PSYCHIC HEARTS

    ゴッドセブン「アツシ」&ハレルヤ・シオン
    ~千葉県・松戸市~

     ハレルヤの投げたナイフを鋏で払いのけ、アツシは問いかけを発する。
    「テメェか、俺の部下を解体(バラ)したのは……」
    「そうだよぉ? 引き篭もってるキミに、出てきて欲しくてねえ……おや?」
     いつのまにかハレルヤの腹部に突き立てられた複数の鋏。
     アツシによって瞬時に放たれたそれを、ハレルヤは表情ひとつ変えずに抜いてゆく。
    「痛みを感じねぇのか。得な体質だな」
    「……そうでしょう? キミ、最近スマイルイーターを失ったんだよねえ? 僕を、その代わりにしてくれない?」
    「まあいいだろう。幹部は幾ら居ても構わねえ。部下を付けてやるから、せいぜい働け。
     連絡は全てケータイでやる。次に会うのは、お前が死ぬか、俺に処刑される時だ……」

     そういって連絡先を渡し、アツシは『結界』へと戻っていった。
     しばしの後、ハレルヤが呻くように声を絞り出す。
    「痛みの無い事を『得』と言ったな……!?
     ……許さない。オルフェウスの前に、必ず、キサマを殺してやる……!」