■第1ターン結果
●まぼろしのガルニエ宮
59位オペラ座の怪人に率いられた『まぼろしのガルニエ宮』の敵軍を、灼滅者達は徐々に切り崩しつつあった。
広々とした邪悪な歌劇場は、戦いの余波を受けても大して破壊されていない。
建築に携わった者達の技術力を垣間見ることが出来た。
その一人であるオペラ座の怪人は、歌劇場を跳びまわりながら怒りを露わにする。
「私とクリスティーヌの劇場を踏み荒らす者に、死を!」
「速ぇな、さすがにハンドレッドナンバーか」
ライドキャリバー『世界を駆ける馬』に乗った楠・神名(冒険行こうぜ・d32211)は、客席の間を駆け抜けながらオペラ座の怪人の隙をうかがっていた。
単純な速度もさることながら、時折シャンデリアを出現させて落としてきたりと動きが読みづらい。
ダークネスは老いることはないが、彼が本当にオペラ座の怪人当人なのか、あるいは件の作品に影響を受けただけの狂人であるのかは灼滅者達も知る由もない。
だが歌姫によって行いを悔い改めるようなことが無いであろうことは、灼滅者にも見て取ることが出来た。彼の歌姫がいるのは、彼の手の中だ。
「クリスティーヌよ! 歌いたまえ、永劫に、私のために!」
六六六人衆の声を受け、彼の持つ杖に彫刻された女性の顔が歌声を奏で始める。
慟哭ともとれるような声は灼滅者達の心を引き裂き、戦意を奪わんとして来る。
だが、その攻撃の瞬間こそが隙であると、神名は即断した。
「突っ込むぜ!!」
-Feather-の仲間達と馬に告げると、神名は杖を掲げるオペラ座の怪人へと突進した。
「我が愛のために死ね!!」
「やなこったぜ!」
怪人が振るったマントの下から毒を帯びた塵が放たれ、神名を直撃する。
だが、-Feather-の灼滅者達による攻撃が、そして突進を続けたライドキャリバーの体当たりが、オペラ座の怪人を襲っていた。
「おのれ、だが我が愛は不滅……」
「悪いな馬で蹴らせてもらったぜ……あれ、逆か?」
まあいいか、と呟いて再び馬に飛び乗る神名の足元で、オペラ座の怪人は消えていく。 胸に挿していた薔薇が消えると、あとには何も残らない。
「っし、それじゃ裏まで探ってこうぜ。まだ捕まってる人達がいるかも知れないからな」
神名に促され、灼滅者達は劇場内を隅々まで探っていく。
やがて、先ほどの奇襲時には救出しきれなかった人々が発見され、地上へ送られていくのを見送った灼滅者達は、さらに地下へと向かうのだった。
(重傷からの復活率がさらに上昇しました)
→有力敵一覧
→(2)まぼろしのガルニエ宮(30勝6敗/戦力1500→0/制圧完了!)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。