「たのしみだね、たのしみだね!」
「ロシアンタイガーよ、ゴッドモンスターの覚醒状況はどうだ?」
「お前が捕獲してくれたゴッドモンスターは、我とアフリカンパンサーのガイアパワーを与えたことにより、ほぼ覚醒を完了している。見るがいい」
ロシアンタイガーはそう言って、モニターに「ゴッドモンスター」の巨影を映し出す。
その異形なる神々しき姿に、百戦錬磨の幹部達も息を呑む。
「Oh、イッツソウビューティフォー……」
「まさにガイアの化身、ゴッドモンスター! このラグナロクを我等の大作戦で……」
「暴走爆発させて、世界中にバラまくんだねっ! そしたらそしたら?」
「世界中の『雨』が、『巨大化キャンディ』に変わりマース!」
「その通り。世界中に降り注ぐ巨大化フードの前に、全ての敵対組織は自分達の敗北を悟り、グローバルジャスティス様に忠誠を誓う事となるだろう」
「デモ、大丈夫ですかネー? ミー達の準備も万全ではアリマセンし……」
「作戦の規模を考えれば、妨害の多さはやむを得ぬところだ。ガイオウガのパワー奪還を目論むイフリートに、ロシアンタイガーの弱体化装置を狙う業大老一派。そして、朱雀門高校とかいう輩に協力する名目で、鞍馬天狗も動き出している」
「シット、あのTatooヤローまで!」
「そして恐らくは、武蔵坂学園も我等の敵に回るだろう」
「おのれ、灼滅者如きが忌々しい! 我が闇堕ちビームでまとめて……」
「たぶんトキオ達は殲術再生弾使ってくるから、ビームは効かないと思うよ!」
「殲術再生弾? トキオ? 何の話だ、アフリカンパンサー?」
「……あっ、なんでもないよ、なんでもないよ?」
「マー確かに、どっちにしろミー達の方が有利ではありますよネ」
「その通りだ。我等はただ、決戦の一日のみを耐えれば良いのだからな」
「それに、当日は我等も巨大化する! 万に一つの負けもあるまい!」
「ねーねー、みんなでいつもの奴やろうよ。せーの!」
「「「「グローバルジャスティス様に栄光あれ!」」」」