PSYCHIC HEARTS

    ソロモンの悪魔フルカス&ナベリウス
    ~超魔術空間『ソロモンの鍵』 23:30~

    「フォフォフォ、ナベリウスか。久しいの」
    「フルカスよ、お主もブエルの知覚を共有していたか」
    「然様。あやつの蒐集した知識は、あれでなかなか役に立ったぞ。じゃが一番は」
    「拙者達の介入する『機』を見極められた、という事だな」
    「そして『数』じゃ。我らの唯一の弱点は『召喚直後』であるがゆえに……」
    「召喚の成功率を高めるには、『機』を狙い『数』を出す、そういう事だな」

    「儂ら以外には、誰がおるのじゃ?」
    「レラージュ、ムルムル、フォルネウス、ビフロンズ、バエル、デカラビア、ダンタリオン、シトリー、サレオス、ザガン、オセ、ウェパル、ヴァレフォール、ヴァサーゴ、アンドラス、アイム。そして拙者と汝を加えて、全部で『18柱』が、現在この『鍵』にいる」

    「……やれやれ、儂ら『大悪魔』が、鉄砲玉のような真似をせねばならんとはな」
    「やむをえぬ。戦闘力に劣るとはいえ、ブエルやハルファス程の者達が死ぬ状況なのだ。
     隠れに隠れ、我らの誰かひとりでも、『召喚酔い』の時間を生き延びれば良い。
     さすれば、仮に四大シャドウや爵位級であっても、拙者達にはそうそう太刀打ちできぬ。
     それさえできれば、ソロモンの悪魔の『勝利』なのだ」
    「まあ、やむをえんさの。では行くとするか、戦場へ……!」