●黄金の眼差しと白雪の髪を持つ少女。装いは儚げだが、心根は武芸者のそれ。かと思えば女としての柔らかさや年相応の情緒もあわせ持つ難解な人となり。時折、風に溶けていくように存在が稀薄になる事がある。●かつては類い稀な剣才を以て羅刹を調伏する退魔の剣士として半身ともいえる男と共に戦場を駆けていた。今はもう、剣も半身も傍にはない。愛と剣戟のお伽噺は幕を閉じ、彼女は男の望んだエピローグを生きている。