PSYCHIC HEARTS
六六六人衆「三日月・連夜」
~血塗られたゲームセンター 23:00~
「……いいでしょう。この状況を推理するのが、最初の挑戦なのですね」
三日月・連夜は、静かに考えを巡らせる。
「このゲームセンターに押し込まれた大量の死体は、全て同じ部位を同じ角度で切断され、
丁寧に分類されて綺麗に積み上げられています。乱暴に見えて、実に優れた仕事です。
しかも死体の新鮮さから、この、凡そ20体はあろうかという六六六人衆の死体は、全て今日殺されたばかりのもの。犯人は、私よりも遥かに強い。
おそらく私が面識のある者が出したクイズなのでしょうから、私の知る限り、このような芸当を行える容疑者は『3人』。そのうち2人は再起不能の為『番外』となりましたから、
残る人間はひとりだけ。……いかがです、トリプルクエスチョンさん?」
その時、近くのクイズゲームが突然点灯し、ディスプレイに「×」が表示された。
「ブーッ、残念でした! まぁ普通ならそう思うよな。でも正解は『そのうち2人』の方でした。じゃあ早速お前もバラして……」
「……だっ、ダメよ! 言ったでしょ? この人が『闇堕ちゲーム』の考案者なの!」
そして闇の中から、惨劇の主たる2人が姿を表した……。