PSYCHIC HEARTS

    鍵島・洸一郎&悪魔アモン
    ~東京丸の内・鍵島コーポレーション最上階~

    「学園の反撃により阿佐ヶ谷襲撃は失敗、軍団は壊滅状態……だと!?」
    「クックックッ、鍵島よ、とんだ醜態だな?」
    「……ムムムムム、灼滅者如きが、我が主を愚弄するか!」
    「ワッハッハッ、コルベイン殿はさぞやお怒りであろう。他人の無様は愉快よの」
    「あの学園を殲滅する! 『水晶城』を稼働し、痕跡も残さず消し去ってくれるわ!」
    「ほう、コルベイン殿の城が見れるか。ならば勝利は確実だな。我も残存軍を出そう」

     ……………………。
    「さて、アモンは去ったか。上手く、怒りに我を忘れたように振る舞えただろうか」
     そう呟き、鍵島は深々と椅子に腰掛ける。
    「まさか、あの学園を殲滅せねばならない状況に追い込まれるとは……。
     アモン含め、他のダークネス組織に、我が主の現状を知られる訳にはいかぬ。
     学園を殲滅しておけば、ひとまず今回の不始末は決着できるか……」