第3次新宿防衛戦

    ■第2ターン結果

     新宿駅から攻略を目指す灼滅者達は、デスギガスの右足を駆け上っていた。
     完全に制圧した戦場はいまだ無く、強引に突破を仕掛けている状況だ。
     目指すは歓喜のデスギガス、そして大将軍アガメムノン。
     両者さえ倒してしまえば、シャドウが大規模な組織的活動をとることは困難となる。
     デスギガスの発する重力によって、灼滅者達は地面と水平に立っていた。
     敵の後方、上空にプレスター・ジョンの国が浮いているのを見ながら、御伽・百々(人造百鬼夜行・d33264)は、腕を前へと伸ばす。
     小さな手が飛び込んで来たシャドウの顔面を掴んだ直後、バベルブレイカーから撃ち出された杭がシャドウの顔面に突き刺さった。
     泡のように弾けて消えるシャドウ達をさておいて、百々は新宿駅周辺を覆う赤の王タロットの渦を見る。
    「闇堕ちした者達も元に戻さねばならぬが……やはり、あれは気になるな」

     突如として出現し、この戦場を取り囲んだ謎の存在、赤の王タロット。
     その存在だけは、以前から語られていた。
     シャドウをソウルボードへ導いた存在である。
     四大シャドウ達によって歓喜の門に封じられた。
     シャドウ達は封じれた後のタロットを武器のように利用していた。
     タロットの骸は殲術道具の礎となった……。

     そして何より、タロットは『王』と呼ばれる存在の一つ(あるいは一人)だ。
     かつて、イフリート王ガイオウガとの戦いの中で得られた知識が確かならば、それは、タロットが世界の極点、全ソウルボードがヒトに取り込まれた状態たる『サイキックハーツ』に到達し得る存在の一体であることを意味する。

    「あまり知性も感じられぬが、さて……」
     周辺の敵は片付き、デスギガスの右足は突破可能となった。灼滅者達は歓喜のデスギガス、そして大将軍アガメムノンへの距離を、確実に縮めていく。

    ●タロットの言葉

    法皇(ハイエロファント) 悪魔の囁きこそがわれらの弱点を指し示す。
    恋人(ラバーズ) 太陽が私達を祝福している。
    吊られた男(ハングドマン) 僕は運命の輪に従うだけ。
    死神(デス) 戦車は素晴らしい。多くの死を運んでくれる。
    節制(テンパランス) 我は女帝と皇帝の間を揺れる。
    悪魔(デビル) 誰からも何の感情も向けられぬ者が居る。
    塔(タワー) 安心せよ。嘘つきは存在しない。

    →有力敵一覧

    →(2)プレスター・ ジョンの国(4勝1敗/戦力1350→1150)

    →(3)ハートシャドウ軍(2勝3敗/戦力1050→950)

    →(5)スペードシャドウ軍(2勝1敗/戦力200→100)

    →(6)暴走定礎(6勝0敗/戦力1400→1100)

    →(12)デスギガスの右足(18勝3敗/戦力1100→200)

    →(13)デスギガスの左足(2勝0敗/戦力1300→1200)

    →(19)法皇(ハイエロファント)(1勝0敗/戦力1150→1100)

    →(20)恋人(ラバーズ)(1勝0敗/戦力1150→1100)

    →(26)吊られた男(ハングドマン)(2勝0敗/戦力1200→1100)

    →(27)死神(デス)(2勝0敗/戦力1200→1100)

    →(28)節制(テンパランス)(2勝0敗/戦力1200→1100)

    →(29)悪魔(デビル)(1勝0敗/戦力1150→1100)

    →(30)塔(タワー)(1勝0敗/戦力1100→1050)

    →重傷復活者一覧

    →死亡者一覧

    ■有力敵一覧

    有力敵 戦功点 現状

    戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。

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