■第1ターン結果
●スペードシャドウ軍
新宿駅周辺に出現したシャドウとの戦いは、緒戦から厳しいものとなっていた。
「デスギガスに従って、何をしようというんです!」
「せっかくこっちに来れたんだし、みんなで一緒に遊びたいだけだよ?」
シャドウの群れのリーダーたるノーノ・パセイオ。
他のシャドウ達も、そうだそうだと同調する。彼らにしてみれば、ソウルボードから出て自由に行動できるようになっただけでも、影響は大きいのだろう。
もっとも、シャドウ達は特別に理由などなくとも人々のソウルボードを荒らし、苦しめて来た。舞台が現実世界になったとて、その振る舞いが変わるとも思えない。
「それがダークネスというものですからね……」
ディートリヒ・エッカルト(水碧のレグルス・d07559)の青い目が細められる。
ノーノはさらに影の棍棒を叩き付け、駅の床を粉砕すると、力任せにさらに棍棒を振り回していった。
「あははははは!!」
何が楽しいのかぐるぐると笑い、破壊の回転を続けるノーノ。
その回転が終わる一瞬に、ディートリヒはすかさず距離を詰めると、回転に割り込むようにして杖の先端を叩きつける。
瞬間、流し込まれた魔力が、ノーノの体内で爆発を起こした。少女姿のシャドウは、笑顔のままに目じりに涙を浮かべる。
「いたたたた……お兄ちゃん達、ノーノより弱いのにすごいの!」
「あなた達と比べれば、力は劣るでしょうね」
ノーノの力が自分を遥かに上回っていることなど一目で見て取れた。
デスギガスなどは、彼女をさらに上回っているのだろう。
だが、それでも勝たねばならない。シャドウ達の間を縫ってノーノが去って行くのを見ながら、ディートリヒはそう感じていた。
●法皇の言葉
「1体1体は、さほど脅威でもないですね。問題は、数ですか」
戒道・蔵乃祐(聖者の呪い・d06549)は、タロットの群れに向けてサイキックを繰り出しながら言った。
タロットの数自体も、ナミダ姫の援護もあって減っているが、それでも全てを相手にしていては時間が幾らあっても足りない。
「やはり『弱点』を見つけなければ……」
今、デスギガスの周囲に留まってくれているタロットを逃がせば、たとえデスギガスを滅ぼしたとしても、さらなる脅威が現れることにも繋がりかねない以上、それが最適に思われた。
その時、灼滅者達の耳に、不思議な囁きが届く。
『悪魔の囁きこそがわれらの弱点を指し示す』
「今のは……。これが、『弱点』のヒントだというのですか?」
蔵乃祐達が聞いたものと同様の囁きを、タロットと交戦した灼滅者達は耳にしていた。果たして、タロットの『弱点』たる戦場は……。
●タロットの言葉
法皇(ハイエロファント) | 悪魔の囁きこそがわれらの弱点を指し示す。 |
恋人(ラバーズ) | 太陽が私達を祝福している。 |
悪魔(デビル) | 誰からも何の感情も向けられぬ者が居る。 |
塔(タワー) | 安心せよ。嘘つきは存在しない。 |
→有力敵一覧
→(2)プレスター・ ジョンの国(4勝0敗/戦力1550→1350)
→(3)ハートシャドウ軍(2勝2敗/戦力1150→1050)
→(5)スペードシャドウ軍(19勝8敗/戦力1150→200)
→(6)暴走定礎(4勝2敗/戦力1600→1400)
→(19)法皇(ハイエロファント)(1勝0敗/戦力1200→1150)
→(20)恋人(ラバーズ)(1勝0敗/戦力1200→1150)
→(29)悪魔(デビル)(1勝0敗/戦力1200→1150)
→(30)塔(タワー)(2勝0敗/戦力1200→1100)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。