グリュック王国大決戦~倒せ、やさぐれビアガール

    作者:陵かなめ

    「まさか、ゲルマンシャーク様が灼滅されてしまうとは!」
     ゲルマンご当地怪人の誰かが、悲壮な声を上げた。
    「私達はどうすれば良いのビア……」
    「本当に、どうしたものかソーセージ」
     皆、オロオロと不安を口にするが、答えを示してくれる者はもういない。
     ひとしきり悲しみを騒いだ後、怪人達はぽつりぽつりと好きなように動き始める。
     やさぐれたように小銭を数えるビアガールもそのうちの一人だった。
    「はー。もう何かやる気ゼロ、ビアー。こんな時は気分転換しかないビアー。とにかく敵を倒して倒して倒しまくるビアッ」
     彼女は手にしたビールを一口飲み、おもむろに立ち上がった。
     
    ●依頼
    「みんな、新潟ロシア村の戦いお疲れ様でした。ゲルマンシャークを打ち破ったんだよね。大勲章だよ!!」
     千歳緑・太郎(中学生エクスブレイン・dn0146)がくまのぬいぐるみを握り締め、灼滅者達の功績を讃えた。
    「それでね、ゲルマンシャークが灼滅されたから、グリュック王国の灼滅者を闇堕ちさせるという結界がなくなったんだよ。そこで、グリュック王国を攻略する作戦を行うことになったんだ」
     ゲルマンシャークを失ったゲルマンご当地怪人は、指揮をとる者も居らず混乱していると言う。この混乱から立ち直ると、再組織化されるか、他の組織の軍門に下るかなどで、新たな脅威になることは間違いない。
     グリュック王国にいる多数のご当地怪人は、全く連携が取れていない。今なら、一気に攻め寄せれば、それぞれの怪人を各個撃破することが可能だろう。
    「素早く行動して、勝利を掴もうね。みんなの活躍を期待してるよ」
     次に太郎はご当地怪人について説明を続けた。
    「僕が皆に灼滅をお願いするご当地怪人は、ゲームセンターに居るビアガールだよ。配下のゲルマンペナント怪人を三体引き連れて、格闘ゲームを延々とコンティニューしているみたい」
     ビールを飲みつつ背を丸めてゲームをする姿は、仲間を応援するきゃわいいキャラからは程遠い。びしりと背筋を伸ばし、彼女の背を守るゲルマンペナント怪人の姿がむしろ更なる哀愁を誘っているようだ。
    「でも、戦いになれば、ビアガールは鬱憤を晴らそうと、がんがん攻撃してくるよ。ジョッキで殴ったり、ゲルマンペナント怪人を鼓舞してけしかけたりね。気泡でのかく乱もあるから注意してね」
     ゲルマンペナント怪人も、殴る蹴るなどオーソドックスな攻撃で向かってくる。
    「これは千載一遇のチャンスだよ。みんな、頑張ってね」
     最後に太郎はこう締めくくった。


    参加者
    有栖川・へる(歪みの国のアリス・d02923)
    狩野・翡翠(翠の一撃・d03021)
    禰宜・剣(銀雷閃・d09551)
    成身院・光姫(小穿風・d15337)
    高沢・麦(とちのきゆるヒーロー・d20857)
    川原・香代(虚ろなる・d24304)
    天原・京香(孤独に戦う少女の夢・d24476)
    七橋・京介(愚直な焔・d24867)

    ■リプレイ

    ●響くボタン音
    「うら、うら、うらぁ!! コンボコンボ、あっ、こいつハメ技使ってきやがった!!」
     がっがっが、と。激しくボタンを押し込む音が続く。
     静まり返ったゲームフロアの中心で、キャラクターの必殺技を決める声だけがやたらと大きく響いていた。
    「ビアガールさん、荒れるなぁ」
    「それもいたし方が無いことかもしれないな。あのゲルマンシャーク様が灼滅されてしまうとは」
    「グリュック王国はどうなってしまうのか。だが、今はビアガールさんを守ろう」
     ビアガールの背後では、ゲルマンペナント怪人達がひそひそと言葉を交わす。
     そんな、すっかりやさぐれてしまったビアガールとペナント怪人の様子を、灼滅者達は物陰から窺っていた。
    「頼っていた人がいなくなったからといってやさぐれちゃうのは駄目ですよね……」
     狩野・翡翠(翠の一撃・d03021)がかすかに微笑を浮かべた。
    「他の人に迷惑を掛ける前に倒しちゃいましょう!」
     その言葉に、禰宜・剣(銀雷閃・d09551)が頷く。
    「敗残の兵を刈り取るか。とはいえこれからの後を考えれば仕方ないのかもしれないな」
    「気ぃ抜けとるんをタコにするんはあんまし好きやないんやけどなー」
     ビアガールの様子を確認し、成身院・光姫(小穿風・d15337)が言う。
    「ま、しゃーない。奇襲のタイミングは、次のコインを投入したら、やな」
    「そうっすね。タイミングは合わせるよ」
     確認するように、高沢・麦(とちのきゆるヒーロー・d20857)が皆を見た。
    「一般人の姿は見当たりませんね」
     これならば、人払いの必要も無いだろう。川原・香代(虚ろなる・d24304)が周辺を確認するように見回した。
    「他の怪人とも遭遇しなかったし、敵の体勢が整う前に一気に灼滅させてもらうよ」
     この場所までは、無事侵入できた。有栖川・へる(歪みの国のアリス・d02923)がその一瞬を逃すまいと、慎重にビアガールを確認する。
    「僕はメディックとして後方支援にあたります」
     七橋・京介(愚直な焔・d24867)も仲間と足並みを合わせるように、タイミングを見計らう。
     ビアガールがボタンを操作する音と、格闘ゲームのキャラクターの音声だけがしばらく響いていた。
    「あー!! やられたビア……」
     やがて、ビアガールが不機嫌な声をあげる。乱暴にビールを一口口に含み、ジョッキをドンとテーブルに置く。
    「くっ、もう一戦するビア!!」
     まだゲームを止める気が無いのか、彼女は懐からコインを取り出した。
    「気持ちは分からなくもないわ。でも、同情の余地はない。悪いけど、容赦はしないわよ」
     天原・京香(孤独に戦う少女の夢・d24476)が武器を構える。
     ビアガールがコインを投入しようと身体を屈めた。
     皆で視線を交し合う。
     瞬間、灼滅者達は駆け出した。

    ●奇襲
     まずへるが飛び出した。
    「割れたハンプティダンプティは元に戻らないのに。ダークネスなのに女々しいなぁ……」
     軽やかに地面を蹴り、一気に距離を詰める。
    「な……」
     気づいた敵の驚く声が聞こえた。
    「おっと、ボク達の相手は一応女の子か♪」
     まず狙うは、ビアガールを守るペナント怪人だ。敵が戦う構えを見せる前に、するりと死角に潜り込む。
     へるは流れるような動作でペナント怪人を斬り裂いた。
    「がっ……」
     ガツンと盛大な音を立て、吹き飛んだ敵の体がゲームの筐体にぶつかった。
    「敵襲か!!」
     残ったペナント怪人が、二手に分かれるように飛び退いた。一体は攻撃態勢を取りながら前に出る。もう一体は、まだ座っているビアガールを背に庇うように動いた。
    「貴女達はここで止めさせてもらいます!」
     翡翠もへるに続く。
     異形化させた腕を構え、吹き飛ばされた怪人に迫った。
     ようやく起き上がった敵の身体を、全身の力を乗せて殴りつける。
     ペナント怪人が再び吹き飛んだ。
     今度は、UFOキャッチャーのガラス板に身体を打ち付けたようだ。
    「ぐ……、何だ貴様ら……」
     しかし、止めを刺すまでには至らない。ペナント怪人は、ペナント部分をぺらぺらと揺らしながら立ち上がる。
    「小結丸、回復に専念するんやで」
     ナノナノの小結丸に指示を出しながら、光姫も走る。
    「そこや、凍り付いてしまい」
     敵が固まっている場所を狙い、その周辺を瞬時に凍り付かせた。
    「ぐっ、ビアガールさん、下がって……!」
     ビアガールを庇ったペナント怪人が、纏わりつく氷を振り払うように手を大きく振る。
    「何事ビア? 私のゲーセンに、不届き者ビアか?」
     ようやく、ビアガールが立ち上がった。
    『コンティニューしますか? 5……4……』
     可愛らしい声でコンティニューの残り秒数がカウントされている。
     ゲームの筐体を一瞥し、ビアガールは不機嫌そうな顔を灼滅者達に向けた。
    「随分と楽しそうだな。どうだ……あたしらを相手にうっぷん晴らしをしないか?」
     日本刀を構え、剣がビアガールを見据える。
    『残念! ゲームオーバー☆ また遊んでね♪』
     ちょうど、ビアガールが遊んでいた格闘ゲームのカウントが終了した。
    「はあ? せっかく、ボスまであと2戦だったのに!! 酷いことをするビア。せめて楽しませてくれなきゃ、気持ちが治まらないビア!!」
     ビアガールは剣を真正面から見返し、両手にビールジョッキを構えた。
    「もっとも……かけるコインは……命だがな!」
     剣はどす黒い殺気を立ち上らせた。
     両者の間で火花が散る。
    「やはり、こいつら、やる気だな!!」
    「くっ、このような攻撃でわれ等ゲルマンペナント怪人が倒れると思うなよ!!」
     殺気に覆われながらも、ペナント怪人達は攻撃の構えを取った。
     攻撃の態勢を整えた様子だ。
    「黒、赤、金はゲルマンの証!!」
    「われ等ゲルマンペナント怪人」
    「グリュック王国を守るため、いざ、参るッ」
     3体のペナント怪人は、思い思いのポーズを決め灼滅者達に飛び掛ってきた。

    ●VSペナント怪人
    「麦を麦芽に加工して、泡泡皆を盛り上げる☆ まずはビールで乾杯よ!!」
     ビアガールが怪人達にビールを振舞った。最初に襲撃されちょっとふらついていたペナント怪人も、息を吹き返す。
    「はぁーっ、見よ、魂のパンチだー!!」
     ペナント怪人は、叫びながら麦に突撃してきた。
     前かがみに身体を折って敵の攻撃を避ける。
     麦はそのまま腰を落とし、龍砕斧を抱え敵の間中に飛び込んでいった。
    「なんだその情けない姿! そんなやさぐれた姿なんて、宿敵ご当地ヒーローとしてものっっっすげー残念っ!」
     敵を薙ぎ払いながら、声を上げる。
     まだビアガールには攻撃は届かないけれど、ペナント怪人達は怒りの表情を麦に向けた。
    「例えゲルマンシャーク様が倒れたとしても、われ等はまだここに居る!! とりゃーっ」
     1体の怪人が飛び上がり、麦に向かってキックを繰り出してくる。
    「くっ、良い攻撃だったぜ……!」
     ぺらぺらしたペナント姿とは裏腹に、その攻撃は意外と重い。
     麦は格闘ゲームに出てくるキャラクター風のポーズを取りながら、一歩引いた。
     次に香代が影を伸ばした。
    「アスラ、援護は任せます」
     霊犬のアスラをディフェンダーに置き、自身は中衛から攻撃を繰り出す。
    「ダークネスの見るトラウマ、どのようなトラウマを見るのでしょうね」
     大きく広がった影が、1体のペナント怪人を飲み込んだ。
    「くぅ、ちがぁーう、赤白緑は別の国だ!! 良く見ろ、この黒を、赤を、金色を!!」
     色について深いトラウマがあったのか、影の中からペナント怪人が悲壮な声を上げた。
    「よし、狙いはここね」
     しっかりと狙いを定め、京香がバスターライフルを構える。
     トラウマに唸り声を上げていた怪人を狙い、激しい魔法光線を発射した。
    「ぐあっ」
     まともに攻撃を喰らった怪人の体が傾ぐ。
    「さあ、回復しましょう。ワイドガードは……届きませんか。では、風を」
     ざっと仲間の状態を確認し、京介が優しき風を呼び寄せる。
    「助かった! ありがとうっす」
     回復を受け、麦が元気に拳を掲げて見せた。
    「はい」
     微笑んで答え、京介はビアガールを見た。もし先の戦いでこちらが敗北していたのなら、あのビアガールの姿は自分達の姿になっていたのではないか? 寄る辺を無くし、敗残兵として討ち果たされる。そこに慈悲は無く、ただ最後の一粒までも残さず潰しきる。当然のようにダークネスを討ってきたが、あの姿は明日のわが身かもしれない。
    「守る者を守れない末路は恐ろしいですね……」
     京介の呟きは、戦場の音にかき消された。
     ビアガールも攻撃に加わり、激しい攻防が始まる。
     へると翡翠、剣が強力な攻撃で怪人を追い詰めていく。互いに確認し合い、光姫や香代、京香が畳み掛ける。怪人の攻撃を一手に引き受ける麦。仲間の傷は京介が癒した。
     ペナント怪人達は意外に強力で、ビアガールの支援を受け戦いを粘る。そのうちビアガールも遠距離の攻撃で後列を狙ってきた。灼滅者達は回復の手を増やし、これに対抗する。
     攻防を繰り返し、一進一退がしばらく続いた。
     最初に均衡を破ったのは翡翠の激烈な一撃だった。
    「せめて敬愛する人の所へ……」
     全力で振るった無敵斬艦刀が、ゲルマンペナント怪人の全てを打ち砕く。
    「ぁ……グリュック王国、よ、栄光なれ……」
     怪人は最後の言葉を残し崩れ去る。
    「ゲルマンシャークが生きていたら、こんな醜態を晒すことはなかったのにね。ぷっぷくぷー♪」
     挑発するような言葉を投げかけ、へるが跳んだ。
     繰り出した神霊剣がペナント怪人に命中すると、京香がガトリング連射を続けて叩き込む。光姫が伸ばした影で飲み込むと、怪人は何かを叫んで消えていった。
     残った怪人も、剣の神薙刃に裂かれ倒れた。

    ●VSビアガール
    「さて……お前達は敗走しこのままアフリカ……アメリカ……ロシアの者達に尻尾を振り保護を求めるのか?」
     残ったビアガールに、剣が挑発するように言葉を投げる。
    「其れも悪くはないだろうな! 死したぐらいで志を捨てる配下を持ったのもゲルマンシャークが不甲斐なかったからに過ぎない!」
    「うるさいビア!!」
     激昂したビアガールが、ジョッキで殴りかかってきた。
    「いい顔になったな……ならば誇りを捨てず掛かってくるがいいっ!」
     強烈な一撃を喰らいながら、なお剣は言う。それに全霊で応え! 打ち勝つ! 殺人鬼の誉を見せてやる! と。
    「最後の一人、一人残るのは辛いでしょうから、しっかり終わらせてさしあげますね」
     香代が影を伸ばし、アスラが援護するように射撃を繰り出した。
    「遺志をつごうとか地道に活動しようとか無いのか! 強い奴に乗っかろうってだけで日本に来たんだったら、さっさと地元に帰っちゃえば良かったんだ!」
     ただココにいるだけなら日本のビールに入れ替えればいい!
     叫びながら、麦がシールドでビアガールを殴りつける。
     やはり、怪人は変なご当地愛に溢れていないと調子が狂うのだ。
    「何を言う!! 私のビールはゲルマンの魂ビアよっ」
     集中砲火を浴びながら、ビアガールはジョッキを高々と掲げた。
    「今宵味わう極上麦!! 泡泡皆を包み込む☆ さあ私のビールに酔いしれるビア!!」
     テンポの良い決め台詞と共に、あふれ出す気泡。
    「飲酒駄目絶対です」
     襲ってくる泡に、翡翠が必死で抵抗した。何となくべたつく感があるし、嫌な感じだし。
    「しかし……ビールとは美味い物なのか? 飲めないのが少々残念だな!」
     剣が取り囲む泡を眺めた。
    「小結丸っ」
     光姫が光姫を呼び、近くの仲間を回復させた。
    「うちら未成年やし飲めへんからな?」
     確認するように念押しし、再び影を伸ばす。
    「硬いこと言わず、美味しい泡を飲めばいいのにぃ、ビアビア」
     光姫の影に食われながら、なお、ビアガールはジョッキを手にウィンクして見せた。
     そこに、京香の放った炎の弾丸が襲い掛かる。
    「っ、危ないビアっ」
     咄嗟に身体を捻ったビアガールに、数弾の弾が命中した。
    「そう簡単にはいかないわけね」
     本当は、ある一点を狙ったのだけれども、と。京香が口元を引き締める。
     同時に、ビアガールの表情が険しくなってきているのが見えた。
     こうなれば、こちらの火力で押し切れるはずだ。
    「さあ、もう少しです」
     京介が再び回復の風を呼び起こした。灼滅者達も戦いでは癒えない傷が蓄積し、無傷ではない。
     だが、あと少しだ。
     へるがビアガールとの距離を一気に詰め、軽やかに舞う。
    「ボクの友達がグリュック王国でひどい目に合わされた意趣返しもあるし、油断はしないけどね」
    「そ、そんなの、私に関係ないビアビアビア!!」
     焦って叫ぶ敵を無視し、死角から斬り裂いた。
     ビアガールの体が、ぐらりと揺れる。
    「その衣装、ディアンドルでしたっけ。可愛くて着てみたいと思ってましたけど……あなたの雰囲気が台無しにしてますよね」
     残念そうに言い、翡翠が無敵斬艦刀を構えた。
     足を進め、渾身の力で最後の一撃を放つ。
    「って、えー?! げ、げ、ゲルマンシャーク、様ぁー」
     終わりはあっけなく。
     ゲルマンシャークの名を呼びながら、ビアガールは消えていった。

    「これでグリュック王国の構成員の流出は防げたでしょうか……」
     耳を澄ませてみても、辺りには他の怪人の気配は無い。
     翡翠の言葉に、香代が頷いた。
    「こちらは一段落……でしょうか、逃げた幹部は王国には戻ってないのでしょうかね」
     ゲームルーム内には、まだビールの残り香が漂っている気がする。
     床に撒き散らされたビールへアスラが近づいた。
    「アスラ、体に良くないのでやめなさい」
     香代が制する。
    「無事終了やな。さっさと撤収するで」
     周りには、カラフルな包みのお菓子が景品として並んでいるゲームもある。お菓子は危ない。小結丸が夢中になりそうだ。
     光姫が小結丸の首根っこを掴み歩き始めた。
     それに続くように、灼滅者達はグリュック王国を後にした。

    作者:陵かなめ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年4月15日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 5
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