ファイナルコールは夢の中

    作者:幾夜緋琉

    ●ファイナルコールは夢の中
     出会いと別れの季節、3月。
     出張、留学、旅行……様々な理由で、空港を訪れる人が多いこの時期……当然、そのような空港においては……。
    『ふわぁ……ううん……眠いなぁ……』
     目をこすりながら、大欠伸をしている、青い目の外国人。
     まぁ……空港発の深夜便だからかもしれないけれど、短期間の出張で、体が時差に順応する前に返る羽目になったからかもしれない。
     そんな眠い目を擦りながら歩く彼……それに。
    『うう……だめだ。もう眠すぎる。ちょっとマッサージ椅子で休もう……』
     そんな事をぶつぶつ呟きながら、彼はマッサージ椅子に座り、夢の中へ旅立つのである……。
     
    「皆さん、集まっていただけたようですね? それでは今回の依頼、説明させていただきますね」
     五十嵐・姫子は、集まったメンバーに、早速説明を初めて行く。
     まず差し出すのは、東京に程近い国際空港の国際線ターミナルのパンフレット。
     そのパンフレットを開くとともに、姫子は。
    「今回の依頼……それは、シャドウの国外脱出を阻止して頂きたいのです」
    「皆さんも知っての通り、サイキックアブソーバーの影響は、日本国内のみです。逆に言うならば、日本国外では、ダークネスが活動する事はできないのです」
    「しかし今回のシャドウは、日本から帰国する外国人のソウルボードに入り込んで、国外へと脱出しようとしているのです」
    「また、シャドウがなぜ日本国外に脱出しようとしているのかはわかりません……もちろん、この方法でシャドウが国外へと移動できるかどうかも未知数な所です」
    「しかし……最悪の場合、日本から離れた事により、シャドウがソウルボードから弾き出され、国際線の飛行機の中で実体化してしまうかもしれません……そうなった場合、飛行機事故につながる可能性も十分に高いでしょう。そうならないために、皆さんの力を貸して頂きたいのです」
    「ちなみに彼のソウルボードですが……彼の出国先、クアラルンプールの夜景が浮かびました。幸いクアラルンプールの夜景の中では、何か事件が起きている……という訳ではない様ですが、そんな彼の夢の中でシャドウが潜んでいます」
    「また、シャドウ自身のいる場所はわかりません。恐らく、その夜景の見やすい場所に潜んでいる事が十二分に考えられます」
    「なお、夢の中の世界ではありますが、彼がその夢の中に出てくることはありません。とはいえ彼の夢である事は間違いないので……あまり暴れ回らない様、お願いしますね」
     姫子はさらに。
    「ちなみに、彼は強い強い眠気を覚えながら、深夜便に向けてやってきた、という事になるようです」
    「しかし……彼のソウルボードにアクセスするとなると、人気を避ける必要があります。私に見えたのは、空港の中に何カ所もある、マッサージ椅子で眠っている姿……恐らく眠っている彼を、人気の無い所に運ぶ……もしくは、他の一般客に対し、見えないようにする、等の対処が必要になると思います」
    「また、シャドウ自身の戦闘能力はそこまで高くはありません。皆さん8人でしっかり対応すれば、負けることはないと思います……とはいえ、油断はしないようにお願いしますね」
     そして、最後に姫子は。
    「ともあれ、依頼失敗すると、多くの人が被害に遭いかねない事件です。その点、良く心に留めて対処して頂けるよう、お願いいたします」
     と、深く頭を下げるのであった。


    参加者
    浦波・梗香(フクロウの目を持つ女・d00839)
    内藤・エイジ(高校生神薙使い・d01409)
    月雲・彩歌(幸運のめがみさま・d02980)
    草壁・悠斗(蒼雷の牙・d03622)
    桜塚・貴明(櫻ノ森ノ満開ノ下・d10681)
    安田・花子(クィーンフラワーチャイルド亚・d13194)
    夜川・宗悟(魔術師・d21535)
    ルナ・クロケット(自滅者・d23503)

    ■リプレイ

    ●ファイナル・コール
     姫子に話を聞いた灼滅者達。
     東京にほど近い国際空港に到着した灼滅者達……時刻は金曜の夕刻をすっかり過ぎた頃。
     まだまだそんなに人は多くない。
     けれど……金曜深夜ともなれば、深夜便を使って短い海外旅行を過ごそうと、中々多くの人達が海外へと飛び立つだろう。
     ……しかし今回は、そんな海外に飛び立つ人の中に、シャドウが入り込んでしまった、という話。
    「しかし、かなり前から散見出来る、シャドウ一連の行動ですけれど……気になりますよね」
    「ああ。海外ではダークネスは大きく活動を制限される筈……それなのにシャドウ達は、何故国外に脱出を図ろうとしているのだろうな?」
     月雲・彩歌(幸運のめがみさま・d02980)に、浦波・梗香(フクロウの目を持つ女・d00839)が首を傾げる。
     シャドウ……人の夢の中に住み着き、そして……悪夢を見せて苦しめるダークネス。
     そんなダークネスの本来の方法をとらず、静かに海外へと帰る旅行者の夢の中に潜み、時を待つという彼らは……何故に夢の中に潜み、海外を目指しているのだろう。
    「本当、海外逃亡するだなんて……シャドウ達は何を企んでいるのかしらね?」
    「そうですね。ただ単純に海外へと向かうのが希望な訳ではないでしょう……きっと何らかの悪巧みをしている可能性がありますね」
    「そうさねぇ……シャドウは陰湿な考えに長けたダークネスさねぇ。まぁ、単純に国外逃亡を企てようと単にしているだけかもしれないけどねぇ……ま、考えていても始まらないさねぇ」
     安田・花子(クィーンフラワーチャイルド亚・d13194)と桜塚・貴明(櫻ノ森ノ満開ノ下・d10681)、ルナ・クロケット(自滅者・d23503)の会話……そして花子が。
    「そうね……考えていても始まりませんわね。まずはその逃亡を阻止するまで! クィーン☆フラワーチャイルド二世の名に賭けて、絶対にこの凶行、止めてみせますですわ!」
     ぐぐっ、と拳を握りしめると、それに合わせて彩歌、草壁・悠斗(蒼雷の牙・d03622)、内藤・エイジ(高校生神薙使い・d01409)らも。
    「そうですね……何が起こるか解らない以上、阻止しておくべきなのは確かですよね。大規模飛行機事故が起こる可能性があるというだけでも、本当ぞっとするな」
    「そ、そうですね。飛行機事故などの被害が出る前に、何とかしないとっ!」
    「ああ。まぁ海外に逃亡させてやる訳にはいかないな」
     と、口々に意識を高めていく。
     このままシャドウを放っておけば、海外行きの飛行機の中がどうなるか……想像に難くはない。
     ……まぁ、それに余り興味が無いのも居る。
    「シャドウが何を考えていようと、正直どうでもいいんだよね。大した感心もないし……でも、夜景を眺められるなら、悪くはないかな」
     それは夜川・宗悟(魔術師・d21535)の言葉。
     そんな宗悟の言葉に、貴明が僅かな苦笑を浮かべつつ。
    「そういえば、クアラルンプールでしたよね……一応、観光案内のサイトとか、ガイドブック等を見ましたが……ツインタワーの夜景は、素晴らしい様ですしね」
    「うん。そういった場所を見られるなら、価値はあるかな? ……ま、何にせよ、余り時間も無さそうだし、さっさとそのサラリーマンを見つけないとね」
    「ええ……姫子さんの話では、凄く眠くて、マッサージ椅子の所で休んでいるのでは無いか、と言う話です。そういった所は……かなり限られていますし、一カ所ずつ廻ってみましょう」
     貴明が懐から更に取り出したるは、この空港のガイド案内図。
     そして更に貴明は、サングラスを掛けて……着てきた黒いスーツと合わさり、誰かのSPの如く風貌へ。
    「では……行きましょうか」
     貴明の案内図を下に、灼滅者達はサラリーマンを探す為、空港内を急ぐのであった。

    ●眠りに惑い
     灼滅者達は暫く歩き……サラリーマンの姿を探す。
     当然幾つかあるマッサージ椅子には、仕事終わりで疲れたサラリーマン達が、20分程の癒しを求めて座り、目を閉じて居る。
     そんなマッサージ椅子に座っているサラリーマン達を、一人ずつ確認……青い目をした、外国人が居ないかをすれ違い様に確認していく。
     そして……程なくして、マッサージ椅子でうつらうつらと船を漕いでいるサラリーマンを発見。
    「……この人……でしょうか?」
    「ええ……そうだろう。姫子さんから貰った特徴と一致する。勿論、他にも居る可能性はあるが……」
    「そうですわね……まぁ、金曜夜に帰る便ですから、そんなに同じような人も居ないと想いますわ。彼だとして、始めますわよ」
     貴明、梗香に花子が頷き……そして彼が、完全に眠りに付いた所でプラチナチケットを使用。
     空港関係者や、SPを装い、マッサージ椅子を一気に包囲……。
    『……!?』
     そんな人達が突然周囲を取り囲んだもんだから、彼……ではなく、その周りに居た一般人のサラリーマンが、マッサージ椅子から跳ね起きて、そそくさとその場から離脱。
     ……そして、残った彼はまだうつら、うつら……。
    「……大丈夫ですか? 大丈夫ですか?」
     と声を掛けるようにしながら、エイジが魂静めの風で、彼を更なる夢の中へ……。
     そして、眠ったのを確認したら。
    「……急病人発生。すぐ搬送します」
    「大丈夫ですか? もう、私達が来たからには大丈夫ですからね?」
     花子と貴明が、彼に言葉を掛けて、そして貴明がその背中に彼を背負う。
     ……そして背負いながら、空港近くにあるホテルへと急行して。
    「すいません……一部屋を。彼は私達のVIPなので、広く良い部屋はありませんか?」
     プラチナチケットに加えて、来ている服の効果もあってか……ホテルの人も、特に怪しむような事は無く、ちょっと大きな部屋に通される。
     そしてベッドに彼を横たえる。
    『……う、う……ん……』
     少し身じろぐ彼……そんな彼の手を取り。
    「……良し。皆、行くぞ。覚悟はいいな?」
    「ええ……大丈夫です」
    「そうさねぇ……さぁ、楽しみさねぇ」
     梗香に頷く悠斗とルナ。
     そして灼滅者達は、ソウルアクセスを使用し、夢の中へと墜ちるのであった。

    ●夢の夜景
     そして……灼滅者達が再び目を覚ましたソウルボードの中。
     目の前には、夕焼けに染まるクアラルンプールの光景が広がっていた。
    「うわぁ……これは綺麗ですね」
     彩歌が嬉しそうに言葉を紡ぐと、花子も。
    「本当、そうですわね。夕焼けでこんなにも美しいのですから、夜景になれば、どれだけ美しい光景になるのでしょうか……楽しみですわ」
     とくすり微笑む。
     ……とは言え、シャドウが何処に居るのかは、細かくは解らない。
     このクアラルンプールで、夜景の綺麗な所に居る筈、という事のみ。
    「……ええっと……このクアラルンプールをくまなく探す事になるんでしょうか……?」
    「……いや、それは流石に骨が折れる仕事になるよね……という訳で、しらべてきたんだよね? 貴明さん」
    「ええ……夜景が綺麗な場所。代表的な所は数カ所、頭に入れてきました。
     エイジの不安に、悠斗と貴明の言葉……それにエイジはぺたんと座り込んで。
    「そうですか……良かったぁ……」
     と、ほっとした息を吐く。
     ……そして、貴明のリストを下に、灼滅者達は夜景のビューポイントを次々と、一つ一つ探し始める。
     探している最中は、ルナがぶらり再発見を使ってプラスアルファのポイントを探してみるが……中々姿は見つからない。
     ……そして、時間は経過し、すっかり周囲も暗闇に包まれ始める。
     ちらほらと、夜景のネオンが移り始めた頃に……。
    『ふふふー……はははー……いい景色だなぁ……♪』
     鼻歌交じりで夜景を見つめている、黒い影……。
     ツインタワーを眺めることが出来る、向かいのホテルのプールサイドのソファー席を一人で占有し、夜景を思う存分楽しんでいる……シャドウ。
     ある意味ここは、彼が作り出した夢の世界……だからこそ、独り占めするのも、想うが儘。
     ……上機嫌なシャドウに気づかれないように、灼滅者達はハンドサインと視線で以て、ソファー席を囲む様に包囲網を作り上げる。
     そして……。
    「……行くよ!」
     と、悠斗の号令一下、一斉にソファー席へと突撃する灼滅者達。
    『ん--……!?』
     突然の不意打ちに、驚くシャドウ……立ち尽くしている状態の彼に。
    「女王……それは花の如く!!」
    「油断しすぎだ。早くもバカンス気分になってたのか? 甘い」
     花子がトラウナックル、梗香がデッドブラスターで先制の一撃を食らわすと、更に貴明、宗悟も。
    「全く以て、梗香の言う通りですね……そんなにも油断していて、もう勝ち誇っていた気になっていたんですか?」
    「……全く、油断大敵だね……君には興味も無いし、さっさと倒れれば良いよ」
     と神霊剣とジグザグスラッシュでの一閃を喰らわせると、更に悠斗と彼の霊犬が神霊剣と斬魔刀の連携攻撃、花子のビハインド、セバスちゃんも。
    「さぁ、参りますわよ、セバスちゃん!」
    「……」
     頷き、連続攻撃。
     ……そんな灼滅者達の攻撃に対して、シャドウは。
    『グ、ぐぬぬぬ……おまえら突然不意打ちなど、卑怯ではないか!?』
    「卑怯……? ……隠れてあわよくば海外に行こうとしてる貴方の方が、卑怯だと想いますけれど?」
     売り言葉に、彩歌が冷静な一言を返す。
     それにぐぬぬぬ、と唇を噛みしめながら。
    『こなくそっ……うるさいうるさい、死ねぇぇ!!』
     と、身を起こし、反撃開始。
     その一撃は、彩歌と貴明の霊犬、無天、梗香の霊犬、セディが全部ディフェンダーのポジションについて、その攻撃を受け止める。
     ……流石にシャドウの一撃は、中々強力な一撃で、体力を大きく削り去る。
     そんな攻撃に、エイジが。
    「うう……シャドウ強すぎでゲス。ってか、デカすぎぃ……こんな事なら、部屋の炬燵でずっと夢を見続けていたかっ……」
     ガクブル震えるエイジ、そんな彼に。
    「……エイジ君。脅えてちゃ、何も始まらないよ?」
    「うう……わ、わかりましたぁ……」
     渋々というか、エイジは宗悟の言葉に頷きつつ、ディフェンダーの三人を清めの風で回復。
     そして回復を受けてから、すぐ次のターンに。
    「まだまだ……これからですわ!」
     花子が先陣を切ってデッドブラスターを穿つと、梗香も。
    「そのまま動くなよ……」
     と、後方からのバスタービームで撃ち抜く。
     ……そして、ルナも。
    「いい、先に言っておくわ。私はドMよ」
     ……何故かそんな宣言をすると共に、彼女は殲術執刀法でもって近づき、斬りかかり続ける。
     シャドウも、どうにかこの劣勢をひっくり返そうと、反撃の一閃を、ディフェンダーとして立ち塞がる彩歌、無天、セディに放つのだが。
    「セディ、あの黒い珠は要警戒だ。解った?」
    『ワゥウ』
     と鳴声を上げながら、華麗に身を翻して攻撃を回避。
     ……そして、シャドウと戦う事数ターン。
     もう、かなり疲弊している彼は、灼滅者達の攻撃を殆ど交すことが出来ず……その黒い体はボロボロになっていく。
     そんな彼へ、梗香が。
    「どうしたシャドウ? 日本を何故逃げる? ……この国がそんなに怖いのか?」
     と、挑発の言葉を入れるが、シャドウは全く聞く耳を持たない。
     そして。
    「行きますわ! 先代より賜りしこの槍を持ち……お逝きなさい!!」
     と花子が突き立てた、螺穿槍の一撃。
     その一撃が、シャドウの腹に大きな風穴をかっ裂き、そして悠斗の神霊剣、ルナのコールドファイアが立て続けにバッドステータスを蓄積。
     ……そして、宗悟が。
    「国内とか海外とか、もうどうでもいいよ。逝っちゃえ」
     と言い放ち、黒死斬の一撃が決まり、シャドウは崩れ落ちるのであった。

    ●夢を外れて
    「……ふぅ。終わった終わった」
     肩を竦め、息を吐く宗悟……周りの仲間達も、スレイヤーカードを再度封印し、ほっと一息、吐く
    「……」
     そんな仲間達の横で、一人ルナは、両手を合せて、シャドウの冥福を静かに祈る。
     ……シャドウに死後の世界があるかどうかも、そして冥福を祈るべき存在なのかも……色々と皆、思う所はあるけれど。
     そしてルナが目を開く……すると、目の前にはツインタワーを望む、美しい夜景が一面に拡がる。
     戦闘中で、余り気づく暇は無かったけれど……拡がる美しい光景は、日本でも中々見れない、そんな夜景。
    「……凄いですわね。このマレーシアの夜景……いいですわ。でも……彼が目覚める前に、心に焼き付けておきたい……」
    「そうですね……美しい光景。こうした風景を見れるのも、やはり海外だからなのでしょう。いつか外国にも、出てみたいものですね……」
     花子と彩歌の呟いた言葉に、他の仲間達もこくりと頷く。
     と……そうしていると……どうやら夢の主が目覚めようとしているのか、灼滅者達の意識も、次第に遠くなり始める。
     ……そして、再び意識を取り戻した時には、ベッドの上で、スゥ、スゥと寝息を立てている彼。
     そんな彼に。
    「本国に帰っても、覚えておいて下さいましね。この、クィーン☆フラワーチャイルド二世の名を……」
     と、花子は彼に告げる。
     そして彼にもう一度魂静めの風で眠りを深くさせて……彼を空港の隅っこにある、人気が無い所の椅子に座らせる。
    「……これで、良し、と……後は、ファイナルコールに間に合うように、目覚めてくれればいいですね」
    「そうだね。乗り遅れたりすると、大変だもんね」
     貴明の言葉に、宗悟が肩を竦めつつ……灼滅者達はその場を後にするのであった。

    作者:幾夜緋琉 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年3月31日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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