●
「なかなか素敵な光景じゃない♪」
ハウスの中で、赤く売れた美味しそうな果物たちを見つめているのは、体中に紫色の可愛らしい花を持つ雑草を生やしている奇怪な姿の女だった。体型が女性っぽいので、たぶん女で合っていると思われる。
「決めたわ。あたしは、この土地のパワーをいただくわ!」
両手を頭上に掲げると、
『ンダヤパヤパヤ、ノンダヌーペヌぺヌ……』
その場でくるくると回転しながら、妙な呪文を唱え始めた。
大地のパワーが彼女に集まる。そう、これぞこの土地のガイアパワー。
「来たわ、来たわ、キマシタワー!!」
胸の2つの膨らみが完熟マンゴーに変化し、頭の天辺にも完熟マンゴーが生えた。
「あたしはこの土地で生まれ変わった! そうね、ストライガ完熟マンゴーZとでも名乗ろうかしら♪ あたしの可愛いアフリカンパンチャー……じゃなかった、アフリカンパンサーちゃまの為に、この土地のご当地パワーを全て食い尽くしてあげるわ。おほほほほほ……!」
ストライガ完熟マンゴーZは高笑いすると、ハウスの中に押し入って完熟マンゴーを手当たりしだい食べ始めた。
●
「宮崎の高級フルーツが大ピンチなのだ!」
木佐貫・みもざ(中学生エクスブレイン・dn0082)は、フルーツが好物だった。
「濃厚かつジューシー、とろけるような甘さ……正にマンゴーの王様なのだ!!」
恍惚とした表情を見せたのち、きりりと表情を引き締める。
「そんな宮崎の完熟マンゴーが、アフリカからきたご当地怪人に食べつくされてしまいそうなのだ! そんなうらやま……じゃない、ご無体な……じゃない、もったいな……あー、何でもいいのだ、とにかく許せないのだ! ぶっ潰してきて欲しいのだ!!」
どうどうどう。少しは落ち着け。灼滅者が行ってくれなければ、自分が行きそうな勢いだ。
「その許せない怪人は、ストライガ完熟マンゴーZと名乗っているのだ。アフリカでも大迷惑な『魔女の雑草』と言われているストライガの怪人が、宮崎のご当地パワーを吸収した怪人なのだ」
ストライガは宿主となる植物に寄生して、その養分を吸い取って花を咲かせる寄生植物である。その能力を持つ怪人が宮崎に寄生して、ご当地パワーを根こそぎ吸収してしまうという。
「ストライガ完熟マンゴーZは、ハウスで収穫前の完熟マンゴーを食い尽くして回っているのだ。次に狙うハウスは、みもじゃが予知したのだ」
ふふふふふと笑うと、瞳が不気味な輝きを放つ。ちょっと怖い。
「みんなは、このハウスの中で待ち伏せしておれば良いのじゃ。息を潜ませ待機して、のこのこやってきたストライガ完熟マンゴーZをフルボッコしておやり」
なんか、口調までがおかしなことになっている。
「ハウスの中の完熟マンゴーには手出し無用なのだ。農家の人を困らせるような真似は厳禁だのだ」
盗み食いはいかんということだ。
「お土産に買ってきてくれてもいいのだよ? 経費で落とせるか分かんないけど、領収書をもらってきても良いのだ。あ、宛名は『上様』ね」
みもざは、ニヤリと笑った。
参加者 | |
---|---|
雨月・ケイ(雨と月の記憶・d01149) |
時諏佐・華凜(星追いの若草・d04617) |
回道・暦(デイドリッパー・d08038) |
幸宮・新(揺蕩う吾亦紅・d17469) |
ソフィ・ルヴェル(カラフルジャスティス・d17872) |
菊水・靜(ディエスイレ・d19339) |
夜舞・悠(貧乏は却って暇・d21826) |
湊・奏(流転輪廻・d23727) |
●
マンゴーを栽培しているだけあって、ビニールハウスの中はそれなりに暖かかった。温度確保の為のハウスではないのだが、シナリオとは何の関係もない話なのでここは割愛させていただく。
目下、灼滅者たちの強敵は、目の前のよく熟れたマンゴーたちだ。甘く美味しそうな香りが鼻腔を擽ってくる。
「前の学校にあった植物園にはマンゴーやバナナの木が生えていて、観察帳によく『食べたい』とか書いてありました」
今になって、その気持ちが理解できると、回道・暦(デイドリッパー・d08038)は言った。ふだん、スーパーに並んでいる果物たちは、熟す前に収穫されてしまうことが多い。熟してから収穫したのでは、店頭に並ぶ頃には痛んでしまうからだ。
イチゴ狩りやらぶどう狩りで、その場でもぎ取って食べるのがとっても美味しいのは、充分に熟したものを食べているからなのだ。因みに、さくらんぼは木の上の方で太陽の光をたっぷり吸収した実が甘くて美味しい。
『ひとつぐらい食べても構わんと思うのじゃ』
『駄目よ! そんなことをしちゃ。わたしたちが盗んだら本末転倒よ!』
心の中で、悪魔と天使が格闘している。
そんな暦の後ろで、生唾を飲み込む音がした。
「えへへ……」
振り返ると、ソフィ・ルヴェル(カラフルジャスティス・d17872)が照れ笑いを浮かべていた。彼女も戦っているのだ。邪な心の誘惑と。
ふと顔を上げると、木の陰に身を潜ませている菊水・靜(ディエスイレ・d19339)の姿が目に入った。厳つい顔つきのまま息を殺して身を潜ませている姿は、何か別の威圧感がある。
その後ろでは、湊・奏(流転輪廻・d23727)が、熟しきって地面に落ちているマンゴーの実をじーーーーっと見つめていた。正に、収穫直前の完熟マンゴーだ。彼もやはり、何かと必死に戦って……いると思いたい。
「飛び出す時に踏んでしまうといけないので、安全なところに避難させましょう」
雨月・ケイ(雨と月の記憶・d01149)が完熟マンゴーを大事そうに手に取る。瞬間、仲間たちの視線が集中した。痛い。物凄く視線が痛い。
「こ、これは、みもじゃ先輩へのお土産では決してありません。違います。違いますよ?」
「……」
「私を信じて!」
物言いたげな視線で見つめる時諏佐・華凜(星追いの若草・d04617)に、完熟マンゴーを抱えたままケイは必死に弁明した。
「来たっぽいよ」
幸宮・新(揺蕩う吾亦紅・d17469)がハウスの外を指差した。変な踊りを踊りながら近寄ってくる人影が見える。
「まだこの子の避難が……」
ケイは慌てて完熟マンゴーを安全地帯まで避難させた。
●
「Wooo……Mango!」
やけにノリノリな声が響く。
「うふふん♪ 熟(う)れ熟れの熟(じゅく)、熟じゃなーい♪」
ビニールハウスの中に踏み込むなり、体中に紫色の可愛らしい花を持つ雑草を生やしている奇怪な姿の女は小躍りした。頭の天辺の完熟マンゴーがふるふると震え、お胸の2つの完熟マンゴーがぶるんぶるんと揺れた。かなり上機嫌である。
「それじゃ、ここのご当地パワーも根刮ぎ頂いちゃおうかしら♪ ンダヤパヤパヤ、ノンダヌー……」
妙な呪文を唱えながら、変な女、もとえ、ストライガ完熟マンゴーZは、くるくるとその場で回転しだした。
「貴女の悪事もここまでです!」
愛らしい声が響いた。マンゴーの木の陰から、ソフィが飛び出す。
「へ!? あら、お嬢じゃん。こんなところでかくれんぼ?」
ストライガ完熟マンゴーZは回転するのをやめ、ソフィに向かって屈み込んだ。
「……花は可愛いんだな、ストライガって」
奏が、ストライガ完熟マンゴーZの体に咲いている紫の花を摘まむ。確かに見た目は可愛い花だ。だが、見た目に騙されてはいけない。ストライガは他の植物に寄生してその養分を奪い成長する、恐ろしい植物なのだ。
「誰よ、あなたたち?」
「農家の方が大切に育てたマンゴーを奪うなんて、許せません! 私達がここで成敗します!」
ソフィはスレイヤーカードを収納したカードデッキを掲げる。
「チェンジ! カラフルキャンディ!」
ベルトが出現し、バックルが形成されていく。カードデッキをガチッと装着すると、ソフィの体が光に包まれた。
「彩り鮮やかは無限の正義! ソフィ参ります!」
ライドキャリバーのブランに跨がったカラフルジャスティスこと、ソフィが名乗りを上げた。
「可愛いーーー♪ なにこの子、お持ち帰りしていい?」
怪人に気に入られてしまったらしい。だが、駄目に決まっている。灼滅者仲間のお兄さん、お姉さんがそれを許すはずもない。
「今だ!」
相手が油断しているその隙にと、全員が一丸となってストライガ完熟マンゴーZをハウスの外へと押し出した。
「痛いじゃないのよ! 何するのよ!? あたしの邪魔をしないでちょうだい!」
ぷんぷんと怒りながらハウスの中へと戻ろうとする怪人に、
「マンゴーの近くで戦うのであれば、良質なご当地パワーあふれるマンゴーを吸収することすら出来ぬぞ」
靜がそう凄み、行く手を阻んだ。
「マンゴーが食いたいんだよね? 中で戦ったら巻き添えで実が駄目になるよ。外でやんない?」
奏も提案する。ハウスの中で戦ったのでは、マンゴーたちに被害が及んでしまう。
「この場で戦えば中のマンゴー達もただではすみません、貴女はコレが目的なのでしょう?」
更にソフィが畳み掛ける。
「……それもそうね」
怪人は意外なほど、すんなりと納得した。
「あたしが勝った暁には、この地のご当地パワーとそのお嬢ちゃんを頂いていくわ。もちろん、バイクとセットで! 倒せるものなら倒して……ぐはっ」
「隙だらけだよね、この人」
問答無用で尖烈のドグマスパイクを叩き込んだケイが、苦笑いを浮かべた。
「痛いじゃない! このマジカルストライガー様を怒らせるとどういうことになるか……」
「マジカルストライガー?」
「違った。今はストライガ完熟マンゴーZだったわ。……で、どこまで話したっけ? げふっ」
「馬鹿だろ、こいつ」
顔面に鬼神変を叩き込むと、靜が呆れたように言った。
「これもアフリカンパンサーの息がかかった案件なのか……」
顔を押さえてのたうち回っている怪人を見下ろし、新は呟いた。違うと思いたいという気持ちが強い。
「新潟のロシア化といい、巷を賑わしている一般人のヤンキー化といい、ご当地怪人は本当に恐ろしい事ばかり仕掛けてきますね……」
ケイも嘆息する。
「……恐ろしいですよね?」
だが、誰も同意してくれない。
「もう怒ったからね! たった今から本気出すわ!!」
どうやら今までは本気を出していなかったらしい。
「ストライガ完……長くて呼びづらいな。えーと、ストンゴZでいい? って、あれ?」
呼び方について尋ねた奏だったが、そこにいたはずの怪人の姿が見当たらない。
「右だ、湊!」
靜が叫んだ。ストライガ完熟マンゴーZは、一瞬にして距離を詰めていたのだ。
「!?」
「シャリオ!!」
自分では間に合わないと判断した暦が、相棒のライドキャリバーのシャリオに指示を飛ばす。
やっと出番が回ってきたかと、シャリオはエンジンを唸らせ怪人と奏の間に強引に割り込む。シャーシが歪み、オイルが飛び散る。
「いきましょう、ブラン! この地の平和の為に!」
同じライドキャリバーのど根性を見せつけられたブランとしては、自分も負けてはいられない。ソフィを乗せたまま、突撃を敢行した。
「はっ!」
同時にソフィはクルセイドソードを振るう。神霊剣だ。
「なんのぉ!!」
怪人は胸の2つのマンゴーを発射した。緩やかな放物線を描き着弾。新と靜、そして暦の3人を巻き込んで爆裂した。更に飛び散ったマンゴーの実が、次々と爆発していく。
「……配下も連れず、1人で行動するだけのことはあるってことか」
靜が呻くように言った。口の中が切れたらしく、吐き出した唾に血が混じっていた。間抜けなのはこの怪人の性格であって、実力はかなりものものだと判断せざるを得ない。
「だけど、もう爆弾は使えな……」
2つしかない所謂「おっぱい爆弾」を放った怪人には、もう弾はないはずとケイは言おうとしたのだが、どっこい怪人の胸には新しい2つの膨らみが。どこぞの女性型ロボットよろしく、どうやらこの「おっぱい爆弾」は無限に生えてくるらしい。
美しき音色が傷を包み込み癒やしていく。華凜のリバイブメロディだ。
「お背中は、しっかりと支えます」
私が皆さんをお守りします。だから、安心して戦ってください。華凜の瞳はそう語っていた。
華凜の補助に、暦もリバイブメロディを奏でた。
「それでは、こちらの番だ」
靜は青く塗装された細身杖と、白く輝く刃を頂く魔槍を振り上げる。仄かな橙に輝くオーラがその身を包んだ。
ここからが本番だ。
●
「にゅほほほほ……!!」
足下から襲い掛かってくる触手を踏み潰すと、ストライガ完熟マンゴーZは変な笑い声を上げながら、再び完熟マンゴー爆弾を放ってきた。今度の狙いは、やや下がり目の位置にいたケイ、ソフィ&ブラン、奏の4名だ。
「大丈夫、です」
今度も華凜と暦だ。涼やかな音色が、素早く傷を癒やす。
「……後ろのお嬢ちゃんが厄介ね」
灼滅者たちには聞こえないような小声で、怪人が呟く。華凜が回復の要だと気付いたようだ。
「果物を攻撃手段にするなんて、日本ではそういう行為をMOTTAINAIという」
奏が踏み込み、チェーンソー剣を振り上げた。食べ物を粗末にしてはいけない。
「これはOMOTENASHIの心よっ」
生意気にも怪人が反論してきた。かなりの攻撃を叩き込んでいるはずなのだが、なかなか怪人は倒れない。時に自己回復し、時に灼滅者に寄生して体力を奪い、たった1体ながらも8人+2体と互角以上に戦っていた。
「……吸うのはこっちが専門なんだけど」
自分に寄生している紫の花を、奏は吸血鬼の犬歯で噛み切る。
味方の治療に回ることが多かった暦が、斬影刃で攻撃に転じた。
「つおおっ!!」
体を変な形に曲げて直撃を免れたストライガ完熟マンゴーZは、気合いを込めて爆弾を投じた。
2つの爆弾は怪人を取り囲んでいた灼滅者たちの頭上を通り越し、華凜の足下に着弾した。
「!!」
爆裂の猛威に曝され、華凜は悲鳴も出ない。
「あのお嬢さんさえ倒しちゃえば、後は楽!!」
灼滅者達の囲いを無理矢理突破して、ストライガ完熟マンゴーZは華凜に迫る。それでも華凜は、仲間の治療を優先した。誰一人膝を突かせない。そう誓って戦いに臨んだのだから。
「太陽の光を浴びた大きなマンゴー。甘くて蕩ける……そんな美味しい子、に寄生しちゃうなんて、駄目です」
「馬鹿な子ね。自分の怪我を治せば倒れずにすんだのにね」
怪人が目の前に迫った。
「絶対守って見せます、から!」
花と珊瑚で飾られた蒼硝子のトライデントを突き出し、愛用のギターを胸に抱いた。例えここで自分が倒れても、隙のできた怪人に、きっと仲間が勝利の一撃を加えてくれる。そう信じ、ぎゅっと両目を瞑った。
エンジンの爆音が身近で響いた。目を開けると、無残に傷付いたシャリオの姿があった。
「ここは野生のジャングルじゃないんです。果物を丹精込めて育てる人たちの苦労を知らず、もぎ取ることは許されません」
シャリオに跨がっていた暦が、静かに言い放った。突き出されていた華凜の妖の槍に、自分の妖の槍を重ねた。呼吸を合わせ、同時に妖冷弾を放つ。
「ひっ!?」
怪人が仰け反った。
「寄生植物って、見るぶんにはなんだか神秘的で好きなんだけどね。ここまで被害を出されちゃ見逃せないよ!」
「喰ろうて見よ」
新が怒濤の如く蹴りを叩き込み、靜が拳の連打をお見舞いする。
「ぎゃん!」
短く悲鳴を上げ、怪人が膝を突いた。
更にケイと奏が追撃した。アフリカからやってきた怪人も、もはや虫の息だ。
「悪は蹴り砕きます!」
疾走するブランのシートを蹴り、ソフィが宙に舞う。
「成敗!」
必殺のカラフルジャスティスキック!
ストライガ完熟マンゴーZが吹っ飛ぶ。
「このあたしが、こんな子たちに負けるなんて……。アフリカンパンサーちゃまは、あたしの嫁ぇぇぇぇっっっ!!」
幹部への愛を絶叫し、寄生植物怪人は凄まじい爆死を遂げた。
「まんごぉぉぉぉっ!?」
消えるマンゴーに手を伸ばしながら、夜舞・悠(貧乏は却って暇・d21826)は泣き叫んでいた。
●
必殺キックを放った後、鮮やかなキメポーズを取るソフィ。カッコ可愛いご主人様の姿に、ブランも誇らしげだ。
怪人が消滅したのを確認すると、華凜は胸を撫で下ろし、展開していた殺界形成を解除した。
「手強い相手だったな」
靜の深い洞察力が功を奏したことは間違いない。怪人のゆるゆるしたペースに釣られて、あのまま戦っていたらもっと苦戦したかもしれない。
「寄生しなければ生きられない、そんな『魔女の雑草』だって生きてはいます、が……」
華凜は呟くと、次いでビニールハウスに目を向ける。寄生される側を、守りたいものを、目の前でみすみす奪われるなんて嫌だ。だから、戦った。
「それに……マンゴー、美味しいです、し……」
「せっかくですから、みもじゃ先輩にお土産を買っていきましょう」
華凜の言葉を引き継ぐ形で、ケイが提案した。
「はい。皆で頑張ったご褒美、に」
華凜は肯いた。自分たちへのご褒美だ。
「良いですね、お土産」
功労者のシャリオを労りながら、暦も同意した。
直売店は直ぐに見つかった。
奏は自分用とエクスブレインへのお土産用の2つを購入し、領収書を貰う。
「宛名はどうされますか?」
「『上様』でお願いします」
お店のお姉さんにそう答え、奏は代金を支払う。2玉で8千400円也。
「……ところで、この上様って誰のことなんだろうね」
同じく領収書を貰い、首を傾げる新。広く代名詞的に使われる宛名なので、個人名ではないと思う、たぶん。
領収書を貰ったのはいいが、「武蔵坂学園」の宛名で貰わないと、恐らく経費として認められない可能性もある。巧妙に仕掛けられたエクスブレインの罠だ。
「ドリアンはありませんか?」
何故かケイはドリアンを探す。
「いや、なんか喜びそうですし」
うん。確かに。
「さあ、帰りま……あれ?」
だが、ケイがドリアンを購入した時には、既に仲間たちの姿はどこにもなかった。
作者:日向環 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
|
種類:
公開:2014年3月20日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
|
||
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 5
|
||
あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
|
||
シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
|