PSYCHIC HEARTS

    芦屋を調査中の灼滅者達
    ~兵庫県芦屋市~

    「芦屋の怪しいアルバイト求人を探す」。
     竜種イフリート事件の手がかりを掴むべく、地道な調査を始めた灼滅者達がいた。
     そして今、彼等の調査活動は、それぞれに実を結び始めたようだ。

     いち早く求人を見つけた赤槻・布都乃(d01959)は、速攻で面接会場に乗り込んだ。
     そこでは、面接に来ていたひとりの男性が、今まさに連れさらわれようとしていた。
     鮮やかにその場を制圧した布都乃が、男達に告げる。
    「ボスの居場所を教えな。命が惜しいならな!」

    「仕事は簡単、社会保険完備、週休2日、昇給あり、正社員登用あり。
     ……こんなアルバイトは、この星に存在しないわね」
     藤堂・氷弥(d20979)は敢えて、このあからさまな誘いに乗ることにした。
     案の定、氷弥の読み通り、面接官達は彼女に眠り薬入りのコーヒーを飲ませ、どこかに連れ去ろうとする。充分に運ばれた後で、彼女は静かに目覚め、彼等を叩き伏せる。
    「睡眠薬は効かないわ……私が何者か、理解出来た? では、話してもらうわ」

    「やはり、一連の竜種イフリート事件と、ASY六六六の関連は確実か……」
     数々の証拠を元に、クロード・リガルディ(d21812)は、そう結論づけた。
    「ASY六六六を率いるゴッドセブン、『本織・識音』は、既に芦屋を引き払ったか?
     ……しかし、これだけの証拠があれば、更なる手がかりを得るに充分だ」

     芦屋を調査する灼滅者達の辿る糸は、今、一点に向けて収束しようとしていた。