ご立派なアレで、あんな事やこんな事

     ノーラ・モーラ(ボーパルバニー・d22767)は、こんな噂を耳にした。
     『ナニかがご立派様(頭とか角とか触手とかナニとか)な都市伝説が存在する』と……。
     この都市伝説は人気のない場所に潜んでおり、好みの女性を見つけると触手で動きを封じ込め、あんな事やこんな事をしてしまうようである。
     そのため、会社帰りのOLなどに恐れられているが、都市伝説は神出鬼没。
     そのたび、根城を変えて難を逃れているようである。
     現在、都市伝説は廃工場を根城にしており、襲って女性にあんな事やこんな事をしているらしく、しばらく動く事はない。
     逆に言えば、今ならば都市伝説を容易に見つけだす事が出来、大きな被害を出す事もなく、倒す事が出来るはず。
     ただし、都市伝説は妙に立派なものを見せつけるようにして襲い掛かってくるため、色々な意味で注意が必要である。


    参加者
    艶川・寵子(慾・d00025)
    柳・真夜(自覚なき逸般人・d00798)
    神座・澪(和気愛々の癒し巫女・d05738)
    中洲・ぁん(自慰愛嬢・d09633)
    佐渡・夢(ストレイキャット・d14907)
    ノーラ・モーラ(ボーパルバニー・d22767)
    長月・修平(高校生神薙使い・d24027)
    アーサー・ラスティ(アトーンメンタ・d26684)

    ■リプレイ

    ●廃工場前
    「……まったく、罪のない女性にセクハラするなんて許せないわねっ。でも、ご立派な何って、どのくらい立派なのかしら……べ、別に興味はないけど」
     佐渡・夢(ストレイキャット・d14907)が仲間達を連れて都市伝説の確認された廃工場に辿り着き、小さくコホンと咳をした。
     都市伝説は何かがご立派らしく、触手を使って女性達を捕まえ、あんな事やこんな事をしているようである。
     そのため、警察の巡回なども強化され、女性達もなるべく事件のあった場所を通らないようにしていたが、都市伝説もそれに合わせて場所を移していたため、被害がなくなる事もなかったようだ。
    「ナニが立派なのか知らへんけど、立派なのはエエ事やな♪」
     神座・澪(和気愛々の癒し巫女・d05738)がご立派様を思いつつ、布面積の少ない巫女服からご立派な胸を零れ出んばかりにたゆんたゆんと弾ませ、股布からふとももを覗かせつつ、お尻も振るように軽快な足取りで廃工場に足を踏み入れた。
     廃工場の奥からは女性達の甘い声が聞こえており、都市伝説のものと思しき触手が入口の方まで伸びていた。
    「ひゃあ~! ひょっとして、あれか? 確かにおっきくてぶっとくて黒光りしとって、なんかスゴく逞しそうやな♪」
     澪が驚いた様子で、声を上げる。
     都市伝説の触手は黒くて太くてテラテラとした粘液にまみれており、鎌首をもたげて澪達の品定めをしているようだった。
    「あら、ご立派なんて素敵な都市伝説ね。でも、みんながみんなご立派様を素敵って思ってくれるわけじゃないし、可愛いあのコ達にあんなコトや、こんなコトや、あ~んな無体を強いるなんて羨ましいけれど許されないわ! ステキぷれいはお互いの合意があってこそだもの」
     艶川・寵子(慾・d00025)が、キッパリと言い放つ。
     その間も都市伝説の触手はクネクネと艶めかしく動き、襲い掛かる隙を窺っているようだった。
    「ふ、ふーん、確かになかなかスゴイわね」
     その途端、夢が顔を真っ赤にした。
     何だかよく分からないが、都市伝説の触手は妙に生々しく、辺りには独特なニオイが漂っている。
     それを嗅いだだけで気持ちがほわんとなり、何も考える事が出来ないほど、頭の中が真っ白になった。
    「そう言えば、触手はレア食材でおいしいらしいのです。これだけご立派なら、この触手もおいしいかもなのです」
     ノーラ・モーラ(ボーパルバニー・d22767)が、都市伝説の触手に視線を送る。
     一見するとタコかイカのようだが、触手から漂う独特のニオイを消さねば、食べる事は難しそうだった。
    「こ、これは……凄い……っ。気を付けておかないと……大変な事に……」
     中洲・ぁん(自慰愛嬢・d09633)がバスタオル姿で、自分の体にローションを塗り始めた。
     それに反応した都市伝説の触手が、ビクンビクンと脈打ち、荒ぶった。
    「ほ、掘られるのだけは勘弁や。俺の貞操はおなごにだけ捧ぐと決めとるんや! ……っちゅうか、なんで俺、こんなとこおるん?! すまん!! 悪いけど今回だけはガチで行くわ!」
     長月・修平(高校生神薙使い・d24027)が、青ざめた表情を浮かべる。
     だが、都市伝説の触手はおかまいなし。
     まるで修平を威嚇するようにして、真っ白な粘液をビュビュッと撒き散らした。
    「不埒な行いは戒めないと……。襲われるつらさは……その、わかるから……」
     アーサー・ラスティ(アトーンメンタ・d26684)が、どこか遠くを見つめる。
     しかし、この状況で都市伝説に戦いを挑む事は、自殺行為。
     間違いなく、都市伝説の触手に動きを封じられ、あんな事やこんな事をされてしまうのが、目に見えている。
     それが分かっていながら、都市伝説の触手に近づく事は……勇気が要った。
    「とりあえず、女性の敵は滅ぼさないと、ですね。……と、言いたいところですが、先日の依頼で負った傷がまだ癒えていませんので……」
     柳・真夜(自覚なき逸般人・d00798)が、気まずい様子で視線を逸らす。
     都市伝説の触手に臆している訳ではないが、ここで無理をすれば再び傷口が開いてしまう。
     だが、それでも進まねばならない。
     すべての元凶である、都市伝説を倒すために……!

    ●廃工場内
    「さすがに、工場の中は暗いわね」
     寵子が警戒した様子で、ライトのスイッチを入れる。
     その光に反応して都市伝説の触手が、威嚇気味に体をクネらせた。
    「なるべく足音を立てない方が良さそうですね」
     真夜が息を殺すようにして忍び足。
     そのたび、都市伝説の触手がリズムを刻むようにして、ビクビクと揺れた。
    「あっ……、踏んじゃった……かも……あぁん……!」
     夢がハッとした表情を浮かべて尻餅をつく。
     その間に都市伝説の触手が一気に距離を縮め、悲鳴も飲み込む勢いで姫達に襲い掛かってきた。
    「ひゃんッ♪ もう、ご立派様のお子さんは甘えん坊さんやな♪」
     澪が満更でもない様子で、甘えた声を漏らす。
     それに応えるようにして、都市伝説の触手も澪の中で荒ぶった。
    「……って、ちょっと! 僕、男だからね!? えっ? いや、待って、あの……うわああああああああああああ」
     アーサーが信じられない様子で悲鳴を上げた。
     都市伝説の触手が服の中に……ありえない場所まで伸びている。
    「この状況は……絶対におかしいよね!? 僕の思ってる日本の常識覆されたよ!?」
     アーサーが青ざめた表情を浮かべた。
     都市伝説の触手が枝分かれして、何かに……絡まっている。
     それはアーサーにとって、シャレにならない事だった。
    「何でー!? うわぁぁ助けて――!」
     だが、泣こうが叫ぼうが、状況は好転しない。
     しかも、自分でも驚くほど、甘く色っぽい声が、喉の奥から漏れ出した。
     そして、アーサーの中で……、何かが花開いた。
    「あ……、その……いきなりは……!」
     ぁんが必死に抵抗しているような素振りを見せつつ、都市伝説の触手をバスタオルの中に迎え入れた。
     口ではオドオドとした口ぶりで都市伝説の触手を拒絶しているものの、身体は抵抗するどころか、全力で自らの内に誘い込んでいる。
    「それとおなごが都市伝説に好き勝手やられてるの、見とんのもシャクや!」
     修平が覚悟を決めた様子で、奥へと進んでいく、
     そこには都市伝説の本体と、その触手に捕らわれたOL達がいた。
     だが、都市伝説によって責め続けられていたせいで、夢と現実の区別がつかないほど、意識が朦朧としているようだった。
    「うんまぁ、何と言いますか……。ぷげら、とでも言っておいてあげるべきなのですかね? それとも、ドンマイ? なんとも言えないのです」
     そう言ってノーラ・モーラ(ボーパルバニー・d22767)が、スレイヤーカードを解除した。

    ●ご立派サマ
    「ご立派なのは良いとして、その逞しさアピールするため、人に迷惑をかけたらアカン~! ウチが相手をするから、ウチにかけるとエエ♪」
     澪が甘えるような声で、都市伝説の触手を誘う。
     それと同時に都市伝説の触手がOL達をその場に転がし、代わりに澪のふともも、尻、胸に絡みつくと、優しく体を包むようにして絡みついてきた。
    「えへへ、一緒にもっと立派になろ~な♪」
     澪は触手の先端を引き寄せ、優しく口づけをすると、共に高みを目指して行為に励んだ。
    「ふあッ♪ ンっ♪ ひあ、ぁン♪」
     それは身も心も蕩けるほどに至福の時間。
     その横で、ぁんも触手に捕まり、恥ずかしそうに声を漏らした。
    「そ、そんな、前だけでなく、後ろまで……。あっ、ダメです、そんな事をしたら……んぐ……」
     途端に都市伝説の触手が、ぁんの口を塞ぐようにして入り込み、まるで蜘蛛の巣に掛かった蝶のようにして体を持ち上げられた。
    「ううっ……、節操なくおなごに手を出すような都市伝説を俺は絶対許さへん! 俺がナンパする予定だったかもしれんおなご達をよくも! ……って、マジ掘られるのは勘弁っす」
     途端に、修平が逃げ腰になった。
     ここで意気揚々と都市伝説に攻撃を仕掛ければ、間違いなく掘られる。
     極太の何かで、間違いなく……掘られてしまう!
     それだけは絶対に回避! 例え、仲間を犠牲にしても、守らねばならない、貞操。これを守らずして、何を守るのか! これ以上に失っていいものなどないのである!
     そのせいか、蛇に睨まれた蛙の如く、身動きを取る事が出来なくなった。
    「がんばって……ご立派様……じゃない、みんな!」
     寵子がハッとした表情を浮かべて、都市伝説の触手に鬼神変を放つ。
     その一撃を食らった触手が、寵子達を威嚇するようにして、真っ白な粘液を撒き散らした。
    「この程度のぬるめるなら、へっちゃらなのです」
     ノーラが気にせず、都市伝説に龍骨斬りを叩き込む。
     それと同時に大量の粘液が傷口から吹き出し、頭の中がクラクラした。
    「そのご立派なナニを使い物に出来なくしてあげるわ!」
     夢が最後の力を振り絞り、都市伝説の触手を引き千切る。
     次の瞬間、真っ白な粘液と、どす黒い血が入り混じり、シャワーの如くその場に降り注ぐ。
     これには都市伝説も慌てたのか、のた打ち回るようにして逃げていく。
    「まぁ何にせよ、ご立派なのは見た目だけですね」
     その隙をつくようにして、真夜が都市伝説に抗雷撃を仕掛けた。
     都市伝説はその攻撃をモロに喰らい、悲鳴を上げて溶けるようにして消滅した
    「にしても……皆さん本当、精神タフですね!?」
     アーサーがヘトヘトな様子で、女性陣に視線を送る。
     あんなに激しく責められたにも関わらず、女性陣はみんなスッキリ、ツヤツヤだった。
     それとは対照的に都市伝説に捕らわれていた女性達はグッタリとしたまま動かない。
     しかし、ようやく解放されたのだから、今は眠らせておくべきだろう。

    作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年5月17日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 8/キャラが大事にされていた 1
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