サイキックハーツ大戦

    ■第1ターン結果

    ●大悪魔アムドシアス
     アンリ戦争で、決着をつける事が叶わなかった、大悪魔アムドシアスの戦場。
     再び対峙したアムドシアスは、灼滅者の軍勢を『ププっノプー』と気の抜けた角笛の音で出迎えた。
    「♪つまらなかったですねぇ♪ ほんと、つまらない♪」
     灼滅者が破れるにせよ、グラシャ・ラボラスが灼滅されるにせよ、その結末を高みの見物で楽しもうとしていたのに、結果は、このありさま。
     グラシャ・ラボラスは灼滅される事も無く、自分もまた戦場に引っ張り出されてしまったのだから……。

    「俺は、感謝しているぜ。この前のは勝ち逃げされたようで気分が悪いからな。世界救済タワーから始まる因縁もここで終わりにすれるぜ」
     北条・葉月(大首領を屠りし者・d19495)の言葉に、多くの灼滅者が頷くのが見える。学園に来て、仲間と共にブレイズゲートで初めて戦ったダークネスが、このアムドシアスであった者も少なからずいるのだろう。

    「♪何度来ても同じですよ♪ と言えれば良かったのですけれど♪」
    「どうした、本気で戦えよ!」
     アンリ戦争の戦いに比べ、アムドシアスの攻撃は精彩を欠いていると感じた葉月が、アムドシスを怒鳴りつける。
     やる気無く手を抜かれて、それで勝利したとしても、強敵に勝利したという満足感は得られない。
     やるならば、常に全力で戦うべきだ。
     そう言う葉月に、アムドシアスは、やらやれとバカにしたように首を横にふる。
    「♪私の戦闘力は、前の戦いと変わっていないのです♪ これは、君達が新たに得た強さなのだから♪」
     灼滅者が新たに得た力『不死の翼』。
     全ての灼滅者が最高の力を発揮できる、この力は、大規模な戦場である程、効果が高まり、いままさに、大悪魔アムドシアスを滅ぼさんとしている。

    「なるほど、そういう事か。あまり実感は無かったが、比較できる対象があると判りやすいな」
     葉月も、アムドシアスの言葉に理解の表情を浮かべる。
    「ならば、俺達は、この力でもって、サイキックハーツ大戦を勝利しよう」
    「その先駆けとして、お前の首、貰い受ける」
     葉月は、そう宣言すると、五芒星が象られた杖を振るった。
     アムドシアスの傷口から大量の魔力が注ぎ込まれ、その体を魔力の塵に変え、崩壊させていく。
    「♪この結末は詰まらなすぎる……♪ 魔術師ソロモンさえ健在であったらと、それだけが残念だよ♪」
     そうすれば、もう少し楽しませられたのにと言い残し、アムドシアスは塵となって消え去った。

    「まずは、1匹。敵は多く、時間は足りない、次々行くぞ!」
     葉月は、そう言うと、仲間を鼓舞しつつ次の戦場へ向かうのだった。

    ●大悪魔アンドレアルフス
     大量の己の分割存在、そして大量の眷属。
     大悪魔アンドレアルフスが率いる戦力は、それだけで構成されていた。

    「ついにアスモダイ様がやられてしまいましたか!」
    「思えばあの方との付き合いも長いものでございました」
    「思い返せば数百年前、私が闇堕ちした切っ掛けもあの御方だったのですねぇ」
    「とか言っておくことで重い過去があるかと見せかけておいて好感度を稼ぐわけです」
    「悪魔を信じてはいけませんよ、とさも賢しげに言うと賢く見えません?」

     ギャアギャアと騒がしい、その大悪魔の前に、ガイスト・インビジビリティ(亡霊・d02915)の黒い影が立つ。
     まさに亡霊のような、包帯を巻き付けたコート姿のその姿に、アンドレアルフス達は一斉に嘴を開いた。

    「これはこれは、芸風が違いそうな方ですね」
    「ですが、私にも大悪魔としての意地は」
    「多少なりともあったりなかったり致します」
    「というわけで、早速参りましょう!!」

     アンドレアルフス達の孔雀羽が一斉に開かれ、派手な色の羽と魔法弾が乱射される。
     無人の街を廃墟に変えながら突き進む弾丸の雨の中を、ガイストは無造作に突っ切った。彼に付き従うビハインド 「ピリオド」が、その弾丸の雨を遮る。

    「なんと美しい主従愛でしょう」
    「まるで私とアスモダイ様の関係のようですねぇ」
    「全然似てない? これは失礼」

     口から生まれたように、ひたすらに軽口を叩き続けるアンドレアルフス達を、灼滅者達は次々と灼滅しつつあった。
     灼滅者達の攻勢の前に、アンドレアルフス達は刻一刻と灼滅され、戦場に響く大悪魔の声もそれと共に次第に消えてゆく。

    「ここまであっさりとやられてしまうとは」
    「とはいえグラシャ・ラボラスさんも諦めの悪い方ですから、逃げる選択肢なんて無いんですけどね!」

     敵は残り2体。どちらが大悪魔の本体であるかは、灼滅者達が見れば一目瞭然だ。
     ガイストが伸ばした手から放つ制約の弾丸を受けた1体が消滅すると、追い込まれたアンドレアルフスは身を翻す。
    「もう分割存在ではないんですし、付き合ってはいられませんねぇ!」
    「……」
     ガイストは、無言のままに合図を出した。
     アンドレアルフスの後ろに回り込んでいた『ピリオド』が、アンドレアルフスに急接近。それに気付き、アンドレアルフスが振り返るのと、『ピリオド』の霊障波が大悪魔を灼滅に追い込むのは同時だ。
     断末魔も残さず消滅していく大悪魔を、もはや見ることもなく、ガイストは次なる戦場へと向かう。

    ・(2)(4)を制圧しました。(18)の戦力が大幅に減少!

    →有力敵一覧

    →(2)アムドシアス(17勝1敗/戦力2000→0/制圧完了!)

    →(4)アンドレアルフス(11勝0敗/戦力2000→0/制圧完了!)

    →(5)ロード・バナジウム(1勝0敗/戦力5000→4740)

    →(7)ロード・ジルコニア(6勝0敗/戦力5000→3440)

    →(8)ロード・ニオブ(2勝0敗/戦力5000→4480)

    →(12)戦神アポリア(2勝0敗/戦力2500→1980)

    →(15)朱雀門・継人(3勝0敗/戦力4800→4020)

    →(18)グラシャ・ラボラス(2勝0敗/戦力7000→3175)

    →重傷復活者一覧

    →死亡者一覧

    ■有力敵一覧

    有力敵 戦功点 現状

    大悪魔アムドシアス
    1900
    (2)アムドシアス:Battle4にて、北条・葉月(大首領を屠りし者・d19495)に倒される。

    大悪魔アンドレアルフス
    240
    (4)アンドレアルフス:Battle1にて、ピリオド(ガイスト・インビジビリティのサーヴァント)に倒される。

    戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。

    戦闘結果を取得しています。しばらくお待ちください。

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