PSYCHIC HEARTS

    朱雀門・瑠架 VS ???
    ~朱雀門家・私邸~

    「ぐっ、あうッ……!」
    「おやおやお嬢さん、腕を落としましたよ。これ、くっつきますかね?……シャシャシャ」
    「あなた、一体っ……!?」
    「シャシャシャ、まぁまぁ落ち着いて。朱雀門高校副会長の、朱雀門・瑠架さん」
    「……ッッ!!」
    「シャシャシャ、何かご質問ですか? それは、何故あなたの名前を知ってるかの件についてですか? それとも、今あなたのお腹を切り裂いた、ワタシの早業についてですか?」
    「何が……目的なの……!」
    「いやー、ワタシ達六六六人衆に、ちょっと大きな『仕事』が入ったもので。
     ワタシ達って基本的にソロ活動でしょう? そこで、あなたのお顔を『頂いて』、ヴァンパイアなんかを配下にしてみようかなーとおもった訳です。シャシャシャ……」
    「そんな事……!」
    「させない……って訳にはいかないでしょ。もう脚も一本ありませんしね。
     さて、本当はもう少し綺麗にして差し上げたいですけど、そろそろお顔を……」

     ……その時、激しい銃声が響き渡った!
     窓ガラスを突き破って撃ち込まれた一発の弾丸が、謎の六六六人衆の右肩に深くねじ込まれる。咄嗟に飛び退ったその男と、満身創痍の瑠架の前に、銃撃の主が姿を表した……。