■第6ターン結果
その空間は、前へ進むことすら戸惑うような威圧感で満たされていた。
総攻撃や幾度もの戦いを経て、なおも数多くのご当地怪人達に守られた空間の最奥には、光を発する超機械が鎮座していた。
何かの巨大な実験装置のようにも見える機械の前に立つ人物を、灼滅者達は睨み据える。
「グローバルジャスティス!!」
「ついに来たか、灼滅者。では、戦いを始めよう」
幾つもの点滴や輸血袋、機械に接続された体に、ガスマスクのような仮面。
大首領グローバルジャスティスは、大仰な仕草で杖を持ちあげた。
「私もサイキックを使えるようになったのはごく最近だ。
実戦経験も皆無でね。歴戦の君達を失望させないことを願いたい」
「よく言う……」
一見して病人のような姿だが、グローバルジャスティスの力が絶大であることを御伽・百々は、一目で見て取っていた。
「大量のご当地怪人に強力なご当地幹部達を倒した。グローバルジャスティス本体も、大きく弱体化しつつある……」
グローバルジャスティスは元はラグナロクだと、アフリカンパンサーは語っていた。
それは、サイキックハーツになる直前まで、戦闘能力を持っていなかったであろう事を意味する。だが彼は現在の力でさえ、幹部達のそれを上回っている。
その事実は、彼がそれだけの魂を内に抱えていることを意味していた。
「だが、グローバルジャスティスを倒せば、それで終わりだ!」
「やらせるな! グローバルジャスティス様に栄光あれ!!」
ご当地怪人達が叫び、灼滅者達の前に飛び出す。
グローバルジャスティスを守ること。
それが、今の彼らの生命の意味だ。
そして、ローバルジャスティスの額に輝く『G』の文字が輝きを増した。
「そう……確か、こう叫ぶのだな。『グローバル・ビィィィム』!」
戦場が、フィレンツェを包んでいるものと同じ光で染め上げられた。
光が収まった後には、焼け焦げた灼滅者達の姿があった。
「今のは……」
「ご当地ビームか!?」
「私がラグナロクダークネスとなっていれば、最強のご当地怪人……『地球』のご当地怪人として、ご当地怪人に君臨していたかも知れない。だが、そうはならなかった」
グローバルジャスティスが杖を振るうと共に、見えない手が灼滅者達の体を空中に持ち上げ、そして猛烈な勢いで地面に叩き付ける。
「私が彼らにさらなる進化を……ダークネスが生殖できるようになる未来を提案したからだ」
「超機械をもってしても一度きりしか成功しなかった、ダークネスの受胎。
それが遍く世界に広まる可能性に、ご当地怪人達は賭けてくれた。
彼らの『夢』に応えねばならない。それが、私のサイキックハーツとしての使命だ」
「くっ……一度、退くぞ!!」
百々の声に、灼滅者達は一斉にその場から撤退を図った。グローバルジャスティスは、殲術再生弾の影響下にある彼らを追うことなく、ただ告げる。
「儀式が終わるまでに、何度でも来るがいいだろう。
私は悪の大首領として、君達を正面から迎え撃とう」
→有力敵一覧
→(2)インドマハラジャ怪人(1勝0敗/戦力1870→1740)
→(3)ミイラアヌビス怪人(1勝0敗/戦力1090→960)
→(6)インドゾウカレー怪人(0勝2敗/戦力1350→1350)
→(12)グローバルジャスティス(23勝10敗/戦力4080→1090)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。