■第3ターン結果
●アフリカンパンサー
ゲルマンシャーク、ロシアンタイガー、アメリカンコンドル、アフリカンパンサー。
世界四大ご当地幹部は、日本のご当地幹部ザ・グレート定礎も加え、灼滅者達の解決した事件に幾度となく関わり続けて来た。
ジャングルの先にはアフリカの大地を思わせる広大なサバンナが広がっていた。
アフリカンパンサーが守るブロック。
その主の周囲は、だが地獄のような光景と化していた。
「……ボクより先に死ぬなんて、親不孝者だね、マリア」
アフリカンパンサーの瞳は、怒りの色に染まっていた。
娘であるドーター・マリアの死が彼女の心を煮え立たせ、呼応するように手にしたガイオウガの骨が炎を迸らせる。
「子の仇を取るのは親の務め、ってね……」
「まだ持ってるの? それ!」
凄まじい業火が、ジャングルを抜けた灼滅者達を取り囲むように走った。
天枷・雪(あの懐かしき日々は・d28053)の縛霊手から展開された結界が、突進しようとしていたご当地怪人達を食い止める。
「もう時間を稼げとは言わないよ。皆殺しだ」
だがアフリカンパンサーの号令に、アフリカンご当地怪人達は野生を全開にして突撃を継続。業炎の荒野と化したサバンナで、灼滅者とご当地怪人達は激突した。
「トキオを取り逃したのが、こんなことになるなんてね。大失敗にも程がある」
「校長先生を知っているの?」
「ああ、追ってたよ。オガタ・トキオはグローバルジャスティス様と同じ、『超機械創造』を能力とするラグナロク。ダークネス生殖化計画を進め得る存在だったからね!」
「グローバルジャスティスも……ラグナロク?」
かつてロシアンタイガーが保有していた『弱体化装置』のような超機械を造ったのが、グローバルジャスティスその人というのは間違いないのだろう。
「でも校長先生、死んでも協力しないと思いますけどね」
校長は同時代に生まれた他のラグナロクと協力し、『超機械創造』を用いてサイキックアブソーバーを建造した。問題が無いとは言い難い人物だが、校長のダークネスへの憎しみと、抱いている危機意識は本物だ。
「なら、その妄執の結晶であるキミ達をここで討つ……!!」
「見当違いにも程があります!!」
肉食獣がお互いを貪り合うように、灼滅者達とご当地怪人は次々とサイキックを繰り出していく。
だが、獣達の力を、灼滅者達の力は確実に上回っていた。
ご当地怪人達が次々と姿を消していき、アフリカンパンサーはただ独り立ち尽くす。
「死んだって構わないさ。ダークネスが子を為し、未来に命を繋ぐことができる、その世界のためなら、幾らだって命を懸けることができる!!」
「そのために今生きている人達を闇堕ちさせるのを、許すわけにはいきません!」
「なら来なよ、灼滅者! ボクは骸の簒奪者にして力の蒐集者、アフリカンパンサーだ!!」
魂を燃やし尽くすように、アフリカンパンサーが炎を解き放つ。
雪はその熱を掃うように、己が魂を「冷たい炎」に変換し、そして放った。
炎と炎は一瞬の間ぶつかり合い、そして、
「骸の、力が……!!」
過剰な使用に耐えかねたか、あるいは灼滅者達との衝突を嫌うかのように、ガイオウガボーンロッドが砕け散った。戦場を覆っていた炎が一気に弱まっていき、アフリカンパンサーの全身を「冷たい炎」が凍てつかせる。
「グローバルジャスティス様に、栄光あれ!!」
アフリカのサバンナ全てに響き渡りそうな声と共に、『アフリカのご当地幹部』アフリカンパンサーの姿は消滅していった。
→有力敵一覧
→(2)インドマハラジャ怪人(0勝1敗/戦力2000→2000)
→(3)ミイラアヌビス怪人(1勝0敗/戦力1480→1350)
→(5)おフランスベルサイユ怪人(4勝2敗/戦力1220→700)
→(6)インドゾウカレー怪人(1勝0敗/戦力1740→1610)
→(9)アメリカンコンドル(9勝7敗/戦力1680→510)
→(11)アフリカンパンサー(10勝3敗/戦力920→0/制圧完了!)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。