PSYCHIC HEARTS

    歓喜のデスギガス
    ~ソウルボード・歓喜の門~

     アガメムノンくん、アガメムノンくん……!
     あのね、なんかね、なんかヘンなんだ!
     何がヘンかというと……またなんか、前みたいにここから出そうなんだ!

     えっ準備が整ってない? そうだよねアガメムノンくん赤の王になりたいんだもんね。
     ……ご、ごめんごめんアガメムノンくん! 忘れてたけど、ぼく心が読めるんだ!
     いいんだよ、全然いいんだよ。
     ぼくときみは友達だから、ぼくを利用したっていいんだよ。殺したっていいんだよ。

     えっと、えっと、何て言って謝ろうかな……。
     そ、そうだ! もう『歓喜の門』を開けちゃおう!
     大丈夫大丈夫、なんか、ぼくのサイキックエナジーを使えば、とりあえずは足りるよ。
     確かにぼくはちょっと弱くなっちゃうかもだけど、タロットは全部従えられる筈だよ。

     覚えておいてね。真理がまずあって、他はその周りを覆っているだけなんだよ。
     あと赤の王は、永遠の為に無限に分かれた事が強さなんだから、戦えるようになるって事は、かしこくなるって事は、捕まえられるようになるって事で、つまり弱くなるって事でもあるんだからね。ぼくの事を忘れてもいいから、それだけは覚えていてね。
     さあアガメムノンくん、タロットの指揮権をきみに渡すよ。
     概念侵略に備えて……!