●Accident
向こう側に見える白い花は、何の花だろう。
「独りで待つのは寂しいの…」
クリームイエローのワンピースに、白いボレロ。良く晴れ渡る五月の空の下で、目にも眩しいくらい可愛らしい少女が、わたしの視界いっぱいに映っている。その向こう側に見える青々とした大きな木に咲き乱れる、小さな白い花。
自分の身に何が起こっているのか、分からない。
「…ぅ…」
圧迫感から小さな呻き声が漏れた。
その途端。辺りに満ち溢れていた果実の香りが、一層強くなった。それは鼻腔を突き抜けて脳へと浸食してゆく。
ああ、そうだ、あの花は。この香りは。
白い花を付けた木が何の木なのか、この香りが何の果実の匂いなのか合点がいった。
しかし。
「ねぇ…どうしてあの人は来てくれなかったのかな…? ねぇ、どうして?」
自分の心が、まるで雪のように溶けてゆくのを、他人事のように感じた。
●Caution
「それは高さ三メートルもある橘の木なんです」
みかんジャムが添えられたパウンドケーキを振る舞いながら、五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)は言った。
「この木は待ち合わせ場所として、よく利用されている場所なんだ」
そう言って集まった灼滅者達に茶を配るのは布都・迦月(幽界の深緋・d07478)だ。彼が言うには、この橘の木は、遊具のない小さな公園にあるらしい。
「けれど、橘の花が咲いている時期に此処で待ち合わせをするカップルは、近い内に必ず別れると云うジンクスがありまして…」
それを真に受けた女子高生達の間で、酷い振られ方をして死んだ女の子の霊が、木に乗り移ってるんじゃないか。だから逆恨みをして引き離すんだ。そんな風に囁き合った。勿論本気にはしていなかっただろう。
しかし、それは女子高生の間に限らず、中学校、小学校にまで浸透し、恐れを抱く者が出てしまった。
「そうして出来上がった偽りだらけの噂は、都市伝説と云う悲劇を生んでしまったのです」
姫子は悲しげに睫毛を伏せた。
都市伝説はクリームイエローのワンピースに白いボレロを着た、高校生くらいの少女の姿をしている。橘の木の根元で恋人を待つ者の元に現れては、待ち人を道連れにして自分への慰めにしているようだ。
「今回はどなたかに囮をしてもらいたいのです」
わくわくした気持ちで恋人を待つ様子を演じれば、きっと都市伝説は妬んで現れるに違いない。
「実が成るのは九月頃なんだが、現れる時には必ず橙の香りが辺りに漂うらしい」
香りを目印にすれば、咄嗟の場合も上手く立ち回れるかもしれない。
橘の木には、木を囲むように作られた円形の木製ベンチがあって、道路側である南側には植え込みが続いている。奇襲を仕掛けるメンバーはこの植え込みの裏に潜むか、北側の自動販売機、もしくは東側の公衆トイレを利用すると良いだろう。
敵は葉を刃のように鋭くして切り付けてきたり、粉塵を起こしたり、酸い汁で溶かして来たりといった攻撃を仕掛けて来る。そう強い敵ではないが、しかし油断は禁物。くれぐれも注意して欲しい。
「この都市伝説は既に何人もの待ち人を殺している。亡くなった人の為にも、宜しく頼む」
「皆さん、どうか…お気を付けて」
参加者 | |
---|---|
不動・祐一(非情式・d00978) |
一之瀬・祇鶴(リードオアダイ・d02609) |
鈴木・総一郎(鈴木さん家の・d03568) |
英・蓮次(凡カラー・d06922) |
布都・迦月(幽界の深緋・d07478) |
塵屑・芥汰(お口にチャック・d13981) |
渋谷・百合(きまぐれストレイキャット・d17603) |
四刻・悠花(中学生ダンピール・d24781) |
●黄昏
カン、カン、カン。
遠くの踏み切りで、警報機が音を立て始めた。焦燥感を煽られるような警報は、西に沈みゆく夕陽の中で妖しげに響く。
風に乗って聞こえて来る電車の音を耳にしながら、公園に足を踏み入れた四刻・悠花(中学生ダンピール・d24781)は、件の木を見つけて歩みを止める。柔らかな風が制服の裾をヒラリとくすぐると、そのまま青々とした木の葉の隙間を吹き抜けて行った。
その姿を、自動販売機の影から見守っていた渋谷・百合(きまぐれストレイキャット・d17603)は、サウンドシャッターを使用。共に潜んでいた布都・迦月(幽界の深緋・d07478)もまた、殺界形成を使用しているので万全の態勢だ。いつ敵が現れても良いように、注視も欠かさない。
「幸せな恋人に嫉妬して無理心中……空虚なもの、ね。…実態すら存在しない都市伝説なら、なおさらに」
百合は夕風になびく橘の木の葉を見上げ、小さく呟いた。
(「五月待つ……って柄でもないな。理由は何であれ、都市伝説のお嬢さんにはご退場願おう」)
迦月が赤い瞳を僅かに細めるその後ろでは、鈴木・総一郎(鈴木さん家の・d03568)がゴーグルの位置を調整しており、
(「別れる噂は実る噂より多い気がするけれど…実際に人死にを出すようでは、ね」)
と、小さな花弁がひらひらと舞う光景を目にして、胸の内で零していた。
一方、南側の植え込みの陰には英・蓮次(凡カラー・d06922)と塵屑・芥汰(お口にチャック・d13981)、少し距離を置いたポイントに一之瀬・祇鶴(リードオアダイ・d02609)と、霊犬迦楼羅を携えた不動・祐一(非情式・d00978)が隠れている。
「思い出すべき記憶すら無いというのに」
「傍迷惑な都市伝説もあったもんだな。さくっと灼滅してやんよ」
迦楼羅の頭に手の平を宛がい、橘の木を見上げた祐一は唇を端を吊り上げた。艶やかな黒髪を耳に掛けながら、祇鶴はそれに同意するようにこくりと頷いた。
「云わば現代版の橋姫のようなものかしら……。 殺されてしまった人々の無念を晴らすためにも、ここで鎮めなければいけないわね」
一方、芥汰は濡羽の髪の隙間から、夕陽が降り注ぐ中で悠然と屹立する橘の木を盗み見る。
(「夕暮れに橘の花って一見すると凄く綺麗っぽいんだけど。別れのジンクスって結構あるもんだな…早いとこ終わらせましょ」)
可憐で穏やかな花の姿に似つかわしくない噂の末路を、今日ここで仕留めなければ。
●焦がれる
木製ベンチに落ちた花弁が、まるで白い花柄模様のようだ。
一人ちょこんと腰かけた悠花は、他校の生徒とデートをするシチュエーションを仮想する。と、ここで、あたかも本当に待ち合わせをしているかのようになりきる為に、思い描いてみた。
例えば今回、一緒になった祐一の事、とか。
(「それにしても不動さんってかっこいいですよね。高校生ともなると大人な感じです。恋人さんいるのかな?」)
助けてくれるとは言っていたけれど、さて何処に居るのだろうか。ちらちらと辺りに視線を向けては見るが、仲間達は奇襲の為に潜伏しているのだ。そう簡単に見つけられる筈もない。
(「倒れたら抱きかかえてくれたりしてって、それだといろいろ邪魔しているから。でも一番に来てくれると嬉しいかも。いやいや、これは妄想だから。でも孟宗竹も成長するのは早いし、この気持ちも…」)
考えれば考えるほど、分からなくなってしまい、何だか落ち付かなくなってくる。恋愛とは、こういった感じのものなのだろうか? ここで待ち合わせをしていた人達も、こんな風にそわそわして相手を待っていたのだろうか?
待ち人を想うのは、何だかくすぐったいもののように感じられた。
制服から伸びる華奢な手足が、ちょこちょこ忙しなく動く。お行儀良く座っているつもりだが、傍から見ればそわそわしているのが一目瞭然。
その時、視界の端に映る東の空に、僅かな夜の色が滲み始めた事に気が付いた。随分と日が長くなってきたものの、訪れない待ち人を夜まで待ち続けた人もきっと居たのだろう。それは一体、どんな気持ちだったのだろう。
ふと、鴇色に染まる雲を、悠花が仰いだ時。
ふわり、とまるで風に匂いが付いたような自然な軽さを持って、爽やかな香りが鼻先を掠めて行った。くん、と鼻を動かすと、それはさっぱりとした清涼感のある、何だか懐かしい香りだった。
香りが辺り一帯に立ち込める。まるで煙のようにゆらゆらと、それでいて弾けるようにして一瞬に。
「貴女は一人きりで、誰を待っているの…?」
聞き覚えの無い、か細くて弱々しい声だった。
小さく息を呑み、ゆったりとした動きで背後を顧みた、その先に居たのは――。
「貴女も一人…? わたしも、一人なの……」
吐息が触れそうなほど至近に近付く、少女の顔。生気の感じられないその真っ白な顔にはめ込まれた二つの双眸に、ほの暗い光が灯っているのを見た。
「VITALIZE!」
咄嗟にスレイヤーカードを取り出した悠花の言葉が、夕空に跳ね上がった。
●偽りの悲しみ
細い氷が走ったような、そんな痛みだった。
乾いた音を立てて皮膚を傷付けたソレは、真っ直ぐに地面に突き刺さっている。どうやら、あの木の葉にて斬り付けられたようだ。
「だって、ほら…二人で居れば…寂しくないでしょう…?」
どこか寂しさを滲ませた、けれど温度の無い声音。
少女の手が伸びる。触れようと、捕まえようと。白い指先が真っ直ぐに、迷う事なく向かって来る。
「迦楼羅、悠花に回復。GO」
ガサガサッと茂みを掻き分ける音が耳に届いた時には、既に迦楼羅が施す浄霊眼の癒しが悠花を包んでいた。
「人殺すくれーここに居たくないならさ、まずお前が死ねばいいんじゃねぇの?」
都市伝説である少女の背後に、体内から噴出させた炎を纏う祐一が現れた。
「その辺どうなん?」
ハッと両目を見開いた少女が後ろを振り返ろうとするが、それよりも早く繰り出されたレーヴァテインが細い背に命中。クリームイエローのワンピースが炎の中で舞い上がる。
「あぁ、あぁぁっ!!」
その瞬間を見計らい、飛び出した祇鶴がバベルブレイカーを振りかざし、ドリルの如く高速回転させた杭を、正面から腹部に向けて突き刺すと、そのまま肉体をねじ切った。
「見当違いの逆恨み程、見苦しいものはないわね。さぁ、終わりを始めましょうか」
尖烈のドグマスパイクを、まともに喰らった都市伝説の身体が大きく傾く。目を白黒させる少女の大きな瞳に、明らかな敵意を持った灼滅者達が映り込む。
「待つべき者すらいない貴女に、これ以上好き勝手させるわけにはいかないわ。 悪いけれど、ここで消えてもらうわよ」
宝石のような、けれど凛とした輝きを放つ瞳で都市伝説を見据えた祇鶴が、そうきっぱりと放つと、少女の顔が困惑に揺れる。状況を把握出来ないのか、言葉が理解出来ないのか。次々と現れる灼滅者達に怯えているようにも見えた。
続くように自販機の影から飛び出した迦月と総一郎。
総一郎は駆け出しながらライドキャリバーを呼び出すと、流れるような動作で乗車。そのまま彼等は都市伝説と悠花の間に割り入り、機銃掃射と斬影刃を絡めるように繰り出した。
そこへ飛来する冷気のつらら。幾重にも折り重なる、瞬きすらろくに出来ないスピードの連続攻撃。圧倒される都市伝説へ、迦月がシールドバッシュを叩き込むと、少女はそのままガクリと倒れ込んだ。
「儚くて切なげな雰囲気してるけど、妬みで実際に人殺してる時点でもう」
先ほどの妖冷弾を放った蓮次は、眼前の華奢で細い都市伝説を見、攻撃的あるいは排他的と言うよりは、割り切った様子で言葉を落とした。
悠花は皆が作ってくれた隙に後退を試みると、即座に集気法で己を回復。一息ついてから、迦楼羅に向かってお礼を口にした。
その様子を横目で見ていた百合は、よろよろと起き上がる都市伝説へと視線を移し、
「嫉妬、という感情なら、自分もいささか覚えはあるけれど。……それにしたって」
そう口にしながら、軽やかに地を蹴った。彼女は雷に変換した闘気を宿し、粉塵を巻き上げてこちらへとぶつけて来るそれを物ともせずに立ち向かう。
「これはやり過ぎ、ね」
銀糸を思わせる髪を靡かせ、百合は少女の懐に飛び込むと、そのまま身体を下から掬うように突き上げた。抗雷撃の一撃は強烈で、都市伝説の顔が苦痛に歪む。
「誰…? どう、して…こんな事、するの…?」
都市伝説は眦から赤い血を流しながら、ゆるゆると右腕を持ち上げる。傷だらけの五指を広げると、指先から酸を撒き散らし、灼滅者達へ襲いかかる。
芥汰は己のビハインド、ラナが酸を掻い潜り霊撃を打つ横顔を見つけ、長い髪を彩る花飾りが融けないように、無茶をしないようにと気を配りつつ、粉塵を喰らった百合へ集気法を放った。
「可愛らしい洋服着た、好い匂いがする妖精サンとかだったら可愛げがあるのに。柑橘系とはいえ酸を飛ばしてくるのはどうなの」
じゅわり、と地面や落ちた木の葉を融かすその液体を見やり、芥汰は思わずそんな風に呟いた。この都市伝説は、どうやら妖精とは程遠いようだ。
「なぁ、寂しくて人殺すってどんな感じ?」
迦楼羅へ回復の立ち回りを指示したあと、祐一は見定めるように双眸を細くして少女を見据える。問いかけられた都市伝説は、そちらを振り返ったが、しかしきょとんと首を傾げている。
その間に、悠花は前衛に向けてフェニックスドライブを発動。炎の翼を顕現させ、不死鳥の癒しを与える。
「ころ、す……違う、わたしは……わた、しは…」
それは、己への慰みが、命を奪うと云う行為なのだと、理解していないような素振りだった。まるで親元から離れた迷子のような姿を見て、祐一は舌打ちを零す。
(「チッ、所詮都市伝説はこんなもんか」)
回答を得られず、思わず吐き捨てた彼は、オーラを拳に集束させ、もう用は無いとばかりに都市伝説の胸部へ閃光百裂拳の凄まじい連打を打ち込んだ。細い身体が、くの字に折れ曲がり、薄く開いた唇から赤い血がゴポリと溢れ出る。
都市伝説はギュッと唇を噛み締める。しかし、血濡れた指先で空中をなぞるように動かすと、橘の木からはらはらと木の葉が落ちて来て、それが意思を持った生き物のように灼滅者へと襲いかかる。
「せめて、黄泉比良坂への案内くらいはしてやろう」
仲間に向けられた攻撃を代わりに受け止めた迦月は、エアシューズ「朔月の焔靴」で地面を滑るように駆け出すと、その勢いのまま流星の煌めきと重力を宿した飛び蹴りを炸裂。一撃を喰らった都市伝説は、後方へ吹っ飛び、木製ベンチへ、しな垂れかかるように崩れ落ちた。
「うぅっ…う……」
そこへ蓮次が尖烈のドグマスパイクを打ち出すと、総一郎がトラウナックルで殴り付けたのだが。
「痛…ッ、元々別れさせるだけの他愛の無い噂が、どうして命を奪う様になったのか…!」
再び粉塵を起こした都市伝説の攻撃を喰らい、総一郎はゴーグルの下の双眸を細めた。と、そこへラナが左側から霊障波を、ライドキャリバーが右側から突撃をかまして注意を逸らさせる。その隙に迦楼羅が総一郎を、芥汰がセイクリッドウインドで前衛を回復。
都市伝説は既に肩で息をしている状態だ。腕や脚は使い物にならなくなるほどボロボロで、乱れた髪が顔に掛かり、元々生気の感じられない表情が一層不気味に揺れている。
「貴女はどんな約束を、一体誰と交わしてここにいたのでしょうね? よければ私に教えてもらえないかしら? ……説明できればだけれどね」
それでも再び葉の刃を繰り出し、己を守ろうとした都市伝説だったが、魔術によって生み出された雷がその肢体に撃ち落とされる。
「きゃああぁああっ!!」
少女の絶叫が夕空の下で響き渡る。凄まじい威力の攻撃に、最早逃げる事すら敵わない。ヒューヒューと掠れた吐息が喉の奥から零れ落ちてゆく。
「ましてや…本当に、なにか恨みがあるならまだしも、根も葉もない「噂」に殺されるなんて」
ぎゅ、と爪先に力を込める百合。
「私なら……まっぴらゴメンだわ」
短く呟き、百合はエアシューズで地を蹴った。そのローラーダッシュの摩擦を利用し、炎を纏ったグラインドファイアの激しい蹴りを、都市伝説の胸部へと放つ。
鈍く、重たい蹴りの一発に、少女の身体が弓なりに反る。
至る所から真っ赤な血を噴き出し、両目を見開いたまま地面に倒れ込んだ少女。橘の木を下から見上げるように仰向けになった彼女は、偽りの思い出を脳裏に過らせたのか、眦から赤い一滴のそれを流して、ゆっくりと瞼を閉じた。
「わたしは……誰を、…待ってたん、だっけ……?」
小さく震えた声は、夜を引き連れた紺青の空から吹き付ける宵風によって、儚くも掻き消された。
「追憶すべき記憶が空っぽな貴女は、やはり最後まで伽藍堂なまま消えていく定めなのよ」
さらさらと塵のように崩れて空へと舞い上がる亡骸を見て、祇鶴は誰にあてるでもなく、呟いた。
●追憶
「しっかし、女子の噂の力って怖いなあ」
大きな橘の木を見上げながら、蓮次は今後は別れるジンクスじゃなく、上手くいくジンクスが広まることを祈った。不吉で嫌なジンクスよりも、嬉しくなれる良いジンクスの方が良いに決まっている。
木の下で暫しの鑑賞を楽しんでいた灼滅者達へ、迦月が持参した蜜柑を配って回ると、蜜柑の甘い香りに思わず笑みが零れた。
平穏を取り戻した橘の木は、風にくすぐられて静かに、穏やかに木の葉の音を囁かせている。
「……今日は柑橘類の一日だったな……」
手の平で蜜柑を転がしながら、迦月は小さく口にした。
「ちょっとこの匂い気に入ったから、ひとひら貰えるなら貰って帰ろ」
そう言って、手が届く場所の梢に腕を伸ばし、花弁を失敬する芥汰。その傍に居た総一郎が、集めた橘の小さな花を添えて優しげに口元を綻ばせる。
「恋人を待つ時の香は、此方だよね」
ふわり、ふわり。
暮れ始めた宵の闇の中で、酸味の効いた爽やかな香りが流れてゆく。微かに、けれど、確かにそれは、彼等の鼻先をくすぐっていった。
作者:四季乃 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年5月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 3
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