バーグにコーラはベストカップル?

    作者:幾夜緋琉

    ●バーグにコーラはベストカップル?
    「あはは! ばっかでー。そんな訳ねーじゃん。ほんとに損なこと思ってんのかよー?」
    「いや、だってよー。あいつおかしーじゃん。だからそう思ったんだぜ?」
    「あほちゃうんか? ほんま、お前だまされやすいんだよなー」
     大阪はアメリカ村……何処かアメリカンな雰囲気が漂うその近くのハンバーガー屋。
     ジーンズ着用の若者達が足を投げ出しながらハンバーガーをぱくぱくと食べている。
     ……それは、どこにでもあるような、普通の光景。
     しかし、そんな彼らがハンバーガーを暫し食べていると……。
    『……!?』
     突如、ハンバーガーを喉に詰まらせたかの様に、数名が苦悶の表情と共に、胸をドンドンと叩く。
     ……そんな彼に慌てて、周りの仲間達が慌てて背中を叩いたりする……そうすると。
    『……ふふふ。ハンバーガーは最高だよなぁ……!』
    「ああ。ハンバーガーとコーラの組み合わせは、最高だぜぇ?』
     ジーンズをはいている彼らはニヤリと笑い、指を鳴らす。
    『な、なんだお前達、突然……おかしいぜ?』
    『はぁん? うっせーんだよ!』
     とナイフを取り出し、攻撃をしようとする彼ら……うわわと仲間達はその場から離脱していくと。
    『ちっ、つまんねーの』
    『しかたねーじゃん。いこーぜ』
     と、北の方に向けて動きはじめるのであった。
     
    「集まって貰えたようだな? 早速だが、依頼の説明をはじめさせて貰うぜ?」
     神崎・ヤマトは、集まった灼滅者達にニッ、と笑いながらも、早速説明を始める。
    「今回の事件だが、とあるハンバーガーショップで、ジーンズをはいた一般人の若者達がハンバーガーを食べたり、コーラを飲んでいる時……突然に強化一般人になってしまう、という事件が起こっているみたいなんだ」
    「この強化一般人達は、何故かは解らないが、古き良きアメリカの若者達のような雰囲気に変わり、徒党を組んで周囲の町に被害を与えながら、新潟方面に向かって進んでいるみたいなんだ」
    「幸い、彼らが現れる時間と場所は判って居る。なので、事件が起こり次第、速やかに解決為てきて欲しいんだ」
     それに、事前には出来ないかと聞く者もいるが。
    「いや、この事件……事件が起こる前に人々を避難させたりという行動を行うと、事件は発生しないようなんだ。その代わりに予知とは違う場所で事件が発生してしまい、被害が大きくなってしまう危険性が高まる。だから、注意して欲しいんだ」
     そして、ヤマトは続けて詳しく説明する。
    「このヤンキー戦闘員は、大阪はアメリカ村近辺のハンバーガーショップに現れる。人数は結構な集団で25名程度……どうやら元々は30名程度の集団らしいのだが、覚醒しなかった者もいる様でな」
    「勿論、ハンバーガーショップには他のお客さんもいる……暴れ回る彼らは、迷惑以外の何者でもないだろう。だからこの強化一般人達から一般人を守りつつ、先ずは避難させる……という工夫が必要になる。彼らの仲間は混乱しているかもしれないが、その他の一般人達は、関係者になりすませばそんなに避難させる事は難しくは無いだろうしな」
    「勿論、強化一般人達はナイフを手に持ち、目に付いた者を攻撃しようとしてくる。攻撃力、体力はそこまで高くはないものの、数が多いから注意してくれ」
    「又、彼らは目覚めた瞬間はまだ強化一般人としては不完全な状態だ。彼らと同様に、若いアメリカ人っぽい言動をしたり、服装をする事で、その攻撃を躊躇させる事が出来るだろう。勿論、全ての攻撃を防ぐことは出来ないだろうが、上手く利用すれば、かなり有利に戦う事が出来る筈だ」
     そして最後にヤマトは。
    「この強化一般人を誰が産み出しているのか……それは解らない。しかし強大な力を持つダークネスであるのは間違い無いだろうな……」
    「ともあれ、放置して置く訳にもいかない自体だ。皆の力を貸してくれ、な!」
     と、皆の肩を叩くのであった。


    参加者
    神田・熱志(ガッテンレッド・d01376)
    西院・玉緒(鬼哭ノ淵・d04753)
    星詠・篝莉(カレイドミラー・d06051)
    蘚須田・結唯(祝詞の詠い手・d10773)
    永舘・紅鳥(途切れぬ黒焔・d14388)
    アトシュ・スカーレット(暗躍する道化師・d20193)
    神代・城治(紅蓮の騎士・d24369)
    スティーブン・ゲルベル(怪人バーガーヘッド・d25355)

    ■リプレイ

    ●Burgerに心奪われ
     大阪はミナミ、アメリカ村。
     アメリカの情緒漂うその場所に、突如現れるというのは、古き良きアメリカの若者達の様な雰囲気の、強化一般人達。
    「……うーん……」
    「ん……どうし、ました……?」
    「いや……これ、噂の、アメリカンコンドルの影がちらつく事件だよなぁ、って思って……」
    「……ん」
     神田・熱志(ガッテンレッド・d01376)に、西院・玉緒(鬼哭ノ淵・d04753)もこくこく、と頷く。
     唐突に現れる、アメリカンな強化一般人……それに永舘・紅鳥(途切れぬ黒焔・d14388)が。
    「いや、コレ……ヤンキーって、なんか古くね? 一時代前じゃね?? まぁ、迷惑に代わりはないんだろうけどさぁ……」
    「ああ。ヤマトに聞いた限り、テレビでやってた様なヤンキーの雰囲気だもんなぁ……ま、それに対する俺達の格好も、ステレオタイプみたいな所はあるかもしれんが……な? ……って、その服、結構高いんじゃないか?」
    「まぁ……ヴィンテージモノだしな」
     紅鳥に、アトシュ・スカーレット(暗躍する道化師・d20193)が肩を竦める。
     ただ、ヴィンテージのダメージジーンズという所は、紅鳥が強調するのは……それを自慢したかったから、かもしれない。
     ……まぁ、確かに紅鳥の出で立ちは、ヴィンテージのダメージジーンズに革ジャン、カウボーイハットを着用している。
     蘚須田・結唯(祝詞の詠い手・d10773)も、身体のラインがぴっちりでる位のタンクトップにサンバイザー、インラインスケートと……股下ギリギリのホットパンツ。
    「……あ、余りこっちを見ないで下さい」
     結唯は視線を感じて、顔を赤くしてしまう。
    「……まぁ、何だ。これは恥も外見も泣く、なりきった者勝ちな気がする。不幸中の幸いは、アメリカ村だから、そういう格好をしている店員が多い事だけどな」
    「そうだね。だからこそ、今回の強化一般人達も、アメリカンなバーガー屋に出たのかもね? しかし頼んでるのがハンバーガーにコーラのセットだっけ……? どっちも美味しいから、セットにしてもきっと美味しいよね」
    「いや……それは関係無いと思うが」
    「いやいや、だってハンバーガーとコーラのセットを貶すと怒るんだよね? ……ボクはありだと思うけどなぁ」
    「……まぁ、な……」
     神代・城治(紅蓮の騎士・d24369)と、星詠・篝莉(カレイドミラー・d06051)の会話、と、そこに。
    「ともあれ、ゆくゆくはミーが買収するであろう店舗とその客に狼藉を働くとは、ふてえ野郎共デス! ここはミーが天誅を喰らわせてやるデスよ!!」
     ぐぐぐっ、と拳を握りしめ、熱弁を揮うスティーブン・ゲルベル(怪人バーガーヘッド・d25355)に。
    「まぁ、何にせよ事前に対処しておく事が出来ないって話だしな。ともあれアメリカ村のハンバーガー屋って言うと……ここか」
     と熱志が言うと共に、灼滅者達はその店へ到着。
     古き良きアメリカ……というか、ちょっと古すぎる、カウボーイ時代の頃をイメージしたハンバーガー屋がそこにはあって。
    「……普通に来たら、楽しかったんだろうけどなぁ……」
    「……まぁ、終わってから、また来ればいいだろう」
    「……ええ……」
     結唯に城治、玉緒が頷く。
     そして。
    「それじゃサクサクっ、と始めるとするか。スティーブンは……あ」
     アトシュが言う間もなく、スティーブンは店の前でポーズをとって静止。
     傍から見れば、頭のハンバーガーも相まって、このハンバーガー屋のマスコットキャラクターに見えるのは何故だろう……。
    「も、もうなりきってる……早い……」
     篝莉が驚くのに、片目でウィンクするスティーブン。
     ……そして。
    「まぁ、ともかく作戦開始と行くか……な?」
     アトシュはその二の腕にアメリカ国旗のバンダナを巻いて、店員を装う様にする。
     そして他の仲間達も……アメリカンスリーブのワンピースドレスとか、カウボーイっぽい服を着たりしながら、店へと侵入するのであった。

    ●それはUnmatchingな組み合わせ
     そして灼滅者達が、ハンバーガー屋に潜入して暫し。
     夕刻という頃合いもあり、店の客の入りはまぁまぁ……といった感じ。
     当然店の中にいるのは、普通の服装をした人達……一部については、カウボーイハットを着用したりして、ある意味コスプレを楽しんでいる人達もいるけれど……基本的には、普通の服装をしている人達がメイン。
     だから、ちょっとそういう服を着ていると、少し目立ってはしまうのだが……その視線はあえて気にしないことにする。
     ……そんな店舗内で、灼滅者達はハンバーガーやドリンクを購入し、それぞれ分散して食べ始める。
     ……視線を周囲に配れば、確かにガラの悪い男達もちらほらと見かけられるが……これがその者達なのかは、今の所解らない。
    「……スティーブン、外はどうだ?」
     と携帯を経由しながら城治が電話で外の様子を確認するが、スティーブンは。
    「ノットファウンドね」
     と告げる。
     ともあれ、事前に対処する事が出来ないこの依頼……となれば、後は待つ以外に何も出来る事は無い。
     店内にながれるワイルドなメロディに耳を傾けつつ、パクパクと、注文したハンバーガーを食べて……店内の喧噪に耳を傾ける。
     ……そして、十数分が経過した頃。
    「ったく、ばかだよなー。んな訳ねーじゃんか。ほんとにそんな事を想ってんのか?」
    「いや、だってよー。あいつおかしーじゃんか。だからそう思ったんだぜ?」
    「アホちゃう? ほんま、お前だまされ安いんだよなー」
     大きな声が、店の中から響いてくる。
     脚を投げ出し、我が物顔でハンバーガーを食べている、ジーンズを着た若者達……ここが自分達の家の如く、他人の目など知ったことではない様である。
     ……それに気付いた城治が、すぐスティーブンに連絡……と、その時。
    『……!? む、むむむむぅぅ……!!』
     喉にご飯が詰まったが如く、苦悶の表情と、胸をドンドンと叩く男達……それを、咄嗟に背中を叩いてはき出させようとする。
     ……そして、程なくして。
    『……ははは、ハンバーガー、最高だよなぁ』
    『全くだぜ。ハンバーガーとコーラの組み合わせは、最高だぜ』
     と言う言葉、そして周りに居る一般人達に対しては。
    『あぁ、何みてんだよてめぇら。ぶっ殺されてえのか!!』
     と声を荒げる。
    「出てきたか……よし、スティーブンもいるな」
     城治は、スティーブンが店内に入ってきた事を確認すると。
    「ヘイ見ろよスティーブン。子羊たちが狼みたいに群れて吼えてるぜ? 俺たちぁいつテキサスに迷い込んじまったんだ?」
    「HaHaHa! 本当小さいデスねぇ。小さい小さい。ハンバーガーとコーラがベストカップルだなんて、何世代前の話デス」
     と、挑発の言葉を店内に響き渡らせる……それにギロリと睨み付ける強化一般人達。
    『あぁん? なんだてめぇらは!! ぶっ殺すぞ!!』
     とナイフを取り出し構える……ソレを見て、近くに居た一般人がきゃああ、と声を上げる。
    「お客様! こちらに避難して下さい!!」
     早速アトシュが、その場にいる人達へ割り込みヴォイスを使い、声を掛ける。
     そしてその声に合わせて、結唯と、篝莉がプラチナチケットで店員を装いながら。
    「お客様方! 他の店員の指示に従って、落ち着いて避難して下さい!」
    「落ち着いて、ゆっくり進んで下さい、なの」
     と、一般人達を次々と避難させる……そしてその一方、紅鳥や玉緒が。
    「ったく……テメーら。周りの奴らに迷惑かけちゃダメだろ? 暴れんなら、俺らが相手してやッぜ?」
    「ええ……コーラと、ハンバーガー……? ……黒い飲み物……と……いうのは……抵抗が……ですね……」
    『はぁ? てめーらリアリィ? ユーアーフール?』
    「……えっと……アメリカさんの……言葉……ですけど……何が何だか……ちんぷんかんぷん……なのです……日本語で……おーけー……?」
    『シャウト!! うっせーんだよぉ!!』
     キレて、ナイフで襲いかかってくる彼ら、それを。
    「火事と喧嘩は江戸の華、ガッテンレッド!!」
     すたっと変身、そしてその攻撃から玉緒をカバーリングする熱志。
     手の間にナイフを挟む……切り裂こうと力を入れる彼との力比べ。
     ……そしてそのナイフを、手をぐいっと捩って左に流すと、彼の身体はそのままひっくり返る。
    「ったくよ……おまえら日本人だろ? 日本人なら……日本人の心を取り戻せよ!」
     熱く叫ぶ熱志。だが……彼らにその言葉が届くことは無い。
    『うるせーんだよ。ハンバーガーにコーラ、これ以上のモノはねーだろ!?』
    『そうだそうだ!! そんな事もわかんねーユアーズはフールだぜHAHAHA!!』
     ある意味集団の心理で、強く出てくる強化一般人達。
     ……それに対し、スティーブンが。
    「なら仕方ないデスネ。サー、これでも喰らうデス、ハンバーガーボム!!」
     スティーブンが撃ち込む制約の弾丸、それに城治も。
    「ああ、解らねーなら、力尽くで解らせてやる。喰らえやぁああ!」
     と、紅蓮斬を叩き込む。
     ……流石に25人もの、多数の強化一般人達……攻撃が当たったのは、その内の一部だけではある。
     でも、強力な攻撃に……周りの強化一般人達はちょっとばかり、恐れ戦く。
    『う、つ、つえーじゃんかよー』
    『あ、ああ……で、でも負ける訳にはいかねーじゃんかよ。俺達のブレイブを見せてやるぜ!!』
     その言葉と共に、一斉に攻撃を叩き込んでいく強化一般人達。
     城治、熱志、玉緒、スティーブ、紅鳥の五人が防御を固めて、一般人の避難完了まで、どうにか耐えるように動く。
     数ターンが経過し、一般人達が全てその場を後にした印に、篝莉が殺界形成で人払いを完了させる。
     そして、避難させていた結唯、篝莉、アトシュも仲間達の元に復帰すると。
    「おまたせ、なの……じゃあはじめよっか」
    「ぎぶ ざ えたーなる りぽーす、ふぉあ くりみなるず!!」
    「……今宵、貴方と殺戮の宴を唄い上げましょう……」
     と、それぞれスレイヤーカードを解放……そして構えると共にアトシュは。
    「しかしてめぇらさー、ナイフ振り回すとか危なくね? やめろよな!!」
     と注意する。
     勿論、そんな言葉を聞く耳を持つ彼らでは無い。怒濤の波状攻撃を繰り出してくる。
     数も多いから、攻撃力がそこまで高くは無くても、相対的なダメージは多くなる……が。
    「のーのー! あい、どんと、らいく、ぺいん! ……あってる?」
    「は、はぁーい、みー達もゆー達と同じ、あめりきゃんぼおいずあんどがぁるずです。ぷりーず、あたっくすとっぷです……」
     篝莉と結唯の言葉、更に玉緒も。
    「えっと……皆さん……実は……先ほど……言ったのは、全部嘘……だったのです……その証拠に……ですね……」
     おずおずと……でも、その巫女装束をばさぁっと脱ぎ捨てる玉緒。その下にはかなりきわどい星条旗ビキニが……。
    「わたしは……こんなにも……アメリカン……なのですよ……? 如何……でしょうか……?」
     更にそれで、挑発的なグラビアポーズを取る……強化一般人である前に、男な彼らはそれにすっかり目を奪われる。
    「皆、チャンスデスネ!」
     スティーブンの言葉に、城治、熱志、アトシュが。
    「オーケイ、行くぜ野郎ども。あのバッドボーイズにホンモノのアメリカンってぇのを見せてやろうぜ!」
    「ああ。おまえら、日本人の心を取り戻せぇぇ、神田明神ダイナミック!!」
    「氷漬けになるとイイネ、コールドファイアー!!」
    「真紅の陽炎、燃え上がれ!!」
     城治の衝撃のグランドシェイカー、熱志のご当地ダイナミック、そしてスティーブンのコールドファイアにアトシュのゲシュタルトバスター。
     次々と、強化一般人達を薙ぎ倒していく。
     対する強化一般人達の攻撃は、紅鳥が防護符やシールドリングをフル活用し、次々と回復。
     ……結唯、篝莉、玉緒らの説得の言葉と、残る仲間達の攻撃で……強化一般人達を一人、また一人、確実にトドメを刺していく。
     そして……25人居た強化一般人達も、十数ターンの後に……残るは後一人。
    『う、うわわわわっ!!!』
     と慌てふためく所に。
    「ふん。帰ってボスに伝えな。これから保安官(シェリフ)がタマ込めて、そっちに行くってな!!」
    『ひ……あああ!!』
     城治の閃光百裂拳が、最後の強化一般人に決まり……全ての強化一般人は倒れるのであった。

    ●Futureは何処に?
    「……ふぅ、やっと終わったか。ったく……店の中でやりあうなんてな……すげー荒れようだな」
     紅鳥の言う通り、周りを見渡す……暫くの間、営業は停止せざるを得ないだろう。
     そんな店の中を、結唯、篝莉、城治、紅鳥等が皆で出来うる限りの範囲で片付けをする。
     そして片付けている間に、スティーブンらは気絶している強化一般人達の手当。
     何故かヤンキー達のジーンズをはぎ取り、チェーンソーでずたずたにしたりはするけれど、それは気にしない事にしよう。
     そして、目を覚ました彼らに、スティーブンは何処から持ってきたのか、手作りバーガーを振る舞いつつ。
    「もし良ければ、ユー達にミーが展開するバーガーショップの店員を任せたいネー。まぁ、ちょっと考えておいて欲しいネ」
     と、名刺を一人一人に渡しておく。
     ……当然何が起こったのか理解出来ていない彼らは呆気にとられているが……気にしない。
     そして、店の片付けも終わり、彼らも店から帰すと共に。
    「さて……と、新潟、行くか?」
    「そうだな。新潟がアメリカとは関わりが深い様だし、新潟に巨大化フードがあるとも言うしな。アメリカは米国と書くし、新潟ではコシヒカリが有名だ。それが何か関係するのかもな」
    「……凄い関係だな。まぁ……新潟行くってぇなら付き合うわ。とりあえず新潟港にでも行ってみっか?」
    「そうだね。何か手がかりが見つかるといいなぁ」
     城治、熱志、篝莉の会話。
     新潟に何があるかは、今の所解らない。
     でも、何かの手がかりが手に入れられれば良いな、と思いつつ……灼滅者達は、新潟の方へと向かうのであった。

    作者:幾夜緋琉 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年3月20日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 1/感動した 1/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 10
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