トマトを襲う魔女の草

    作者:佐和

     出荷用のトマトを収穫していた男は、ふと、まとめて置いてあったトマトの箱の横に女が立っているのに気がついた。
    「『生産量日本一の熊本産トマト』ねぇ……」
    「……あんた、何か用か?」
     まじまじと箱の文字を見つめる女に声をかける。
     近づいてみると、髪は鮮やかな紫色、明るい緑色の服を着た、花のように美しい女で。
     緑色のスカートのスリットから覗く足にちょっとドキドキしながらも、どうしてこんな畑にこんな人がいるのかと、男は不思議そうに女を見る。
     と、女は箱の中からトマトを取り上げると、おもむろに食べ出した。
    「ちょっ、それ、売り物……」
    「あら、気に入ったわ。このご当地パワー、食べ尽くしてあげる」
     次から次へと消えていくトマトに、さすがに怒った男が掴みかかろうとする。
     だが、女から伸びた葉や茎が、男を絡め捕らえて。
    「私は、ご当地幹部アフリカンパンサー様の配下、ストライガ怪人。
     ……いえ、もうストライガトマト怪人、ね」
     トマト片手に男に近づいた女……ストライガトマト怪人は、誘うように魅力的な瞳を向けながら、空いている手を男に伸ばして。
    「さあ、私にどんどんトマトを持ってきなさい!」
     強化一般人と化した男は、葉や茎から解放されると、再びトマトの収穫へと戻っていく。
     
    「アフリカンご当地怪人、熊本に現れた……」
     ミニトマトのヘタをぷちっと取りながらの八鳩・秋羽(小学生エクスブレイン・dn0089)の言葉に、赤星・緋色(朱に交わる赤・d05996)はひょこんと首を横に傾げる。
    「熊本トマト怪人じゃないの?」
    「アフリカンパンサー配下、ストライガトマト怪人」
     さらに反対側に首を捻る緋色の前で、秋羽はミニトマトをぽんっと口に放り込んだ。
    「この前のすき焼きとトマト鍋がとっても美味しかったから、トマト怪人とか現れるんじゃないかなって思ったんだけど……」
    「ストライガ……アフリカの、寄生植物。英名、witchweed。魔女の草」
    「魔女?」
    「作物に寄生して、壊滅的な被害、及ぼすから」
     ふーん? と分かったような分からないような相槌を返す緋色。
     気にせずに秋羽は、次のミニトマトを手に取って、説明を続ける。
    「アフリカンご当地怪人、ガイアパワーを略奪して、力を蓄える」
    「それで狙われたのがトマトなのかな?」
     秋羽はこくんと頷いた。
     熊本トマトのガイアパワーを奪ってストライガトマト怪人となったそのアフリカンご当地怪人は、更なるトマトを求めて、配下とした畑の持ち主である男に軽トラックを運転させ、市場へと向かおうとするのだという。
     その軽トラックの発車を阻止し、戦いを挑めば、他の誰も巻き込むことなく、また、新たなトマト被害も出さずに、怪人を倒すことができるだろう。
     怪人は、ご当地ヒーロー相当のサイキック攻撃の他に、草を影業のように操り、トマトを手裏剣甲のように投げつけてくる。
     配下の男はバトルオーラを使用。
     そして怪人は、配下とした男を使い捨ての盾のように利用する。
     さらには、トマトのガイアパワーを奪っておきながら、トマトには何の思い入れもない。
    「ご当地怪人の風上にもおけないんだよ!」
     説明を聞いた緋色がぷんぷんと怒っている。
     そして、教室に集まっていた灼滅者達へとくるりと向き直って。
    「熊本のトマトを守るために、みんなの力、貸してくれるかなっ?」
     エクスブレインっぽい台詞を取られた秋羽は、ただもぐもぐとミニトマトを食べていた。


    参加者
    桃山・華織(白桃小町・d01137)
    五十峯・藍(スペードギア・d02798)
    志賀野・友衛(高校生神薙使い・d03990)
    赤星・緋色(朱に交わる赤・d05996)
    羊飼丘・子羊(北国のニューヒーロー・d08166)
    穗積・稲葉(八重梔の月兎・d14271)
    功刀・慧悟(鮫歯の蒼き風・d16781)
    ヴィルド・アイリス(マドンナリリー・d23812)

    ■リプレイ

    ●魔女の足止め
     食べ頃の実を全て採りつくされたトマト畑の傍らで。
     その軽トラックはいざ発進とばかりにエンジンをかける。
    「さあ、次のトマトを奪いに行くわよ!」
     後ろの荷台に仁王立ちしたストライガトマト怪人が正面を指差すと同時に、
    「ちょっと待つのじゃー!」
    「すとーっぷ!」
     挙がった声と、軽トラックの前に飛び出してきた幾つもの小さな人影に、運転席にいた男は反射的にブレーキを踏み込んでいた。
    「わきゃぁっ!?」
     進み出した途端の急ブレーキにバランスを崩してひっくり返った怪人は、慌てて起き上がりながら、軽トラックへしがみつくようにして前を見る。
     その道の先には、桃山・華織(白桃小町・d01137)と赤星・緋色(朱に交わる赤・d05996)が立ち塞がっていた。
    「ご当地怪人なのにご当地愛がないのは許せないよ! 小江戸の緋色が灼滅してあげる!」
    「日本列島! 全国各地! ご当地愛がある限り!
     北国のニュー☆ヒーロー羊飼丘・子羊、参上!!」
     さらに続く口上に視線を少し横へずらせば、羊飼丘・子羊(北国のニューヒーロー・d08166)が決めポーズを取っていて。
    「ストライガは日本に持ち込み禁止だよ!
     何よりガイアパワーの為だけにご当地愛を汚すその行為、僕は絶対に許さない!!」
    「まあ、そういうことね」
     びしっと言い放ったその後ろから、ヴィルド・アイリス(マドンナリリー・d23812)が静かに進み出た。
     志賀野・友衛(高校生神薙使い・d03990)も軽トラックの進路を塞ぐように、堂々と姿を見せる。
     相手の気を惹くためとはいえ、わざと目立って登場することに戸惑いつつも、これまでご当地怪人を相手にしてきた経験を思い、少しは慣れてきただろうか、とふと苦笑する。
     そうして農道に広がり、行く手を遮る灼滅者達に、怪人は苛立った声を上げた。
    「そこをどきなさいっ!」
    「そういうわけにはいきません、寄生の魔女さん」
     応えるように五十峯・藍(スペードギア・d02798)が声をかけ、銀のスパナを突きつける。
    「俺達はトマトを護りに来ました。トマトを賭けて、勝負です」
     言葉に合わせるように、次々と構えられた武器を見回し、怪人は面倒くさそうに顔を歪めて。
     その足元が再びぐらりと揺れる。
    「よいしょ……っと」
     そっと後ろに回り込んでいた功刀・慧悟(鮫歯の蒼き風・d16781)が、怪力無双で軽トラックを持ち上げ、無造作にひっくり返したのだ。
     軽トラックの荷台には屋根などない。
     当然、悲鳴を上げて転がり落ちた怪人を、慧悟はじっと目で追い。
    「ご当地怪人、このくらいで、ダメージ負わない、よな?」
    「でも足止めには充分だよ」
     隣から覗き込んだ穗積・稲葉(八重梔の月兎・d14271)が、横転して走り出せなくなった軽トラックを確認して、作戦成功と笑顔で手を叩いた。
    「くっ……よくもやったわね!?」
     土まみれになった怪人は、軽トラックの運転席から男が這い出してきたのをちらりと確認して、
    「この私、ストライガトマト怪人が相手をしてあげる!」
     立ち上がり、緑色のスリットから大きく足を踏み出すと、ビシッと指を突きつけた。
     華織はそれを不敵な笑みで受け止めて、
    「行くぞ弁慶。我らが防衛の要、勝利の為正義の盾となるのじゃ!」
     霊犬・弁慶の頭をぽむりと叩いてから前へ出る。
     それに遅れまいと、他の皆も戦いを開始した。

    ●魔女の戦い
     友衛の斬撃と緋色の槍が、揃って運転席から出てきた男……配下とされてしまった強化一般人へと放たれて。
    「弾けろ☆」
     子羊の玩具みたいなヒーロー☆ロッドも、同じ相手をぶん殴る。
     味方を庇うどころか捨て駒のように扱うと聞いていた灼滅者達は、まずは配下を倒さんと攻撃を集中させていた。
     そうなると当然、怪人の行動を阻害する者はおらず。
     悠々と隙を得た怪人は、配下を巻き込む勢いで、灼滅者達へとトマトをばら撒いた。
    「……トマトを投げるなんて、何だかずるいです」
     とっさに歯車型のシールドを展開しながら、藍は、むぅと口を尖らせて。
     メディックの稲葉が慌てて夜霧を展開する。
    「折角のトマトを無駄にしちゃ、いけねぇよなぁ?」
     飛来する赤い実に眉をひそめた慧悟は、それまでと一転して荒々しい口調で文句を言いつつ、巨大な刀と化した利き腕を振り抜いて。
     そこへヴィルドの冷たい炎が狙い済ましたように解き放たれた。
    「ご当地パワーを奪う事が出来るとは……これがアフリカン怪人の能力なのか?」
     襲い来るトマトを一瞥した友衛も、複雑な表情を見せてから、鋭く怪人を睨みつけ。
    「いつものご当地怪人も厄介だが、こんな形で名産品をこれ以上荒らされるのも防がなくてはな」
     斬り伏せ、倒れ行く配下を確認すると、改めて剣を握り直した。
    「はぁ……期待なんてしてなかったけれど、思った以上に役立たずねぇ」
     その切っ先の向こうで、怪人はそう吐き捨てて肩をすくめる。
    「ストライガ……」
     配下への憂慮など欠片も感じられないその様子に、子羊は可愛らしい顔を少し悲しげに曇らせて。
    「双子葉植物であるハマウツボ科に分類される寄生植物。美しい花を咲かせるが宿主の栄養を奪い枯らしてしまう通称『魔女の草』」
    「寄生植物的な何かって迷惑だよね」
     訥々と呟いたそれを聞き取ったのは、緋色。
     こちらも愛らしく笑みが似合う顔をしかめて、怪人へと睨むような視線を向ける。
    「何とかここで外来種の怪人達は食い止めないと」
     ぐっと拳を握って頷いて見せれば、子羊もにっこり笑顔で頷いて。
    「さあ……徹底的に、潰してあげる☆」
     ヒーロー☆ソードを怪人へ突きつけてから、斬りかかっていく。
     緋色もロッドを振りかぶり、魔力と共に怪人へと叩き付けた。
     怪人への攻撃が続く中で、稲葉は回復の合間にのほほんとした声を投げかける。
    「ストライガ……魔女の草かあ。
     寄生植物とは思えない可憐な花を咲かせるけども、お姉さんの髪も同じ色なんだ?」
     その『可憐』という言葉に、怪人の満更でもない視線が稲葉へと向いた。
    「それにしても、風に舞って辿り着くには海は広かったろうに。
     ねえ、お姉さん。どうやって日本に来たのか、聞いてもいっかな?」
    「ふっ……いいわ。答えてあげる。
     私は、ガーナからカカオ豆と共にやってきたのよ」
    「へぇー。それも何だか大変そうだね」
     感心するような稲葉に、気を良くしたように怪人は笑みを浮かべる。
     稲葉はさらに怪人をおだてつつ、問いを投げかけてみた。
    「あと、ガイアパワーを略奪するの、すごいよな! それってアフリカンパンサーだけの能力なの?」
    「私達アフリカン怪人にとっては当然の能力よ。
     まあ、それができない者からすれば、素晴らしい能力でしょうねぇ」
    「あ、でも……トマトからしかパワー取れないんだったら逆に縛られてない?」
    「トマトからしか取れないとは言ってないでしょう!?
     この熊本トマトのガイアパワーを吸収し尽くしたら、また別のガイアパワーを探して奪うのよ!」
     ちょっと挑発するような問いかけに、あっさり声を張り上げた怪人を見て、
    「ご当地怪人って、そのものに強い思い入れがあるものだけど、力を得るためだけにってのは何とももったいないというか非効率的というか……」
     ヴィルドはため息と共に魔法弾を撃ち込んだ。
     さらに、華織が剣を携え間合いを詰める。
    「どんな敵が一番腹立たしいかと言えば、矜持なき相手と相場が決まっておる」
     静かな声は、だが溢れんばかりの怒気を纏っていて。
    「即ち、トマトへの敬意も愛情もなく、唯己の欲望の為に利用せんと言うこの敵は、言語道断というものじゃ!」
     普段はふよふよしているあほ毛をびーんと立たせながら、鋭い斬撃を繰り出す。
    「他者に寄生し得た繁栄で何を誇るか。恥を知るが良い!」
     さらに続くように飛び込んだ弁慶も、主の怒りを伝えるかのように刃を閃かせた。
    「生きる為に寄生するっていうのも立派な生き方だけど、侵してはいけない領分があることと、俺の本気を教えてあげます」
     自らの心の内から集めた想念をスペード型の弾丸と化し、藍は怪人を見据える。
    「だから、俺にも教えてください。貴女が見据える先には、何があるのかを」
     撃ち出された漆黒に蝕まれてゆく怪人は、ぷいっと藍から視線を反らし、今度は何も答えない。
     ヴィルドはその様子に一度目を伏せてから、怪人の急所へと的確に切り付ける。
    「寄生する相手がいなければやがては枯れ死ぬのみ……
     ならばせめてご当地怪人らしい所を見せてごらんなさい。
     今のままでは矜持の欠片もない、ただの簒奪者でしかないもの」
    「煩いわね!」
     苛立った声と共に、また怪人はトマトをばら撒いた。
     その赤い実から仲間を庇う友衛の横を駆け抜けて、慧悟が緋色に輝く刃を翻し、
    「ちょいと悪ぃな、貰ってくぜ?」
     簒奪した力による攻撃を揶揄するように、怪人の魔力を奪っていく。
    「綺麗なお姉さんは嫌いじゃないです。
     その紫の髪もとても綺麗で魅力的だから……少し、壊したくもなります」
     精巧な機械を解体してみたくなる子供のような瞳で、藍はスパナと魔力とを叩き付けて。
    「オレはそのセクシーな格好にちょっとドキドキかなぁ」
     敵として相対するには苦い記憶もあって、護符を飛ばしながら稲葉が苦笑する。
     賛辞とも取れる言葉だが、怪人からは喜ぶ余裕が削られていっていて。
     怪人の足元から伸びた草が容赦なく襲い掛かり、トマトの実が次々と飛んでくる。
    「地元の人が精魂込めて作った美味しいトマトに感動するのは構わない。
     けれど思い入れもなく乗っ取る行為は絶対に許さない!」
     その赤い実を見て、子羊は怒りと共に、頭の両サイドにつけた羊の角へと力を集める。
     眩いばかりに光り輝く角を、そして指先を怪人へと指し示すように向けて、
    「子羊☆ビーム!!」
     声と共に放たれた光線が怪人を貫いた。
    「ご当地怪人ならこだわりを見せてほしかったわね」
     狙いを合わせるように、ヴィルドも石化の呪いを放って。
     友衛の魔力が叩き込まれたところで、
    「小江戸ダイナミック!」
     緋色の技が炸裂し、大爆発を巻き起こす。
    「そなたのような者こそ真の邪道。この場で朽ち果てるが良い……」
     その爆風の中で、華織は、破邪の白光を放つ剣を静かに構え、
    「成敗ッ!!」
     一刀の下に怪人を切り伏せた。
    「アフリカンパンサー……様……ああぁ!!」
     再び巻き起こった大爆発。
     その跡には、怪人の姿も何もなくなっていて。
    「……さよなら、魔女さん」
     地面を見下ろした藍は、ぽつりとそう呟いた。

    ●魔女の残滓
     戦いを終え、平穏の戻ったトマト畑で、灼滅者達は事後処理へと取り掛かる。
     慧悟は横転させたトラックを丁寧に元に戻して。
     華織と稲葉は、配下となっていた男が、元の一般人に戻っていることを確認しつつ、介抱する。
    「おお、気が付いたようじゃな」
    「おっちゃん、大丈夫、だったか」
     にこっと笑う華織と、その後ろから覗き込んだ慧悟を見て、男は事態を把握しきれないのか、困惑したように瞬きを繰り返す。
    「変なことに巻き込まれて災難だったな。
     それはそうと、オレ、トマトの美味しい食べ方とか聞きたいんだけど!」
     しかし、稲葉の質問をきっかけに、トマト談義が弾みだして。
     何となく状況はうやむやに誤魔化されていった。
    「これで熊本のトマトは救われた感じかな」
     戻ってきた和やかな雰囲気に、緋色はトマト畑を見回して満足そうに頷く。
     だがしかし、その隣で友衛は少し顔を曇らせて、
    「今度は囮という事はないと思うが……動いている勢力はアフリカン怪人だけではないはずだ」
     友衛が思うのは、バレンタインに騒ぎを起こした日本のご当地怪人達と、巨大化チョコレートを狙ったロシアン怪人達の一件。
    「他にもたくさん外国のご当地怪人来てるみたいだし、気になるよね」
     言われた緋色も、うーん、と腕を組む。
    「アフリカンご当地怪人、ガイアパワー、目当て?」
     首を傾げる慧悟だが、その辺りも明確ではない。
     そもそも、今回の怪人は、ストライガとトマトとどっちの怪人だったのか、と思うトマトっぷりである。
    「アフリカの、ご当地怪人、よく分からない」
     反対側に首を傾けた慧悟に、子羊も、あはは、と苦笑した。
     各地でのご当地怪人達の活動を思い、気を引き締めた友衛だが、
    「……そう言えば、熊本トマト怪人はどうなったのだろうか?」
     ふと思いついたそれに疑問符を浮かべる。
     トマトと共にストライガ怪人に吸収されたのか?
     そもそもそんな怪人は存在したのか?
    「いないほうがいいけれどね」
     本当はどうだったのか分からないけど、とヴィルドが心配性の友衛の肩をぽんっと叩く。
     この先は分からないけれど、まずは1つの目標達成を、今日の勝利を喜ぼう。
     そうして笑い合う仲間達と、まだ続いているトマト談義とを眺めた藍は。
    「野菜ってそんなに好きじゃないけど……帰ったらトマトも、食べてみようかな」
     まずは食わず嫌いを治さなきゃ、とそっと小さな次の目標を立てた。
     

    作者:佐和 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年3月20日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 7
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