灼滅者はサイキックを使用できますが、ダークネスと比べるとその肉体は脆弱です。
その為、
殲術道具(キリングツール)と呼ばれる装備によって能力を補っています。
殲術道具は「武器」「防具」「アクセサリ」の3つに分類され、サイキックエナジーによって無から創造されたり、由緒やいわくのある物品にサイキックエナジーが注入されて変化を起こす等の現象により得られます。
その形状は、銃・剣・指輪・洋服といった一般的なものから、湧き上がる闘気・光の剣といった不定形のものまで多岐に渡ります。
■スレイヤーカード

灼滅者達はバベルの鎖に守られているため、町中で殲術道具を装備しても特に問題はありません(警官から職務質問を受けたって、逃げてしまえば大事になりません)。
しかしそれではあまりにも「人間らしくない」という事で、武蔵坂学園では、所属する灼滅者達に
「スレイヤーカード」と呼ばれる一点物のカードを作り、配布しています。
このカードは、現在装備している殲術道具やサーヴァントから指定したもの(例えば武器だけ)をサイキックエナジーに分解し封印できる、優れもののカードです。また、日常生活に不必要な身体能力を減らし、年齢相応にしてくれる効果も使用できます。
封印を解除する際には、予め決めておいた「決めゼリフ」を言う事で解除できます。また、身に危険が迫った際には自動的に封印解除されます。
あと、武蔵坂学園の支援者の系列店などでのお買い物の際、レジで提示するとお会計から10%オフされるなどの、地味な特典もあるようです。
■ダークネスと殲術道具
ダークネスは、殲術道具にあまり注意を払いません。
灼滅者と違い、装備しても肉体は強化されず、武器や防具を装備せずとも、それに由来したサイキックやESPを修得する事もできる為です。
その為多くのダークネスは、得た殲術道具を棲家や体内に溜め込んだり、サイキックエナジーを得るために壊したりします。
しかし稀に、好んで殲術道具を扱うダークネスも存在します。
また、カードは武蔵坂学園だけの技術ではないため、自分達用の「ダークネスカード」を作るものもいます。ダークネスカードがあると、「元人格の肉体への変身」が容易にできると言われています。