飛龍吉風が生まれた世界に存在する奇習があった。それは『白羽の矢を立てられた母体に世界中の厄災を被らせ、生まれてくる子供を厄災により死なせる』というものであった。これは厄災を恐れる昔の人々が厄災のガス抜きに考案した因習であった。生まれながら死ぬ定めを持った吉風だったが、その呪いに打ち勝ち超人的な力を得た。吉風の両親は世界に新しい風を吹き込むことを願い、吉風の名前をつけた。