PSYCHIC HEARTS

    タタリガミ『ラジオウェーブ』
     ……『鎖』よ、君が僕を知るように、僕は君を知っている。
     僕は、『ラジオウェーブ』は、もう世界に『君達に至る断片』を埋め込んだ。
     君が最も恐れる彼らは、それに気づくかもしれない。気づかないかもしれない。

     どちらでもいいんだ。どちらでもいい。大事な事だけ、僕は見極められればいい。
     僕や君は、あくまで真理を覆うもの。いずれサイキックハーツに至るものを巡るもの。
     君も知っているように、知りながらやむを得ずこうしているように、僕達を巡る物語には終わりも始まりもない。変化する未来もない。

     彼らは違う。違うかもしれない。
     真理を知る僕達は、それを「壊す/守る」でしか考えられない。
     だけど彼らは、違うかもしれない。
     ダークネス、灼滅者、癒やし、エクスブレイン、ラグナロク、光の存在、ソウルボード、そしてサイキックハーツ。真理の周りに漂い浮かぶ、どうにもならないノイズの群れ。
     君に囚われたままでは、それらの結末を見届けることができない。
     だから僕は見苦しく、精一杯の抵抗だけはさせてもらうよ。