出た紅葉が禁術の炎を生み出して。敵を纏めて激しく燃やすと同時に、大きく爆ぜる。
     さらに揺らいだ1体の武者に生じた隙を見逃さず、ロングコートを夜風に靡かせながら。武者の懐へと潜りこんだ宗嗣の拳の連打が首無き身体へと叩き込まれれば。
     月明かりの下、流れるように白く長い髪を踊らせるのは、庵。
    「神楽の舞とはカミを降ろしあなた達のような穢れを祓う力をこの身に宿す儀式なのです。さあ、わたしの舞の美しさと強さ。とくとご覧下さい」
     それはカミの降臨を示す、清き祓いの舞。
     そして物腰こそ柔らかであるが。携えた細竿の三味線をかき鳴らすかの如くその心と同じ、真っ直ぐ情熱的に。
    「真剣勝負、よろしくお願いしんす」
     野球拳も戦闘も真剣勝負だと。
     るいの構築した結界が容赦なく戦場に張り巡らされる。
     それから釼は、ふと敵を見遣って。
    (「……ふむ。無念はわからないでもないがな……しかし、武士として戦い散った者達が、羨み嫉みを他者へ向けるか……」)
     強さを求め続けるその鋭き眼光の瞳で、倒すべき敵を射抜きながらも。
    (「……情けない、とは言わん。だが、止めさせてもらおう」)
     呪いを風として巻き起こし、それを敵の群れへと叩き付けた。
    「無念は無念で消し去ってやろう……!」
     戦場に灯った無念の炎を、激しいその竜巻で吹き消すかのように。
     そして再び起こった風は渦巻くカミの刃と成って。
    「はやくいなくなって!」
     戦闘開始早々鬨の声を上げ、肉体と魂を奮い立たせていた巨体の武者の攻撃力を改めて削ぐべく、その風で成した刃を見舞うグラジュ。
     だが敵も、血生臭い熾烈な戦に身を投じていただろう武士達。
     灼滅者達へと降り注ぐは、彗星の如き一矢や百億もの星のような弓矢の雨霰。
     また、月の軌道を描く刀の斬撃がその首を落とさんと閃き、血の花を夜空へと飛沫かせて。
    『うおぉ、おおおぉぉぉぉ……!!!!』
    「!」
     豪快にふるわれた巨体武者の強烈な一撃が、怒号のような声と同時に。
     灼滅者達を粉砕せんと、唸りを上げ襲い掛かってくる。

     巨体以外の武者は幸いそれほど強くは無く、放つ攻撃も致命傷を負うほどの威力はないが。その攻撃手段や数の多さは厄介だ。
     そんな武者達を、ひぃふぅみぃ……と数えていきながらも。
    「こんなにたくさんいらっしゃりましたら、野球拳、何ゲームでも出来るでありんすなぁ……」
     己のアイデンティティである野球拳が十分できるその人数に、少しだけ喜びを感じるるい。
     そして戦場に次々と灯る鬼火の神秘的な炎に、最初こそちょっとだけ見惚れてしまったものの。
    「でも、気を引き締めてまいります。負けないでありんすよ」
     ぬしさん、あちきと勝負してくんなまし、と。
     野球拳ビームを1体の武者へと見舞い、衝撃と共に自分の方へと気を引かせて。
    「下だ。油断したな?」
    『……!』
     大振りの日本刀の一撃をかわしたと同時に、釼が武者へと突き付けたのは、その足元から伸ばした槍状の影。
     そして首だけでなく身体までも鋭利な刃で貫かれた武者が、どさりと地に崩れ落ちる間に。
    「回復、今するよ!」
     猛威をふるう巨体武者の無敵の振りおろしをその身に受け、ダメージが蓄積し傷ついた前衛の仲間を癒すべく、優しき風を戦場へと招くグラジュ。
     桜咲き誇る振袖を、その色と同じ夜の闇に靡かせながら。
    「やはり、所詮は過去の亡霊。その程度か?」
     普段の清楚な印象とはまた違った、好戦的な視線を投げて。
     桜夜の引き起こした眩い雷撃が戦場にはしり、また1体、敵を仕留める。
     敵の数が多いゆえに、与えた衝撃にその身を揺らす敵から確実に狙っていく灼滅者達。
    「じゃあ次は、右の武者ね!」
     紅葉は仲間達に積極的に声を掛け、皆と標的を揃えて。
     標的とそして強敵である巨体武者もなるべく巻き込むよう、相手を麻痺させるべく結界を構築した後。めーぷるも主の指示を守るべく頑張って、封じられた仲間の武器を解放すべく、ふわふわとハートを戦場へ舞わせた。
     巨体武者には、致命傷を負いかねない強烈な攻撃ではなく。己の回復をして貰えば、それも良しであるから。
     そして、それはまるで雨を呼ぶ叢雲のように。曇天の如き鈍い鋼の色をしたオーラを纏った宗嗣が、休む隙など与える暇なく拳の嵐を武者へと容赦なく浴びせ打ち倒して。
    「流石、わたしですね」
     弱っていた武者を連射し撃ち出した爆炎の弾丸で仕留めた庵は、そう眼鏡をくいくいっ。
     そんな仲間達と連携をはかり、ひとつに纏めているその長い髪を靡かせて。
    「これで……動きを封じるっ!」
    『が、ああぁ……ッ!!』
     飛鳥が、残る敵を纏めて一気に、横薙ぎに払い倒したのだった。
     これであと倒すべきなのは――巨体武者、ただ1体のみ。

    ●猛る豪炎
    『ぐ、おおおォォオオッ!!!』
    「……!」
     1体になっても尚強烈な、巨体武者の一撃。
     炎の如きオーラを纏う豪腕から繰り出された拳の連打をくらい、それを受けた宗嗣は一瞬表情を歪めるも。 
    「まだまだ、まけないから! 風よ!」
     みんなを回復する! そうグラジュが吹かせた癒しの力を宿す風が、灼滅者達を包み込んで。
     もう残る灯火はただひとつになったけれども。
    「灯る炎は恨みか、未だ戦いの終着を知らずさまよえる魂か」
     鬼火がひとつひとつ灯っていった戦場を思い返しながら、なーんてねっ! と。
     紅葉はめーぷると共に、引き続き皆の前へと身を呈し立ち続けながらも。
    「貴方達も、誇りと忠節に生きた武士の魂なら、誰かに無理やり起こされていい様に操られてるのは辛いでしょう」
     ふっと青空のようなその瞳を細め、スサノオによって生み出された畏れへと向けて紡いでから。
    「こっちも汚れの祓いが売りの巫女の家系よ。恨みも行き場のない魂も、みんな纏めて鎮めてあげましょう」
     多少荒療治になると思うけど、男の子なら我慢してねっ♪ と。
     再びいつも通りの明るいノリに戻った声でそう言い放った後。
    『! う、があぁッ』
     刃と化した影をぐんと伸ばし、武士の魂を解放するかの如くその身を斬り裂く。
     それに続き、揺らいだ武者へと異形巨大化させた拳をタイミング良く叩きつけて。
    「今日も最高に冴えています! 流石、わたしですね」
     得意気にそう胸を張る庵に続き、釼の影が巨大な獣となりて牙を剥き敵へと激しく喰らいつけば。
    『うおおォォォ……!!』
    「……トラウマか。想像がつくな……」
     まるで落とされた首を探すかのように両手を天へと伸ばし、悶え苦しむ武者。
     だがそれでも武者は執念深く、巨大な鉄塊の如き刀で灼滅者達を両断せんと暴れまわるも。
    「武士さん、おとなしゅうお眠りなんし……」
     野球拳ビームを放ったるいへ怒りを抱いた武者が、彼女の方へと身体を傾けた、その瞬間。
    「行くぞ、禍月。奴を抉り裂く……」
     高速の動きで敵の死角に回り込んだ宗嗣が、月明かりに薄ら閃いた蒼の刃で抉るように武者の巨体を斬り裂いて。間髪入れず地を蹴り、魔力を帯びた強烈な衝撃を桜夜が武者に見舞えば。刹那、注ぎ込んだ魔力が大きく爆ぜる。
     そしてその猛攻を浴び、完全に足元が覚束なくなった畏れに。引導を渡したのは、飛鳥の放つ『シヴァ』の一撃。
    「これで終わらせて貰うよ!」
     霊力を放出しながら繰り出された衝撃が、武者達の無念ごと、その巨体を打ち抜いたのだった。

    ●閑さや月の夜
     先程までの様相がまるで夢か幻かのように。
     灯っていた炎もひとつ残らず消え失せ、漆黒の夜の闇と静寂だけがただ、再び草原に広がっている。
     そんな周囲の様子を確認してから。
    「何とかなったみたいだけど……皆大丈夫?」
     飛鳥の声に頷く、灼滅者達。
     事の元凶――燕尾のスサノオの尻尾は、いまだ掴めないが。
     誰も怪我をすることなく、無事に古の畏れを退治することができた。
    「も、もういないかな」
     グラジュはそうきょろきょろとまわりを見回しながらも。
     ホッと、その胸の撫で下ろす。僕がんばれたよね、と。
     そんな彼に、礼儀正しく清楚に微笑んでから。
    「これからご飯でも、いかがですか?」
     一緒に事件を解決した皆に、そんな誘いをかけてみる桜夜。
     そして、まるで解放された武士達の魂が解放され、溶けこんだかのように。
     穏やかで柔らかな月光が降り注ぐこの草原を。
     灼滅者達はそっと静かに、後にしたのだった。

    作者:志稲愛海 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年3月8日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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