垓王牙大戦

    ■第3ターン結果

    ●ソロモンの大悪魔・ビフロンズ
    「お久しぶりでよろしいかしら? ビフロンズ」
     ソロモンの悪魔の軍勢に切り込み、その中心部へと攻め込む灼滅者の中で、浦原・嫉美(リア充爆破魔法使い・d17149)は、ソロモンの大悪魔・ビフロンズの姿を確認すると、そう言葉をかけた。
     対するビフロンズもまた、その多数の目をギョロリと動かして、嫉美を見やると、複数の口をそれぞれ開き、言葉を返した。
    「……オマエハ……アノトキノ……ヨイダロウ……イゼンノチカラト……オナジトミルナヨ」
     ソロモンの大悪魔の復活儀式において、その阻止に失敗した嫉美にとっては、この戦いはリベンジマッチとなる。
     ビフロンズにとっても、たかが8名の灼滅者に追い詰められ逃走させられた事は、苦い思い出なのだろう。

    「でも、しばらく見ない間に、ソロモンの大悪魔も、おちぶれたものね! 敗北につぐ敗北で、今では、戦いのお零れを漁ってるのだから」
     ビフロンズを見下すように挑発し、嫉美は、片手に持ったバベルブレイカーをビフロンズへと向ける。
    「まぁ、あなたの外見には、お似合いだけれどね。ビフロンズ!」
     ビフロンズは、粘つく粘液を地面にこすりつけるように移動して、嫉美との間合いを計る。伸縮する液状の体、そして合間に戦場の各所に向けられる視線は、魔力を帯びて灼滅者達を傷つけて来る。
    「……イワセテオケバ……オマエタチコソ……コソコソト……ワレラガチカラヲ……トリモドスノヲ……ジャマシテイルデハナイカ」
     そのビフロンズの反駁は正当なものであったろう。だが、その言葉は正当であればあるほど、ソロモンの大悪魔の凋落を物語ることになる。

    「あら、そんな言い方では嫉妬心が萎えてしまうわ。まるで負け惜しみのようね。でも良いわよ、存分に聞かせなさい、負け犬の遠吠えを」
     楽しげにそう言い切った嫉美は、怒りを露にしたビフロンズに爪先を向け、一気にエアシューズを加速させた。目にも留まらぬ速度で駆け抜ける嫉美。
    「さぁ、嫉妬の炎で焼きつくしてあげるわ! 今の私の嫉妬の力ならば、あなたを焼き尽くすことも容易!!」
     ローラーの摩擦熱が、ビフロンズの粘液すら蒸発させ、嫉美の嫉妬のような華麗な炎を撒き散らしていく。
    「……グヌゥゥ……ナゼ、オマエゴトキニ……」
     嫉美の炎に包まれたビフロンズは、なんとか退路を探ろうと、複数の目をギョロリと動かして周囲を探る。だが、周囲が灼滅者に囲まれている事を確認すると、諦めたかのように目を閉じ、そして、焼き尽くされた。
    「もう少し醜く足掻いてくれても良かったのですのに……」
     嫉美は、少しだけ物足りなげにそう言うと、燃え尽きたビフロンズから視線を外し、戦場を後にしたのだった。

    ●ソロモンの大悪魔・ビフロンズ
     ガイオウガの『協調』の意志と『殲滅』の意志。
     そのぶつかり合いによって生まれる輝きは、大悪魔の一柱、ダンタリオンの持つ魔書の導くままに、何処かへと送られていた。
     儀式の要となっている大悪魔の片割れ、ビフロンズの灼滅を受けて動揺するソロモンの大悪魔軍を切り裂いて、灼滅者達はダンタリオンの元へと辿り着く。
    「垓王牙を灼滅するだけなら、こちらに来る必要もないはずだけれど。灼滅者に関する知識の蓄積が不足していたかしらね」
     苦笑するように言うダンタリオン。
     手にした魔書、そしてその周囲を覆う仮面達が、彼女の武器だ。
     魔書から放たれる冷気は熱気を越えて灼滅者達を襲い、周囲に展開した仮面達は配下達を援護しながら、時に灼滅者達へと痛打を浴びせて来る。
     その力は、今年の年初に灼滅者達が交戦した時を大きく上回っている。『召喚酔い』の無い大悪魔達の実力は、今の灼滅者達にとっても到底気を抜けるものではない。

     しばしの戦いの中で、ダンタリオンは灼滅者達の目的を見出したようだった。
    「まさか、自分達に利する垓王牙を作ろうというの。大それた考えを持っているわね」
    「それを見抜いたのは大したもんだ!!」
     ファルケ・リフライヤ(爆走する音痴な歌声銀河特急便・d03954)は、鋭くウロボロスブレイドを振り回した。
     ガイオウガの背の火山が噴火する轟音の中、旋風の如く舞う刃たちに、仮面達が怖気づいたように一瞬動きを止める。
    「だが足りないぜ、実利だけで割り切れる俺達じゃないってな!」
     2人の後方、ソロモンの悪魔軍と灼滅者達との戦いは、ビフロンズの灼滅を契機として完全に灼滅者側に傾きつつあった。
     ソロモンの悪魔……過去にも幾度も戦っているアムドシアスとアンドレアルフスも、殲術再生弾を受けた灼滅者達にとってはいまや脅威とはならない。
     手勢の劣勢ぶりに、発されるダンタリオンの声も苦いものとなる。
    「召喚酔い中だったとはいえ、多くの大悪魔を倒した実力。侮ったつもりは無かったけれど、準備時間が不足だったかしらね」
    「まるっきり戦力の逐次投入ってやつだな。それじゃ知識の悪魔の名が泣くぜ!!」
     周囲を飛ぶ仮面の間隙を突いて、ファルケはダンタリオンへと迫った。
     それを追った仮面が次々に体当たりし、背中に背負ったスピーカーが破損していく。しかし衝撃を堪えた彼は、その攻撃すらも勢いに換えて大悪魔への残る距離を一気に飛び越えた。
     ダンタリオンは真正面から飛んできたファルケを当然のように避けるが、ダンタリオンの背を守っていた仮面をさらに蹴りつけ、無理矢理に方向転換。
     振り返りざまに繰り出される蹴りは、熱い炎を帯びている。
    「セコイ真似しようとノコノコ出て来たのがあんたらの失敗だぜ!」
     飛び回し蹴りが、ダンタリオンの腹部へと吸い込まれた。
     体をくの字に折って倒れるダンタリオンの手から魔書が落ちる。
     それと共に、何処かへと流れていた力の流れも途絶えた。
     なお、ファルケが歌おうとした悪魔のための鎮魂歌は、苦情によって中止された。音痴返上はいまだ遠い。

    ・特殊ルールにより、(2)~(11)のうち制圧されていない戦場の戦力が600に戻りました!

    →有力敵一覧

    →(2)透熊の戦場(1勝0敗/戦力600→550)

    →(3)魔犬の戦場(1勝0敗/戦力600→550)

    →(4)針蜥蜴の戦場(1勝0敗/戦力600→550)

    →(5)焔豹の戦場(1勝0敗/戦力600→550)

    →(6)溶岩鰐の戦場(0勝1敗/戦力600→600)

    →(7)医療獣の戦場(1勝0敗/戦力600→550)

    →(8)火麗狐の戦場(1勝0敗/戦力600→550)

    →(9)噴火牛の戦場(1勝0敗/戦力600→550)

    →(10)角竜亀の戦場(0勝1敗/戦力600→600)

    →(11)飛炎虎の戦場(0勝1敗/戦力600→600)

    →(12)合体ダブルご当地怪人軍司令部(10勝1敗/戦力650→150)

    →(13)ソロモンの大悪魔軍(32勝4敗/戦力1350→0/制圧完了!)

    →(16)百竜包囲陣(1勝1敗/戦力3300→3250)

    →重傷復活者一覧

    →死亡者一覧

    ■有力敵一覧

    有力敵 戦功点 現状

    ビフロンズ
    1860
    (13)ソロモンの大悪魔軍:Battle2にて、浦原・嫉美(リア充爆破魔法使い・d17149)に倒される。

    ダンタリオン
    1920
    (13)ソロモンの大悪魔軍:Battle8にて、ファルケ・リフライヤ(爆走する音痴な歌声銀河特急便・d03954)に倒される。

    戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。

    戦闘結果を取得しています。しばらくお待ちください。

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