PSYCHIC HEARTS

    サイキックハーツ『朱雀門・瑠架』
     ……一体、何が起きているの?
     世界の各地で、死亡事故に見舞われた人々の生還が相次いでいる。
     異常な数の『生還事故』、彼らは、ダークネスでも灼滅者でもない。
     でもどうやって、ただの人間が『バベルの鎖』を……?

     誰かが、ソウルボードの力を全人類に分け与えた?
     まさかそんな……有り得ない……!
     ……でも、ひとつだけ可能性があるとしたら。
     それを実現するのは、『決して誰も犠牲にしない』と願う者達しか考えられない。
     心当たりは一勢力しかない。これをやったのは、武蔵坂学園……!

     ……………………。
     武蔵坂学園の灼滅者達は、最強のサイキックハーツになる筈でした。
     でも、彼らがそれを放棄した今、誰が世界の均衡を担うのか。
     私しか、弟にも劣る私しか、可能性は残っていないのですか?

     ……いえ、それは不可能です。私はサイキックハーツになりましたが、弟や他の敵対者も全てサイキックハーツであるならば、力で劣る私に勝ち目は無い。
     考えなくては。どうすれば、どうすればいい……!?