■第6ターン結果
●破戒汚濁獣レドギガス
既に制圧された『無限なる白濁陣』と同様に、ニライカナイの中央部、塔の南側に描かれた巨大魔法陣の中央には、触手の塊に足がついた物体とでも表現するべき、醜悪な怪物が出現していた。
『RDGYYYYYYYYYYYY!!』
堕落せし汚濁陣の中核を為す破戒汚濁獣レドギガス。
だが、既にして北側に出現した根源白濁獣と、交戦、灼滅した灼滅者達には、既にどうすれば良いかは分かっている。
「奴を倒せばいいのだな! 拙者の役目は露払い。サイレーンを倒すため、まずは奴を切る役目……果たす!!」
四方祇・暁(銀月吼ゆる熾天狼・d31739)は刃を振るい、一気に加速して敵中へと飛び込んだ。守りを固める淫魔達の間をすり抜けるようにして、切り払いながら前進していく。
彼へと意識が向いた隙を、灼滅者達は見逃さない。僅かにタイミングをずらして進軍して来た灼滅者達の攻撃が淫魔達の守りを叩き割った。
「なんとしても、奴らを……灼滅者達を止めろ!!」
悲鳴じみた声を上げながら、淫魔達も決死の抵抗を見せる。
この汚濁陣が機能を喪失すれば、『サイレーンの褥』の淫魔達の力は大幅に低下させられてしまう。
それは、大淫魔サイレーンの守りが剥ぎ取られることを意味するのだ。
幾ら戦闘不能に陥っても、再び立ち上がり向かって来る灼滅者達。
その姿は、現状を知らないニライカナイの淫魔達にとっては悪夢めいて見えた。
そのような戦況を理解していないであろうレドギガスもまた、灼滅者達へと突進してくる。
触手を縛霊手で握り潰し、暁はレドギガスを見上げる。
「――貴様は少し斬り甲斐があるな!」
だが、それでこそ戦う価値があると言わんばかりの勢いで、暁はさらに加速していく。吐き出される汚濁の液体を切り裂いて刃は舞い、触手を次々と切り裂いた。
『RDGYYYYYYYYGGGGYYYY!!』
「少々やかましいな」
怒り故か、それとも痛みを感じているのか。耳障りな鳴き声を上げるレドギガスを、暁達はさしたる時間をかけずに解体し尽くした。
その後、現れた本体……触手に包まれた男性淫魔の体を彼の刃が貫いた時、戦いは終わりを迎える。
堕落せし汚濁陣から、サイレーンの褥へ向けて流れ込んでいた液体の流出が止まったのだ。それは、灼滅者達がサイレーン灼滅にまた一歩近づいたことを意味していた。
→有力敵一覧
→(6)密通街道 ダルテリウム(2勝1敗/戦力700→600)
→(10)誘惑華園 アペラティオン(0勝1敗/戦力1500→1500)
→(13)肉欲商店街 カルナリタス(0勝1敗/戦力1100→1100)
→(15)技芸好色街 センシュアリタス(1勝0敗/戦力1200→1150)
→(22)堕落せし汚濁陣(35勝2敗/戦力1500→0/制圧完了!)
→(23)サイレーンの褥 マーレバビロン(3勝1敗/戦力1800→1650)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。