ごっ。
短い悲鳴と鈍い音が球場の広い空間に一瞬、響き渡る。
それを聞いて、うつ伏せに倒れていた少年がゆっくりと起き上がる。
「……想定外だったな、あのオッサンがねえ」
顔にこびりついた血を拭い、口元を歪めて呟いた。
意外だった。虫さえ殺せなさそうな、優しい顔をしたあの男が。
彼の周囲には死体の山。
ある者は不自然に体が曲がり、ある者は頭部が陥没し、またある者は頭部すら、ない。
血をぶちまけ、臓物をぶちまけ、四肢をぶちまけたそれらは、全て彼が殺した。
「人は見かけによらないものだね」
少年は足元に落ちていた定期入れを拾い上げて一瞥する。定期券と共に写真が入っていた。夫婦と思しき男女と、幼い子供達。
にこにこと笑う、微笑ましい家族。
「いいお父さんだったんだろうね」
少年の視線の先には写真に写る男――真っ先に凶器を振るった男が立っていた。スーツとコートは血に染まり、手にするバットも足元に転がる斧も血まみれで、バットは所々へこんでいるのが見える。
不意打ちとはいえあれの一撃を食らってしまうとは油断したものだ。
「く……くくっ……」
引きつる様な笑い声を上げる男に、にいと笑みを深くする。
「ま、何はともあれあのオッサンが勝者か。殴られたのは痛かったけど……まあ、いいか」
自分が流し、作った血だまりに定期入れをぽいと放り、
「はは、は、は、は、は……!」
狂った男の声を耳にしながら少年――カットスローターは出口へと歩いていった。
「武蔵坂の灼滅者を襲撃してきた六六六人衆に、新たな動きがありました」
集まった灼滅者達を前に、五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)はそう言うと手にする資料を開く。
灼滅者達の活躍で多くの六六六人衆を灼滅する事ができた。だが、それに危機感を覚えた縫村針子とカットスローターという2体の六六六人衆が新たな六六六人衆を生み出す儀式を始めたらしいのだ。
「儀式?」
「集められた一般人が閉鎖空間で殺し合いをさせられ、最後に残った一人が六六六人衆となる、というものです」
説明を聞いていた灼滅者の一人の疑問に姫子はページをめくりながら答え、説明を続ける。
この儀式によって六六六人衆になった方は完全に闇堕ちしており、救う事はできない。しかも六六六人衆の中でも特に残虐な性質を持つようになるという。
「ここで灼滅する事ができなければ、いずれ大きな被害を出してしまうでしょう」
それを防ぐ為にも、確実に灼滅して欲しい。姫子の言葉に灼滅者達は頷いた。
六六六人衆となった男の名は白井・永治。ライトグレーのスーツにベージュのトレンチコートを着た、どこにでもいる中年サラリーマンだ。
「永治さんは虫を殺す事もためらう程のとても優しい、家族思いの方だったようですが、幼い命を奪う事さえためらわない残忍な性格になってしまいました」
バッティングセンターに行く事を楽しみとしていた永治は愛用の金属バットを手に、殺人鬼、ロケットハンマー、龍砕斧、そしてシャウトに似た能力を用いて目に付いた者を片っ端から殺そうとする。
「六六六人衆となったばかりですが、強力なダークネスであるのは間違いありません。油断しないで下さい」
言いながら姫子は資料をめくり、説明を続ける。
場所は郊外にあるドーム型の野球場。グラウンドで戦っていた永治は閉鎖空間が解けた後、負傷した状態で正面入り口から外へと出てくる。
「皆さんは彼が出てくる前に到着する事になりますが、ドーム全体が閉鎖空間となっていますので中に入ることはできません」
灼滅者達が到着してしばらくして、永治は入り口から現れる。とても広い場所なので戦うには問題はないだろう。
「永治さんは強制的に闇堕ちさせられたという境遇には同情の余地はありますが、他の一般人を皆殺しにして六六六人衆になった以上、彼を助ける術はありません」
灼滅者達を見つめながら、姫子は資料を閉じ、言葉を続ける。
「これ以上の被害が出る前に、彼の救済を……灼滅を、お願いします」
参加者 | |
---|---|
勿忘・みをき(誓言の杭・d00125) |
龍海・柊夜(牙ヲ折ル者・d01176) |
龍宮・巫女(鬼狩の龍姫・d01423) |
夜空・大破(白き破壊者・d03552) |
柳瀬・高明(スパロウホーク・d04232) |
月詠・千尋(ソウルダイバー・d04249) |
御剣・譲治(デモニックストレンジャー・d16808) |
月姫・舞(炊事場の主・d20689) |
●
「……本当に、どう転んでもいい終わりが見えない話ですね」
照明も落ち、ぽつぽつと街灯が灯るだけのドームの出入口から少し離れた壁沿いで待機する中、夜空・大破(白き破壊者・d03552)はぽつりと呟いた。
今回、灼滅者達が受けた依頼は縫村委員会により殺人ゲームに巻き込まれてしまった男の灼滅である。
現在待機しているこのドーム内では凄惨な殺し合いが行われていた。最後に残った者は六六六人衆となり野に放たれ、人殺しを重ねるであろう。それを阻止するのが目的なのだ。
どう転んでもいい終わりがない。大破の言葉には理由がある。
今回のゲームの勝者はごく普通の中年サラリーマン。妻子ある暖かな、どこにでもいる男、だった。
「残される家族は気の毒だけどね……。ここで止めないと、未来は血に塗られるの」
どんな手を使ってでも、止めてみせる。裏龍武【龍牙】と護龍鞘【龍桜】を手に龍宮・巫女(鬼狩の龍姫・d01423)が決意を口にすると、
「救う方法が灼滅しかないのなら手を下す迄だ」
ビハインドを背に言う勿忘・みをき(誓言の杭・d00125)の言葉に月姫・舞(炊事場の主・d20689)も頷いた。
六六六人衆となった以上、男を救う方法はただ一つ。灼滅のみである。
「皆が無事に帰れるように。……もちろん、彼の魂も家族の下へ」
月詠・千尋(ソウルダイバー・d04249)もスレイヤーカードを手にいつでも行動できるよう準備を整えると、その隣ではライドキャリバー・ガゼルと共に待機する柳瀬・高明(スパロウホーク・d04232)は並々ならぬ怒りの感情を抱いていた。
殺人ゲームの生還者である自分と同じく殺人を余儀なくされた男に対して同情はするが――
(「ここで逃す訳にはいかない。絶対にここで灼滅する」)
大勢の犠牲を出す訳にはいかない。彼が持つ陽気さは表面にも、内面にもない。冷徹そのものの瞳で出入口を見つめる中、彼と同じく御剣・譲治(デモニックストレンジャー・d16808)もまた、男に対して重なる感情を抱いていた。
譲治はソロモンの悪魔によって実験台とされた過去がある。その影響で記憶を失った自分と、縫村委員会で壊された男とを少しだけ重ねてしまうのだ。
だが、自分と重ねてしまおうとも、倒さねばならない。
作戦では縫村委員会の勝者である男が出入口から出てきた所を攻撃し、誘き寄せて包囲する事になっている。それぞれの思いを胸に灼滅者達にその時を待っていると――
「来ましたね」
静寂に包まれる中、気配を察した龍海・柊夜(牙ヲ折ル者・d01176)の言葉に緊張が走る。
灼滅者達の視線の先――出入り口からふらりと男の姿が現れた。
●
無機質な街灯に照らされ、その男――白井・永治はドームの中から外へと歩を進める。
血まみれのライトグレーのスーツにベージュのコート。所々がへこんだ金属バットも、それを持つ手も血まみれだ。
ああ。家族に向けていたのだろうその優しい笑顔も血まみれで。
「Lock'n load」
緊張に包まれる中、永治が出入口から出たのを確認した高明は解放コードを発すると、放った影が永治の腕に絡みついた。血まみれの表情は瞬時に強張り、振り払う。
「リリースッ!」
千尋も続き解放コードと共に現れた真銀の魔槍を手に切りかかろうとするが――
「しまった!」
思わず高明が声を上げる。
男が外へ出た瞬間に灼滅者達が放った攻撃は警戒へと繋がった。武装した学生達を目に奇襲を受けた永治は危険を察し、さっとドーム内へと下がってしまったのだ。
「追いましょう」
壁にある地図を見た限り出口は他にもあり、追わなければ逃げられてしまう可能性がある。舞の言葉に譲治も無言で頷き灼滅者達は足早にドームの中へと入る。
入り口を通ると目の前には広いエントランス。試合時には煌々と照明が灯り観客が行き交うその場所は今は暗く、非常灯が所々でぼんやりと床を照らしていた。
完全な暗闇ではない場所は、目が慣れるとある程度周囲を見る事はできた。
戦うには問題ないだろう。武器を手に灼滅者達は注意深く永治の姿を探す。
(「まだこの辺りにいるはず」)
時間はさほど経過していない。自らの足音が響く暗いエントランス内を柊夜は仲間達とくまなく見渡した。
――と、
「柊夜君!」
ごっ。
巫女の叫びと突然の音、そしてうめき声に灼滅者達は振り返る。殺気を殺し、気配を殺し、身を潜めていた永治の一撃が柊夜の背に容赦なく叩きつけられたのだ。
「そら、もう一丁!」
ぐらりとよろめくその体に歪んだバットが振り下ろされようとし――
「させるか!」
ぎいん!
薄暗い空間に火花が散り、みをきのクルセイドソードがそれを受け止めた。
「あのガキ、全員やりゃあ出れるって言ってたのに……出られるじゃねえか」
ぎりぎりと嫌な音をたて、払われた得物を手に永治は吐き捨てる。どうやら灼滅者達を自分と同じ参加者と判断したようだ。
「……まあ、出るのはこいつら殺してからでも遅くはねえよ、なあ?」
目の前に囲むように戦闘態勢を整えた灼滅者達をぐるりと見回す。
全員殺すか。
「申し訳ありませんが、今の貴方を通すわけには行きませんね」
「通す訳にはいかない?」
大破の言葉に狂った男はにい、と笑う。出入口を背に、灼滅者達に半円に囲まれても余裕の様子でバットを構え、
「それはこっちの台詞だよなあ!」
言いながら灼滅者達へと襲いかかった。
●
「ここであなたを止めます!」
永治が唸りを上げて振るうバットを裏龍武【龍牙】で受けた巫女は変化させた腕で切りかかると譲治が預言者の瞳を発動させ、次いで高明がガゼルに牽制を指示し縛霊撃で殴りかかった。
「こんなぬるい攻撃で俺を止めるってか?!」
「どんな事をしてでも止めてみせる!」
手負いだが余裕の永治に千尋は声を上げ螺旋槍を放つ。肩口を切りつけられコートが紅に染まるが、表情はやはり余裕のままだ。
「大丈夫ですか?」
最前不意打ちをくらい負傷した柊夜に視線を向け、みをきは声をかける。傷が深かったか彼は受けた傷を癒し、受けたダメージを回復させていた。
その様子に安堵し視線を戻すと、クルセイドソードを手にビハインドと共に切りかかる。
「ちょっとどこ向いてるんですか? 貴方の相手は私ですよ」
視線の向かないダークネスに舞はフォースブレイクを叩き込む。が、動きを読めていたのかするりと避けられてしまう。
「そこまで言うなら……見てやるよ!」
甲高い音を響かせ大破の魔法弾を打ち返した永治はぎろりと睨み視線を向けると、声を上げ手にする武器を振り上げた。
出入口を背に狂気を振るう永治。今はまだ目の前にいるターゲットを殺すべく戦うが、命に危険が及べば逃走する危険がある。
ビハインドと共に永治へと攻撃するみをきは、冷静にこの状況を判断しできるだけ有利にすべく動こうとするのだが、永治はそれを許さない。
「はは、は……!」
灼滅者達の攻撃を受け、ぶん、と得物を手に攻撃を受け、流す。
「いい! いいぞ! お前達、殺し甲斐がある!」
「やれるもんならやってみろよ!」
声を上げる永治に高明は影を放ちつがすっと避けられ、ガゼルの攻撃も腕で庇い防ぐ。
攻撃を避けられ歯噛みし睨み付けると、目前に立つ男は出入口からの差し込む灯りを背に引きつる笑みを浮かべた。
殺される訳にはいかない、必ず止める。猟犬の形を成す影を千尋は差し向け、きっと視線を向けた。
「一つだけ聞かせてください。今の貴方の前に貴方の家族が現れたとして、これまでの方のように殺しますか? 殺して悦びますか?」
続く戦いの中、制約の弾丸を放つ、大破の言葉。この答えで彼に対する同情の余地がない事が分かるはずだ。
が、反応は予想を反するものだった。
「家族……?」
大破の言葉に、その顔が絶望に歪んだのだ。激しく戦っていたというのに突然うめき声を上げ、よろめくと構える腕がだらりと落ちると、声のトーンが落ち、血に染まる顔が影を落とし、俯く。
突然の事に思わず灼滅者達の手が止まり、その様子を見守った。
「仕方なかったんだ……。家族に会う為には……」
(「元の人格が……?」)
ありえない。でも、もしかして?
「こんな血まみれの手で……美沙……双子の名前さえ――」
そのあまりの変貌に内心で戸惑う大破をよそになおも永治は絞るような声で言葉を吐き続けるが、歪む表情の変化を譲治は見逃さなかった。
ごっ!
鈍い音が響き、弧を描くバットは巫女ではなく守った譲治の腕を打つ。
「いつかの俺が、もう居ない様に。白井永治という男性も、もう居ない」
淡々とした言葉の先にいる男は俯き、その口元に浮かぶのは引きつるような笑みだ。
「アイツはもう、いねえ」
だから俺がいる。笑みを深くする永治は影龍【黒夢】から放たれる巫女の影を難なく避けたが譲治の攻撃を避ける事はできなかった。
「いるのは、凶悪なダークネスだけ」
不覚にも見せてしまった隙に2度攻撃を受け、うめくが高明とガゼルが動き即座に対応した。
「く……ッ、この馬鹿力め……!」
死角に回りこまれ、かろうじて猟犬の姿をした影を防壁に成形させ重い一撃を防ぐが、千尋は全てのダメージを防ぐ事はできなかった。
「大丈夫か」
「やばくなったら下がれよ」
「ありがとう、大丈夫」
思った以上のダメージに譲治の癒しと影で縛りながら気遣う高明の声にしかめた顔が和らぐと、きっと睨みつけオーラを纏い殴りかかった。
みをきとビハインドからの攻撃を受け、血を流しながらも戦う永治を前に笑みを浮かべた舞は影からロッドを繰り出す。
「殺し合いは楽しいですか?」
「楽しい? 殺すのに楽しいも楽しくないも――」
フォースブレイクを放つ舞から問いかけられた永治は受けた攻撃で腕から血を流し言うが、ふと彼女の表情から感じたのだろう。
「楽しいのはお前だろ?」
「そう……」
その言葉に舞は微笑むだけ。
影を介し受けるフォースブレイクの一撃はきいたようだ。つと口元から流れる血を袖口で拭い大破の鬼神変を受けると一瞬、体勢が揺らいだ。
「……く、っ」
殺そうとする事に集中しすぎた余り、タイミングを逃した永治だが、それでもなお背後――出入口は押さえられていない。受けた傷に声を上げ、回復を図るが受け続けたダメージは大きかったが、なおも戦い続けた。
仲間を守り、ビハインドを失ったみをきと舞の攻撃を受け、武器を持つ腕がだらり下がる永治の動きに大破は気付く。ちらりと動く視線が逃げようと画策しはじめている事を。
「逃がしませんよ」
「があ、ッ!」
狙いを定め、一撃。
撃ち抜かれ、血を流す足元に紅が落ちる。その表情は既に余裕はなく、傷付いた額から流れる太い血が伝い、シャツの襟元を染める。
ぐいっと目に入る血を乱暴に拭い、出入口へと後ずさる。
「させるか! ガゼル!」
巫女と譲治の攻撃をかろうじて防ぎ背を向け逃げようとするが許さない。妖冷弾を放つ高明の指示にガゼルは回り込む。
あと一息とばかりに千尋から閃光百裂拳が叩き込まれ、ルビーが填まる柊夜の指輪から放たれた攻撃にぐらりとその体が揺れた。
力が入らないのかするりと血塗れた手から獲物が落ち、かん、と音を立てる。
「……すみません」
人に、戻れたら良いのに。
ガトリングガンを構え、叶わぬ願いと共にみをきがばら撒く弾丸がその身に降り、
「……ッ!」
かつんと何かを落とし、永治の姿は灰となり、消えた。
●
六六六人衆となった男は灼滅された。
戦いが終わり、灼滅者達は静寂が戻るドームの外へと歩き出す。
「……彼は、無事に還れたのかな?」
「かもしれませんね」
指で眼鏡を整え、空を仰ぎ見る千尋にみをきも夜空を目にしながら言葉を交わす。
救えるものなら救いたかった。だが灼滅以外、彼を救う手立てはなかったのだ。
二人はただ、彼の魂が家族の元に戻る事を願う。
出口へと向かう途中、巫女は何かが落ちているのに気が付いた。
「これって……」
それは永治が灼滅される直前に落とした物。折り畳みの携帯電話だった。かなり古い機種のようで、細かい傷が多く長年使用している事が伺えた。
拾った柊夜は、かちりと開き画面に視線を落とす。
傷だらけの液晶に写るのは産着を着た赤子二人を抱く母親と、ベッドに腰かけた彼女を挟み、にこにこと嬉しそうに笑みを浮かべる二人の幼い子供。あの男が言った言葉に偽りはなかったようだ。
その画像を目にし、家族の絆に拘る高明の胸がちくりと痛む。
ふと、携帯電話の画面が動き、メールを受信する。悪いと思いながらも操作し、メール画面を開く。
送信者は美沙――永治の妻からだ。戻らぬ夫の身を案じ、そして双子の名前の候補が液晶に浮かぶ。そして添付された画像には双子を抱く子供達。
「どんな手を使ってでも、止めなければいけなかったの」
その画像を目にし、巫女は思いを口にする。
妻の元に夫は戻る事はない。幼い子供達と言葉を交わす事も、赤子の名を決める事もない。残される家族は気の毒だが、こうするしかなかったのだ。
「……本当に、どう転んでもいい終わりが見えない話でしたね」
仲間達と携帯の画面を見つめる大破は戦う前と同じ言葉を呟いた。本当の最悪だけは防ぐ事ができた。それだけが唯一の救い。
「これで今回の件は終わったのかしら」
「まだ終わってない。ここから始まる」
舞の言葉に譲治はむっつりと言う。
縫村委員会はいずれまた行われ、永治のように犠牲者が現れるだろう。その時もまた、譲治は――灼滅者達は戦うだろう。
「お疲れ様です。“おとうさん”」
ぽつりとみおきは呟く。
かちんと閉じ、携帯電話を冷たいアスファルトの上に柊夜は置くと、灼滅者達は夜の中へと消えていった。
作者:カンナミユ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年3月23日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 12/感動した 3/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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