PSYCHIC HEARTS

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    「ここ、どこ……?」
     暗い闇の中を、一人の少女がとぼとぼ歩く。
     こんなに暗くても歩けるのは、遠くから、まるで星が煌めくように不思議な光が、ぼんやり辺りを満たしているからだろう。
    「どうして、こんな事になっちゃったんだろう……」
     素敵な衣装に着替えて街へ出かけて、楽しくショッピングをしていた……それだけだったはずなのに、と泣きたい気持ちになる。
     不意に、どこから物音が聞こえてきて、少女は怯える。
     さっき目にした死体の山が、彼女の脳裏に焼き付いているのだ。
    「私、あのゾンビや骸骨に殺されちゃうの?」
     ……そんなの嫌だ、死にたくない。
     どうして一体、こんな事になってしまったの?
     死にたくない死にたくない死にたくない。
    「だれか、たすけて……」
     ぽつりとつぶやく。でも知ってる。
     ――こんな私を助けに来てくれる人なんて、いるわけがない。