6人の盟主候補~結城・桐人(裏)

    盟主候補『貪汚の律動』結城・桐人

    ●オープニング(裏)

    ●貪汚の律動
     木々の間から水の流れ落ちる絶え間ない音が聞こえる。
     狭い岩場の向こうに澄んだ沢の水が見えていた。青でもあり緑でもある、翠玉のような水だ。
     南アルプスの山中。気軽な遊歩道を離れて急峻な足場を踏み越えた先に、その渓流はある。
     人には険しい岩場だが、ダークネスにとってはさしたる憂いにもならない。それは田子の浦の激戦で淫魔と化した結城・桐人(貪汚の律動・d03367)にも言えることだった。
     木漏れ日を浴びているのは、ぐるりと巻いた羊の角と悪魔を思わせる翼と尾。そして陽に愛されたかのようなやや浅黒い肌。細身のロングパンツを身に着けたきり、裸の上体を惜しげもなくさらけだしている。
     眼鏡をかけてきちんと振舞っていた頃は、周りの空気が気になった。
     人と接することが得意ではない。沢の水のように波紋を立てるのは、他者ではなくて自分の心だと思っていた。
     それなのに、いや、だからこそ。
     今は、タトゥーのような黒い紋様とシルバーのアクセサリーとが派手にその身を取り巻いていた。降り注ぐ西陽すらが、眩しげに弾ける。
    「他人なんか気にしてもしょうがねぇ」
     呟きには、かつての面影が無い。
     今は、そう、自らの行いが誰かを揺らがせる様を見たい。ぽつりと一つ雫を落としてやれば、人の心はどんな波を立てるだろうか。
    「自分が楽しけりゃ、いーだろ」
     そんなモットーを胸に、ここにいる。配下など連れもせず、ただ一人で。
     うずめ様と呼ばれる羅刹が、予知をしたのだ。灼滅者を迎撃する場は、ここであると。
     灼滅者8名を相手取り、互角の戦いに勝利して帰還すること。それこそが盟主となる試練であると言ったのだ。
     乗り越えた先には、どれほど刺激的で新鮮な日々が待っているのだろうか。
    「さて……」
     口下手だったはずの唇を緩く開き、ただ、軽く笑った。

    ●迫り来る灼滅者
     結城・桐人が待ち受ける南アルプスの山中には、エクスブレインからの情報を元に、8人の灼滅者が向かっている。
     戦力は全くの互角。
     否、互角になるように、うずめ様が予知を駆使して場を整えたのだ。

     6人の盟主候補と灼滅者の戦いは、より優れた作戦、行動を行ったものが勝利するという戦い。
     この戦いに打ち勝つ事こそが、盟主となる為の試練である。
     それが、うずめ様の予言であった。

     果たして、結城・桐人は、迫り来る8人の灼滅者を撃退し、盟主となる事ができるだろうか。
     戦いの時は迫る…・・・。

    ●ルール

     以下の書式に従って、プレイングをご記入ください。
    (1)作戦プレイング(450文字)
     迫り来る灼滅者に打ち勝つための作戦を考えて、プレイングにまとめてください。
     作戦プレイングは450文字までとなります。
     450文字を超えていた分については、超過部分を削除した上でマスタリングが行われるので注意してください。
    (超過した部分は、判定するマスターには送付されません)

    (2)攻撃方法(5つまで)
     どんな攻撃を行うか(技名と効果、ビジュアルイメージ)を、5つまで説明してください。
     作戦プレイングに含まれるような記述があった場合は、削除されます。

    (3)救出・勝利後パフォーマンス(150文字):
     救出された場合、或いは灼滅者を撃破した場合のパフォーマンスを150文字で書いてください。
     上記以外でも、作戦の勝敗に関わらないだろう行動については、こちらで書くようにしましょう。
     パフォーマンスは150文字までとなります。
     150文字を超えていた分については、超過部分を削除した上でマスタリングが行われるので注意してください。
    (超過した部分は、判定するマスターには送付されません)

    (4)説得を絶対に拒否する場合
     灼滅者の説得を絶対に受け入れないという場合は、パフォーマンスの後に『灼滅者の説得は絶対に受け入れない』と記入してください。
     この記述は、文字数制限に含まれません。
     この記述を行った場合は、救出判定が無くなる替わりに、灼滅者側が説得プレイングに比重を置いたプレイングを書いてきた場合に勝率が大きく上昇します。
     ただし、敗北した場合は、盟主候補は必ず死亡してしまうので、慎重に決断を行うようにお願いします。

    !重要!

     この戦いで勝利した盟主候補が1名だけだった場合は、そのキャラクターが盟主となります。
     2名以上が生き残った場合、生き残った盟主候補に次の試練が与えられます。
     全員が敗北した場合、闘争中のダークネス勢力の命運が尽きてしまうかもしれません。

    ■プレイング

    結城・桐人(貪汚の律動・d03367)
    (1)作戦プレイング(450文字)
    ジャマー

    狙う優先順位はサーヴァント(以下サヴァ)>サヴァ主>サヴァ無
    同優先順位内では後衛>中衛>前衛
    確実に一人ずつ落としていく
    色々と呼び掛けて来る奴らの顔を見るのは楽しいが
    生憎、盟主になって開ける未来の方が…今は楽しみだからな
    さっさと数を減らしていく

    初手イラで壊アップを付与し、以降はアケディア・グラ・イラの三色で後衛を狙う
    メディックにいるサヴァを先に落とし、次いでサヴァの主人を狙い、以降も優先順位に従う

    怒りを付与された場合はグラ・アワリティア・イラで列攻撃の頻度を上げて
    クラッシャーを優先的に落とす
    キュア出来たタイミングにもよるが、クラッシャーが消耗してきた様子があればそのままクラッシャーのみ優先して攻撃

    スペルビアはBSを受けた際は1度使用、回復しきらなかった場合は攻撃に戻る
    残HP4割を切ったら4回に1度くらいの頻度で使用

    説得対応:
    盟主になって何をするか…考えただけで心が弾む
    絶望、希望…色んな奴の心が揺らぐんだ、すげぇじゃん
    それ以上の楽しみが学園にはあるってのか?
    無けりゃこの身体は渡せねぇ

    (2)攻撃方法(5つまで)
    ・アケディア(神秘/遠単/ダメージ+【催眠】)
     心を疲弊させ思考を停止させる、低く囁くような歌。
    ・グラ(気魄/遠単/ダメージ+【パラライズ】)
     急激に体力を消耗させ、四肢に痺れを齎す、歌声というより咆哮のような発声。
    ・アワリティア(術式/遠列/ダメージ+ブレイク)
     相手の纏う祝福を全て奪い取る黒い雨。
    ・イラ(神秘/遠列/ダメージ+【壊アップ】)
     怒りと共に翼から闇色の烈風を放つ。高まる憤怒が攻撃力を高めてゆく。
    ・スペルビア(無/自単/ヒール+キュア)
     余裕綽々といった様子で笑いながら、傷を癒す。

    (3)救出・勝利後パフォーマンス(150文字):
    イイ顔、見せてくれよ? …絶望だと尚イイね

    救出時:
    意識を取り戻し、皆の顔を見て
    色んな感情が浮かんでくるが
    口下手な自分が語れる言葉は多くない
    今の自分に言えるのはただこれだけ

    …すまない
    ありがとう
    …ただいま

    勝利後:
    さぁて、俺の勝利だ
    苦しんだ顔、もっと見せて貰うぜ
    …楽しみに待ってな(それだけ言って立ち去る)