時刻は真夜中。間もなく田植えを控える町中の農地に、一匹の獣がふらりと現れた。外見は、ニホンオオカミによく似ている。その獣の毛は白く、しかし毛先だけが小麦色をしており、街灯の光を浴びた獣の体は、ほんのりと光っているように見えた。
その獣は、周囲をふらふら歩き回った後、ふいに大きな遠吠えをする。その声に反応したように、農地から何かが現れようとしていた。
現れようとするのは、古の畏れ。それを作り出すのは……幻獣種、スサノオ。
「よし、ギリギリだけど……捉えたわよ、スサノオ!」
両手を置いた教卓から身を乗り出し、藤堂・姫(中学生エクスブレイン・dn0183)が話を始めた。
「スサノオが、古の畏れを生み出そうとしている場所を掴んだわ。今回なら、スサノオと直接接触できる。スサノオを灼滅するチャンスよ」
スサノオに対して有効な作戦は、2通りがある。
「まず、スサノオが畏れを呼び出そうとした直後を狙う作戦ね。直前を狙うのは、ちょっと無理みたい」
その場に畏れが現れるまでの時間は、6分。それを過ぎたら、スサノオは戦いを畏れに任せて、去っていく可能性が高い。それまでの間にスサノオを倒す、短期決戦の作戦となる。
「もうひとつは、スサノオが畏れを呼び出して去っていく所を、待ち伏せして襲撃する作戦ね」
こちらの作戦なら、スサノオと畏れを引き離せるため、スサノオを逃がす心配は少ない。しかし、スサノオ戦の後に、古の畏れの後始末もする必要がある。
「こっちは、持久力が肝心になるわね。どっちの作戦を取るかは、あんた達に任せるわ」
どちらの作戦を取っても、厳しい戦いになるのは間違いないだろう。
「スサノオとの戦闘の現場は、ぽつぽつと田んぼがある町中になるわ。時刻は真夜中ね」
どちらの作戦を取る場合でも、戦闘は田んぼの上で行うことになるだろう。足場は少し悪いが、手広いため、周囲の被害は少なくて済むはずだ。また、町中なので、近くには街灯がいくつかある。夜間でも、最低限の明かりは確保できるだろう。
「スサノオが使ってくるサイキックは……これは、今まで自分が生み出してきた畏れの能力に似たものを使えるようね。もしかして、そのための『古の畏れ』ってことなのかしら」
そう言いつつ、姫は黒板に、スサノオの使うサイキックの特徴を書き出していく。このスサノオが生み出し、かつ灼滅者達が関わった3体の畏れのサイキックから、それぞれ2つずつを取り込み、使ってくるようだ。
「あと、スサノオが今回呼び出す畏れは、ビハインドと咎人の大鎌のものに似たサイキックを使ってくるわ。憎い悪徳武士に逆らって殺された農民の逸話から生まれる畏れらしいんだけど……このスサノオ、憎しみや敵意を持つ逸話と、やけに縁があるわね」
ポジションは、どちらもクラッシャーに立つようだ。
「ブレイズゲートってのもそうなんだけど、スサノオって、あたしたちの予知を受け付けにくい相手みたいなのよね。あんた達とスサノオに、因縁っていう繋がりができたからか、こうして何とか捉えられた訳だけど……もう1回となると、ちょっと自信が無いわ。今回が、このスサノオを灼滅出来る、最後のチャンスかもしれない。だからこの機会に、必ずこのスサノオを倒して欲しいの。じゃあこの件、あんた達に任せたわよ! お願いね!」
参加者 | |
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レニー・アステリオス(星の珀翼・d01856) |
ソーマ・アルカヴィーテ(ブルークライム・d02319) |
逆霧・夜兎(深闇・d02876) |
聖・ヤマメ(とおせんぼ・d02936) |
天城・兎(赤兎の騎乗者・d09120) |
三味線屋・弦路(あゝ川の流れのように・d12834) |
浦原・嫉美(リア充爆破魔法使い・d17149) |
夕鏡・光(万雷・d23576) |
●淡く光る獣
「スサノオねー。いまいち正体よく分かんねえけど、何考えてんだろうなァ、こいつら」
「さぁ。本当に、何の目的で、各地で畏れを生み出しているのやら。周りの迷惑も考えてほしいものだね」
真夜中の街の物陰で、夕鏡・光(万雷・d23576)とレニー・アステリオス(星の珀翼・d01856)が、そんな会話をしている。彼らを含む8人の灼滅者は、そのスサノオを灼滅するため、獲物が来るのを静かに待ち構えていた。
少し経つと、予知にあった田んぼの中に、淡く光っているように見える獣が現れた。その獣……スサノオは、やって来るなり、田んぼの中をふらふら歩き回り始める。それをじっと見ていた天城・兎(赤兎の騎乗者・d09120)が、ぽつりと一言口にした。
「あれがスサノオか。思った以上に犬っぽいな」
「そうね。でも、白わんこなのに、何だか強そうで嫉妬しちゃうわ」
浦原・嫉美(リア充爆破魔法使い・d17149)の言う通り、遠くから見ているだけでも、スサノオの力を肌で感じることができた。
「でも、これ以上余計なことはさせない……速攻で倒さなきゃね!」
嫉美の言葉通り、彼らが取る作戦は、スサノオが逃げる前に勝負を付ける短期決戦。その一手目のタイミングを測るため、彼らはこの場所に隠れていた。
その少し後、スサノオが遠吠えをする。すると地面から、その地に縛られた存在……古の畏れが出現し始めた。
「来たな。それじゃ、始めようか」
「では、先行する」
逆霧・夜兎(深闇・d02876)が作戦開始を告げるなり、三味線屋・弦路(あゝ川の流れのように・d12834)がその場から飛び出す。その一歩後ろから、光とソーマ・アルカヴィーテ(ブルークライム・d02319)も彼に続いた。
「ようやく貴様と相対する事が叶った。逃がしはしない……!」
弦路はそう言って三味線の糸を操り、スサノオの足元を引き裂き動きを止める。それと同時に、光は周囲の音を遮断、ソーマは殺気を展開して人払いを済ませ、すぐにそれぞれ攻撃に出る。
「私には目的がある……あなた方にかまけている余裕はないんです」
ソーマはそう言うと、目を細めて狙いを定める。そして、豪腕でスサノオを殴る光とタイミングを合わせて、1本の光条でスサノオを撃ち抜いた。
突然のことにうろたえるスサノオ。その隙に、灼滅者達のメインアタッカー、レニー、兎、嫉美が一斉に襲い掛かった。
「逃がさない!」
兎のその一言の直後、3人はそれぞれの武器で、重い一撃をスサノオにぶつける。しかし、ここでようやく冷静さを取り戻したらしいスサノオは、攻撃に構わず、嫉美に爪での刺突で反撃をした。
「赤兎、死んでも仲間を守れ!」
兎の声に反応し、彼のライドキャリバー・赤兎が、嫉美に代わってスサノオの刺突を受け止めた。赤兎は一撃で半壊以上の被害を受けるが、構わず機銃を乱射し、スサノオの動きを制限する。
夜兎のナノナノ・ユキが、赤兎を手早く回復させる。だがスサノオは、前の攻撃で溜めた力を使い、更に攻撃を加えようとしていた。
「その力は使わせませんの!」
その出鼻をくじいたのは、聖・ヤマメ(とおせんぼ・d02936)だ。彼女は着物の裾を翻しながら、スサノオにガンナイフでの格闘戦を挑む。狙いは、スサノオの力を打ち消すことと、その着物でスサノオの視界を奪うこと。そして、ヤマメの作った死角に潜り込んだ夜兎が、攻撃を避けることもままならないスサノオに、拳の乱打を叩き込んだ。
「そうそう、そのまま大人しくしてな。その方が殴りやすいからよ」
そう言って夜兎は、最後の一打を繰り出す。攻撃から逃れたスサノオは、その場から一歩引き、灼滅者達をじろりとにらんだ。その間に灼滅者達も陣形を組み直し、戦闘態勢を整える。
「さぁ、仕切り直しですの」
「逃げられると思うなよ? 生き延びたいなら、かかって来るんだな」
ヤマメと夜兎の言葉に応じるように、スサノオがうなり声を上げる。同時に、戦闘開始から1分が経過した。
●スサノオの力
「次は貴様の身を引き裂く」
先手を取った弦路が、再び糸を操る。糸は確実にスサノオの体に食い込み、引き裂いていく。
「守りは崩した」
「じゃあ、遠慮なく攻撃させてもらおうか」
夜兎はニヤリと笑い、影を伸ばしてスサノオを飲み込む。それを皮切りに、灼滅者の一斉攻撃が始まった。全員が代わる代わる攻撃を仕掛けていき、スサノオにダメージを積み重ねていく。
「ターゲット……ロック」
その間にソーマは、ライフルの照準をじっくりとスサノオに合わせる。そして乱戦の中で、ほんの数秒だけ射線が通るのが予測できた。
「ファイア」
迷いなく引き金を引く。発射されたビームは正確にスサノオの胸部を射抜き、致命的な一打を与えた。
「グルル……ガァァァァッ!」
だが、そのビームの射線を追ったスサノオは、大きな咆哮を上げる。その声が引き起こす衝撃が地面をえぐり、ソーマに向かって突き進んでいった。
「赤兎!」
兎の声に従い、赤兎がその咆哮を受け止める。しかし完全に受け止め切ることができず、赤兎は粉々になって消滅した。
「くっ……攻撃の手を緩めるな! 攻め続けるぞ!」
「んじゃ、まずはこいつを撃ち込むよん」
光は軽い調子で兎の言葉に答え、弦路と同時に氷弾を放つ。攻撃は狙い違わずスサノオに当たり、その体の大部分を凍らせた。
「さて、こっから先は任せるぜい」
「任されたわ!」
そう応えた嫉美は、杭打ち機片手にスサノオ目がけて走る。危機を感じたスサノオは、彼女から何とか逃れようとするが、それも叶わない。
「嫉妬の力からは逃げられないわ! 威力の方もお墨付きよ!」
嫉美の杭がスサノオを捉え、衝撃と共に撃ち込まれる。その一撃は重く、同時に凍ったスサノオの体もバラバラに砕け散った。それに続き、他の灼滅者も手を休めずに攻撃を続けていく。
だが、スサノオも一方的に殴り続けられてばかりではいない。
「グァァァッ!」
スサノオは、前足で地面を斬り裂き、前衛の灼滅者に向けて衝撃波を放った。その攻撃を避けられた灼滅者はおらず、全員がかなりのダメージを負ってしまう。
回復役のユキは、すぐに処置に回る。そんな中で兎は、注射器片手に、いの一番にスサノオに飛びかかった。
「お返しだ、体力もらうぞ! ついでにサンプルも貰った!」
兎の注射器が、スサノオの生命エネルギーを吸い取っていく。兎の体力もそれなりに戻り、ユキの回復の甲斐もあって、態勢を立て直すことには成功した。だが、これだけの攻撃を受けながらも、スサノオにはまだ、どこか余裕が見て取れる。ヤマメと夜兎は、その様子を深く観察していた。
「まだ、攻撃の手は緩められないようですのね……でしたら、これで行きますの!」
ヤマメはそう言い、風の刃をふたつ生み出し、放った。鋭い刃は、狙い通りにスサノオに吸い込まれていく。狙ったのは、その両目。
「れにー様、やと様、今ですの!」
「ありがとう、ヤマメ。じゃあ、迷惑なスサノオにきつーいお仕置きといこうか」
レニーはヤマメにそう応え、杖に魔力を込めて、ヤマメの攻撃でひるんだスサノオに接近する。夜兎もまた杖を構え、2人でスサノオを挟みこんだ。
「さて、覚悟はいいかな?」
「ほら、どうした? 避けてみなよ。避けられるものならな」
直後、2人の強烈な打撃がスサノオに直撃した。一拍置いて、スサノオの体内に注ぎ込まれた魔力が爆発を起こす。スサノオは、歯を食いしばってそれに耐え……次の瞬間、飛び跳ねるようにしてレニーに襲い掛かった。
「チッ……」
それに反応できたのは、近くにいた夜兎だけだった。攻撃力のあるレニーを、ここでやらせるわけにはいかない。レニーを引き裂こうとする鋭い爪を、夜兎はその体で受け止める。
「はは……悪いな、お目当ての相手じゃなくてよ」
「夜兎!?」
レニーが叫ぶ。夜兎が受けた傷は、致命的なものだった。スサノオは、とどめを刺そうとはせず、その場から引き下がる。その顔つきからは、余裕の色が消し飛んでいた。それを確認した夜兎は、力なくその場に倒れ込む。
戦闘開始から4分。スサノオは唸り声を上げて、灼滅者達をにらみ続けていた。
●一歩の違い
古の畏れの出現まで、2分を切っていた。灼滅者側は、既に1人と1台が脱落していたが、それでも攻撃の手を緩めてはいない。
「スサノオに、想定以上の力を確認」
しかし、ソーマの呟くこの点も問題だ。灼滅者達は今、速攻を前提とした作戦を取っている。だが、もしスサノオを倒し切れず、古の畏れが現れてしまえば、戦いは持久戦に移る。下手すれば、全滅も有り得るだろう。できるだけ早く、スサノオの力を見極める必要があった。
「とりあえず、今は攻めるわよ! タイミング合わせて!」
「おっけー。ソーマちゃん、支援もらえる?」
「了解、火力支援に入る」
嫉美の提案に光とソーマが乗り、3人が同時に動いた。まずはソーマが光条を何本も放ち、スサノオの気を引く。その間に、嫉美は魔力を込めた杖を、光は異形化させた腕を振りかざし、スサノオに接近していた。
「さぁ、リア充相手のように爆破よ!」
「俺の方からも失礼するぜ!」
その攻撃を、スサノオは避けられず、まともに食らってしまう。すでにその姿はボロボロだ。だがスサノオは、怒りをあらわにして吠える。弱った様子を見せようとしない。
そしてその直後、スサノオはついに牙をむき、嫉美に襲い掛かった。
「ガァァァァァッ!!」
鋭い牙を見せながら、スサノオは嫉美に向かって飛びかかる。この状況は、先程の夜兎とレニーの展開と同じだ。スサノオは、必ず攻撃力の高い灼滅者を狙い、仕留めようとしている。
そして、その後の展開も、前と同じようになった。
「それはさせねえぜ?」
嫉美とスサノオの間に光が割り込み、その攻撃を代わりに受ける。光の胴に、スサノオの鋭い牙が食い込んだ。
「ぐっ……なるほどね。今、確信したわ」
光は痛みに耐えながら、スサノオの目を見つつ口を開く。
「さっきから気になってたんだけど……スサノオちゃん。あなた、内心すごくびびってるわよねん?」
光の言葉に、スサノオはびくりと体を震わせる。
「なんか強気で威嚇してるけど、俺にはただ強がってるだけに見えたしさ。俺達が怖い? 実はもう、ギリギリまで追い詰められてるんじゃないの?」
光は、挑発に近い言葉を重ねる。スサノオは、図星を突かれたように動揺し、それをかき消すように、首の力だけで光を投げ飛ばした。光の体は近くの電柱に当たり、地面に落ちて動かなくなる。そしてスサノオは、畏れが出現する地点まで退き、遠吠えをして体力を回復させた。畏れは形を取り始め、もう間もなく出現しようとしている。
「すさのお様、後はいにしえのおそれ様に任せて、逃げようとしてますの?」
「光の言葉が真実なら、仕留めるまであと一息……ならば、総攻撃をかける!」
畏れの出現まで、あと1分。ヤマメと弦路が行動を起こした。弦路は、再び糸でスサノオの足を止め、ヤマメも伸ばしてあったウロボロスブレイドを引き、敵を捕縛し動きを縛る。スサノオの動きが、完全に止まった。
攻めるなら、もう今しかない。兎は縛霊手を振りかざし、勢いを付けて襲い掛かった。
「もう時間が無いんだ、さっさと終われ!」
兎の拳がスサノオの体に沈む。同時に、ソーマと嫉美も攻撃を仕掛けた。スサノオは既に、焦りを隠すこともできない。そしてこの場から逃げようと、一歩後ろへ下がる。
「逃がさないよ。その白い炎、ここで掻き消す!」
だが、それより力強く一歩踏み出し、レニーが叫ぶ。そして全ての力を込めて、斧を大上段から振り下ろした。斧はスサノオの体を引き裂き、その衝撃で地面の土が高く舞い上がる。
スサノオは動かない。その代わりに、現れようとしていた古の畏れが、地面に帰っていく。スサノオの力が途切れた証拠だ。
「終わった、みたいだね。はぁ……本当に、長い6分間だったよ」
そう言ってレニーは、戦いが終わったことに一息つき、仲間と共に、大怪我を負った2人の元へ向かった。
●実験の結果
「さて、始めるか」
スサノオとの戦闘終了後、兎はそう言って目の前に並ぶ物を見た。そこにあるのは、スサノオの血や肉片、そして注射器で採取した体力など。
兎はこれを使い、自身や赤兎での人体実験を行おうとしていた。この機に、スサノオの謎を少しでも解明させるつもりらしい。闇堕ちも覚悟済みだ。
「……本当に、やるのか?」
弦路はそう問うが、兎の覚悟は変わらず、首を縦に振って答えた。続いて、大怪我を負っている夜兎も、少し意地の悪そうな笑顔を浮かべて話しかける。
「倒したはずのスサノオに取り込まれて、体を乗っ取られました、なんていうつまらないオチだけはやめとけよ」
「まぁ、善処はする」
「悪ィけど、危険とみたら殴ってでも止めさせてもらうわね」
「もしもの時は、多分手加減できませんの。それでもいいですの?」
同じく大怪我を負った光と、その治療中のヤマメも、兎にそう告げる。
「その時は頼む。それじゃあ、試してみるか」
こうして、兎の危険な実験は始まった。周囲が緊張する中、兎はサンプルを食べたり、埋め込んでみたりと、様々な方法で実験を進めていく。
一通りの実験が終わってから数分後、ソーマは恐る恐る、兎に声をかけた。
「……兎さん、大丈夫ですか? 何か変わったことは……?」
その言葉を聞き、兎はゆっくり顔を上げ、答える。
「俺にも赤兎にも、変わったことは特に無い。分かったことは……この実験は、ESPでサンプルの味を変えなきゃ、ただの苦行でしかなかった、ってことだな」
スサノオの謎について分かったことは、特になかったようだ。
「残念。でも、気を落とさずにね」
「むしろ、なかなかできない体験じゃない、それ。何だか嫉妬しちゃうわね」
「しなくていいって……」
レニーと嫉美の言葉に、兎はそう返す。その肩を、弦路がポンと叩いた。
「特に変わり無いようで何よりだ。では、そろそろ学園に戻るとしようか」
「そうですね、怪我を負っている方もいますし……肩をお貸しした方がいいでしょうか?」
弦路とソーマがそう言い、灼滅者達はゆっくりと帰る準備を始める。そして、真夜中の街灯が照らす中、彼らはスサノオとの激戦の舞台を後にした。
作者:時任計一 |
重傷:逆霧・夜兎(深闇・d02876) 夕鏡・光(万雷・d23576) 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年3月20日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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