■第1ターン結果
朱雀門・瑠架と『黒の王』朱雀門・継人、2人のサイキックハーツの激突は、西東京市の街を削り取っていった。
巨大な竜巻がぶつかり合うような力の余波が、街路を破壊していく。
魔女バーバ・ヤーガやアタワルパの軍勢と戦う灼滅者達の元にも、その戦いの余波は及んでいた。
武蔵坂学園が戦う前線の反対側で、瑠架の眷属が黒の王軍に襲い掛かっている。
「こっちには襲って来ないね。……ひちげき、ひっさーつ!!」
その様子を遠目で見ながら、赤星・緋色(朱に交わる赤・d05996)は道路を遮るヴァンパイアに、ご当地ビームを叩き込む。
灼滅するヴァンパイアの一人一人が、黒の王の力の一部だ。
瑠架を三方から取り囲んでいる
瑠架と継人ばかりではない。
ダークネスのサイキックハーツ同士も、それぞれの種族と掲げる思想のため、決して相容れない間柄なのだろう。
瑠架の拉致に助力するため、今回の戦場に動員されているバーバ・ヤーガは、瑠架の眷属を魔法の石臼ですり潰すと、ぶつかり合う2つの力を見つめた。
「瑠架も粘るものです。痩せても枯れてもサイキックハーツですね」
爵位級ヴァンパイアと、その血族。
黒の王の力は瑠架を圧倒しているが、サイキックハーツの力を奪えなければ、単純に損害を受けただけとなる。
武蔵坂学園との戦いで支柱であった爵位級ヴァンパイアを何人も失い、離反者が相次いでいる爵位級ヴァンパイア勢力は、盤石とは言い難い状況だ。
「他のサイキックハーツとの戦いに勝利を得るためにも、」
だがサイキックハーツと化した黒の王にとってはいざしらず、バーバ・ヤーガにとって、そして他のヴァンパイアにとっても、灼滅者達は危険な存在だ。
ソウルボードでの戦いで、僅か8人に敗れたのは記憶に新しい。
「……勝負は水物とは言いますが、甘くは無いでしょうね」
今回の戦いを乗り切れるか否か、爵位級ヴァンパイアにとってすら断言はできぬことであった。
・朱雀門・瑠架の攻撃により、【黒の王軍】の各戦場の戦力が減少しています。
・『黒の王』の攻撃により、(8)朱雀門・瑠架の戦力が減少しています。
→有力敵一覧
→(2)タトゥーバット群(2勝1敗/戦力600→500)
→(6)魔女バーバ・ヤーガ(6勝3敗/戦力1400→1100)
→(7)アタワルパ(17勝1敗/戦力1250→400)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。