■第7ターン結果
●建御雷祭壇
ジークフリート大老亡き今、アンブレイカブル最強の戦士となった建御雷大老。
その座す建御雷祭壇へと、灼滅者達は本格的な攻撃を仕掛けていた。
雷の剣を振りかざす建御雷大老の弟子たちを退け、蒼月・碧(碧星の残光・d01734)達は注連縄で囲まれた祭壇の前へと走り込んだ。
そこで碧達が見たものは、神社の祭殿を思わせる建物だった。
祭殿の周囲には、まるで竜を思わせるように雷がとぐろを巻き、刻一刻と大きくなりつつある。
「あれが『滅びの雷』なんですか……!?」
祭殿の中央に立つ巨躯の男は、その身から雷を迸らせながら神主が唱えるような祝詞を唱え続けている。
いや、祝詞というには、それはあまりにも邪悪なものだ。
「日本を滅ぼすための、神事……」
「然り」
碧の言葉に反応したように、巨躯の男は『呪詞』を中断した。
灼滅者達にも一目で分かる力量は、全身から感じられる覇気は、灼滅者達が戦った際にはファフニールの灼滅によって弱体化していたジークフリート大老をも上回るものだ。
「我が友、ジークフリート大老を倒した灼滅者……我が命を求めるか。ならば六六六人衆に習い、我もまた汝らを殺戮せしめよう」
建御雷大老は、弟子を伴い祭殿から走り出る。
瞬間、その巨躯は雷へと変じた。
「ふむ、これでは倒しきれぬか……」
己の身を雷に変え、一瞬にして灼滅者達の間をすり抜ける。
それだけで灼滅者達に強烈なダメージが与えられていた。だが、それだけにとどまらず、建御雷大老は雷を束ね、それを振り下ろす。
「Warten! コッチダ!!」
仲間を庇い、咄嗟にそれを受け止めたローゼマリー・ランケが倒れ伏す。
「こちらの方が良いようだな」
それを皮切りに、建御雷大老は次々に雷剣を振るい、灼滅者達を切り倒し始めた。
だが、その勢いに負けじと灼滅者達もサイキックを繰り出し、建御雷大老の弟子たちを灼滅していく。
「やはり汝らは脅威よな」
倒されていく弟子達の姿に、アンブレイカブル最後の大老は雷剣を振るいながら呟いた。そうする間にも灼滅者達は攻撃を加えんとするが、雷と化して一瞬の間に距離を離し、また詰めて来る建御雷大老に攻撃を当てるのは、さしもの灼滅者でも困難だ。
「封印の中から、我はこの国を見ていた。サイキックリベレイターこそが全てをおかしくした。……日本には、いまだ目覚めぬながらも灼滅者としての素養を持つ者も少なからずいる。ならば、我が雷にて全てを焼き『祓い』、浄化せしめよう」
それは、まさしく神の如き傲慢さだった。
「日本を滅ぼさせるわけにはいきませんっ! ここで止めさせてもらいますっ!!」
碧は宣言すると、サイキックソードを抜き放ち、傲慢なる大老へと突進する。
雷剣を振り下ろそうとしていた大老は、その一振りで碧の光剣を打ち払った。
「剣での攻撃の瞬間には、止まらないといけないようですね……!!」
それを見抜けば、話は早い。
仲間と連携し、建御雷大老の攻撃に生まれる僅かな隙へと
その綻びは次第に大きなものとなり、アンブレイカブル最後の大老を追い込んでいく。
雷へと変わろうとする。だが、それこそが碧の狙いだ。
「この一撃で、闇を超えるよ!!」
体の痺れもおかまいなしに、碧は光剣を雷へと突き刺した。
光剣は雷を断ち切り、そして雷はもとの建御雷大老の姿へと変わる。
「面白い……これこそが、灼滅者の可能性というものか。業よ、ジークフリートよ。我らもまだまだ鍛錬が必要だったようだな……」
その言葉を残し、アンブレイカブル最後の大老は光の粒となって消滅していく。
「勝った……じゃあ、最後の仕上げだね!」
碧の促しを受け、灼滅者達は祭殿の周囲でいまだ渦巻く『滅びの雷』へとサイキックを繰り出していく。
主なき滅びの雷は、灼滅者達の攻撃の前にたちまち衰え、そして消えていく。
雷の最後の欠片が消え去った時、灼滅者達はこの戦いが本当に終わったことを知るのだった。
→有力敵一覧
→(4)太陽の神殿(0勝1敗/戦力1450→1450)
→(5)何でも屋ジョン・スミス(0勝1敗/戦力1300→1300)
→(6)ケツァール・リング(1勝0敗/戦力1000→950)
→(7)アガルタの口(0勝1敗/戦力1300→1300)
→(9)プリズン・ケイオス(4勝2敗/戦力1350→1150)
→(11)建御雷祭壇(23勝7敗/戦力850→0/制圧完了!)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。