PSYCHIC HEARTS
『ブラッド・ペネトレイター』&アフリカンパンサー
~統合元老院・水晶離界城~
「原初の母であるあなた様を『元老院』の一員として迎えられた事、嬉しく思います」
「その名はやめて。ボクはグローバルジャスティス様のしもべ、アフリカンパンサーだ」
「勿論、それで構いませんとも。……それにしても、皆様には随分と迷惑をお掛けした。
30年弱に及ぶこの混乱は全て、我らの一員『ホワイト・ビヘイビア』の失態が原因。
我々が居ない事で、人類の混迷も随分と長引いてしまいました」
「ボクは、あのゾンビ達の研究データさえ再取得できればそれでいい。キミ達は、グローバルジャスティス様の目的を知ってるんだろ? 利害が一致するなら、協力するよ」
「勿論、あなた方の目的は存じております。そしてあなた様には、ただご参加頂くだけで十分な利益があるのです。こちらのモニターを御覧ください」
「わわっ、このマシーンかっこいい! テクノロジーってすごいね!」
「…………。ご覧の通り、既に『アッシュ・ランチャー』が動き出しております。彼はかつてご当地幹部と対立していた立場、あなたの元老院入りに焦りを感じたようです。ですが彼は『対人類戦最強のダークネス』。どう動こうが、あなた様にも利益を齎す事でしょう」
「仲間を動かすのにも策が必要なの? あいかわらずキミ達はめんどくさいね」
「返す言葉もございませんが、それ故の『人類管理者』である、とご理解戴きたい。
我々クリスタル・ミラビリスは超越者ですが、超然者ではありません。
人を扱うには、人を知り、我らも人のようにある事が肝要なのです」