PSYCHIC HEARTS

    ラブリンスター&『宇宙服の少年』
    ~東京都・渋谷の路上~

    「あれあれ~? 今日は路上ハグ会なのに、そんなに着込んでどうしたのかな?」
    「君の絆を僕にちょうだいね」
    「ドキッ、それってもしかして恋の告白? ……違う、これは!」
    「もう気づいたの? 随分と勘がいいんだね」
    「ウソ、ウソでしょ? 誰の瞳にも、私が居ない。誰も私を知る人が居ない」
    「そう、君の絆は僕が貰った。君の事は、もう誰も覚えていない」
    「い……嫌っ! 人に忘れられるのは、それだけは、それだけは絶対に嫌っ!
     お願い返して! お願いだから……お願いよ…………」
    「それは無理な相談だ。抵抗するなら仕方ない。『Standby……」
    「…………………(ドサッ)………………………」
    「………………? 何故だ、突然、気絶してしまった。
     彼女は、無差別籠絡術を操る唯一の存在。その秘密に関連しているのか」