緋鳴館

　朱雀門高校の「侍従長デボネア」の計画によって闇堕ちさせられ、デモノイドロード
「ロード・レンジョウ」として活動していた蓮条・優希（d17218）。
　彼の闇堕ち中の記憶から、一つのブレイズゲートの所在地が判明する。

　そこは岐阜の山奥に立つ、「緋鳴館（ひめいかん）」と名付けられた廃洋館だった。
　かつてヴァンパイア勢力の有力者達が社交の場として用いていた洋館は一年を通じて
美しい薔薇に彩られ、薔薇屋敷の別名でも呼ばれていたという。

　洋館の主であるヴァンパイアは時に屋敷に他のヴァンパイアや親交のあるダークネスを
招いては夜会を開き、またある時はこの屋敷を戦場に、攻め寄せる敵対勢力を引き込んで
は無惨な死に追いやっていたという。

　だが、幾度目になるか分からない戦いの中で、突如として屋敷はブレイズゲート化。
　屋敷に集まっていたダークネス達はことごとくブレイズゲートの虜囚となったのだ。

　立ち入る者がいなくなった今も、屋敷からは華麗な音楽が時折聞こえて来るという。
　朱雀門高校のヴァンパイア達すら手出しをしない危険なブレイズゲート。
　灼滅者達は、探索を開始するのであった。

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