~22:00~
アッシュ・ランチャーが、ある国の
軍隊を利用して沖縄に攻めてきた事件があったわね。
ダークネスでは無い人間が利用された事件としては、空前絶後の規模といえるのかしら?
この戦いは、個人の武勇でどうにかなるものでは無く、戦術・戦略の必要性を感じる事件だったわよ。
アッシュ・ランチャーが滅びても、世界には、地球人類を何回も殺せるだけの兵器が残っているのよね。
勿論、通常兵器は灼滅者には何の脅威にもならないわ。
一般人は灼滅者を殺せないのですから。
しかし、一般人は一般人を殺すことができるのよ。
ダークネスの分割支配時代は、一般人が大量破壊兵器を使用して地球人口が半減するような悲劇を起こさないように管理されていたらしいですけれど……。
でも、現在は、幸か不幸かダークネスによる管理はされていないわ。
勿論、人間はそれほど愚かではないわ。
ダークネスが管理しなくても、地球規模の悲劇を引き起こすような人間がいるとは思えないから。
でも、絶対にいないとは言えない……。
一般人の管理をどうするか、ダークネスに代わって世界を支配する事になるであろう灼滅者の一人として、考える必要があるのかしら?