第2次新宿防衛戦

    ■第4ターン結果

    (12)ベヘリタスの右手
    ●転がる大図書館
     ベヘリタスの右手へと侵攻した灼滅者達。
     そこに多くのダークネスと共に姿を現していたのは、ソロモンの悪魔ブエルの眷属『ブエル兵』であった。
    「逃走時に増援を呼ぶための発言例を検索……キャー! 火事よー!!」
    「いや、どう考えても間違いよね、それ。レン達を無視して、どこにいこうというの?」
     フローレンツィア・アステローペ(紅月の魔・d07153)の問いにブエル兵は答えた。
    「解答例を検索……私は『転がる大図書館』。ブエル様専用のバックアップ。ブエル様が望むならば、失った知識を補完することを可能とする。それが、私の役目なのです」
    「よし、逃がすわけにはいかないみたいね」
     ソロモンの悪魔ブエルの知識をバックアップした存在となれば、さぞ膨大な情報を得ているのだろう。
     それを他の者に譲るわけにはいかないと、レンは考える。
    「戦闘パターンを検索……」
     灼滅者達から逃れんと、高速で転がるブエル兵。
     そのヤギ顔の奥で、灼滅者達との交戦のための情報を、記録された情報の中から読み取り、戦闘に反映していく。
     だが、その検索よりも、灼滅者達がダークネスを駆逐する方が早かった。

    「護衛を失って、逃走が成功する可能性……無」

     一矢報いようというのか、反転して灼滅者達に襲い掛かって来るブエル兵。
     だが、灼滅者達にとって、それは無駄な抵抗に過ぎなかった。
     クロスグレイブが鈍器としてブエル兵を殴打し、その回転を止めさせる。
    「断末魔の例を検索……」
    「いや、もういいから」
     引き金を引くと共に放たれた砲撃が、ブエル兵を完全に消滅させた。

    ●ブエル
     ブエル兵達を突破した先に、ソロモンの悪魔『ブエル』の姿はあった。
     依代・七号(後天性神様・d32743)が、その仮面のような顔に問いかける。
    「ブエルさんだかピエールさんだか知りませんけど、あなたみたいなのが出てくるなんて珍しいですね。どうやら、力は取り戻しているようですが」
    『ピエールではない。……そして、昨年の武蔵坂学園との交戦時と比較し、私の能力に劣るところは武神大戦獄魔覇獄の影響を受けたブエル兵の高速生産能力を除いて、無い』
     そういうと、ブエルは厳かに続けた。
    『つまり、直接交戦した際に、私が勝利を収める可能性もまた、無いということ』
     武神大戦獄魔覇獄の際にも敗北を喫している。
     灼滅者達の力が増している今、ブエルの勝利する可能性が無いというのは、正しいものの見方というべきだ。
    「それを理解していて、出て来たんですか?」
     疑問を示す七号。
     ブエルは頷き、七号の言葉を肯定する。
    『否定はしない。
     この場に私が来たのを、賢い行いと評することはできない。
     だが、私には、好奇心を抑えることはできない。
     今日、この新宿で生じているのは、価値ある戦いに他ならない』
     言って、ブエルはデスギガスの頭の上にいるであろうタカトの方を見る。
     同時に業大老側が灼滅者達を退けたのか、地上から打ち出される気の弾丸がデスギガスの頭へ向けて飛んでいった。
    『『光の軍勢』の名を持つといえど、真に光の存在となった者はタカトの他にいない。
     一方で、『絆』を奪われた者の記憶を失わないという灼滅者に生じた現象もまた、私の知識の範囲にはない』
     ブエルの背にした魔法陣が輝く。
     存在を否定する強力な魔法が、灼滅者達を打ち据えて来る。しかし、それで倒れる者も、またいない。
    『灼滅者とタカト、勝利しないのはどちらか。
     いずれの可能性も否定できるものではなく、戦いの結末を見届けることもまた、不必要ではありえない』
     転がり魔術をかわした七号の腕が、鬼の腕へと変化する。
     デスギガスの手を蹴りつけ、上方にいるブエルへと地面と垂直に駆け上がった。
     至近距離から放たれる否定の魔術を、七号は断斬鋏を叩きつけるようにして防ぐと、腕を伸ばす。鷲掴みにしたブエルの顔から、言葉が聞こえて来る。
    『サイキックエナジーの枯渇によって封じられし者達が、目覚める日は遠くない……。我が、知識は……』
    「丁度いい機会です。ここで……灼滅されといてください。あなたの知識なんて、私達の前には意味ないですから」
     固い音が響き、ブエルの頭部が弾けた。その手ごたえは、確実な灼滅を果たしたことを、七号に伝えて来ている。
     知識欲の赴くままに動き、そして灼滅されたブエル。
     常にダークネス達の予想や前例を覆して来た灼滅者達にとって、ブエルの蓄えた知識など、無意味なものなのかもしれなかった。

    ●戦場特殊効果発動!

     戦力への影響は、次ターンの開始時に反映されます。

    ・「(12)デスギガスの右手」を制圧!
     「(11)歓喜の門」の戦力が849低下し、1に!

    ・ターン終了時の「(5)業大老」の戦力は「2300」!
     業大老の超巨大気弾攻撃により、「(15)光の玉座」の戦力が460低下!

    ・「(6)もっともいけない収容所」が未制圧!
     「(5)業大老」の戦力が500増加!
     次のターン、灼滅者の重傷/死亡率が半減! 重傷からの回復率が2倍!

    →有力敵一覧

    →(5)業大老(8勝3敗/戦力2700→2300)

    →(6)もっともいけない収容所(5勝0敗/戦力1350→1100)

    →(10)デスギガスのへそ(1勝1敗/戦力2300→2250)

    →(11)歓喜の門(7勝7敗/戦力1200→850)

    →(12)デスギガスの右手(26勝0敗/戦力1200→0/制圧完了!)

    →(13)デスギガスの左手(18勝0敗/戦力1200→300)

    →重傷復活者一覧

    →死亡者一覧

    ■有力敵一覧

    有力敵 戦功点 現状

    転がる大図書館
    750
    (12)デスギガスの右手:Battle2にて、フローレンツィア・アステローペ(紅月の魔・d07153)に倒される。

    ブエル
    3800
    (12)デスギガスの右手:Battle26にて、依代・七号(後天性神様・d32743)に倒される。

    戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。

    戦闘結果を取得しています。しばらくお待ちください。

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