■第3ターン結果
●ロード・ニオブ
全身を銀色の──おそらくはニオブ色なのだろうが──装甲に包んだロード・ニオブは、武蔵坂学園から攻め寄せる灼滅者達を迎え撃っていた。
「テルル、ジルコニア……!! クソ、折角ブレイスゲートから出て来たばっかりで……戦いに勝ってデモノイドが覇権を握れば、また良いこともあったろうによ!」
喪った仲間への悲しみを露わにする彼の右腕ではデモノイド細胞が伸縮し、突撃槍を変幻自在の武器としている。
「ニオブ、プラス、プラチナ! 全てを穿ち貫け!!」
灼滅者達が遮蔽物とした建物へと突き入れられた槍が、一気に伸びるとそのまま横薙ぎに薙ぎ払われた。
一撃の元に崩壊する建物から、灼滅者達が退避するのを追って、ニオブは槍状の腕を持つデモノイド達を率いて突撃する。
そして交差点に差し掛かった瞬間、一斉砲火がニオブ達を襲った。
待ち伏せていた灼滅者達による砲撃だ。
「止まるな! 突き抜けろ!!」
配下の兵に命じると共に、強行突破を図るニオブの前に、司城・銀河(タイニーミルキーウェイ・d02950)ら灼滅者が立ち塞がる。
「デモノイドが世界の覇権を握るため、貴様らには消えてもらう!」
「……本当に、そんなことを信じているの?」
銀河には、ニオブが本当に事態を理解しているのか疑わしいように思えた。
たとえロード・プラチナがサイキックハーツとしての勝利を収めても、その先にあるのは勝者としての栄光などではなく、現在の知的生命の滅亡だ。
(「『世界の覇権を握る』……なんて中身のない言葉……」)
今まで数々の戦いを潜り抜けて来た銀河から見れば、ニオブはその力こそ強くとも、安易な言葉にすがっているようにしか見えなかった。
「この決戦、何がなんでも生き残って、そして勝つ!!」
「いいや、ここで死ね!! ニオブ、プラス、プラチナ!」
ニオブの突撃が再開され、灼滅者達がそれを迎撃するべくサイキックを繰り出す。
銀河もまたその攻撃の手に加わり、己の力を叩きつけていく。
銀河の力は、ニオブにとってみれば遥かに劣るもののはずだ。
だが、放たれる一射一射に宿る意志はニオブの主張の浅薄さを抉るかのように、銀色の装甲を穿っていく。
「クソ、俺は……!!」
身を翻すニオブ。それについていく生きたデモノイドは、もはやごく僅かだった。
→有力敵一覧
→(5)ロード・バナジウム(14勝0敗/戦力4220→580)
→(8)ロード・ニオブ(15勝2敗/戦力3960→60)
→(9)ロード・マンガン(3勝0敗/戦力4740→3960)
→(10)八波木々・木波子(2勝0敗/戦力1980→1460)
→(12)戦神アポリア(3勝0敗/戦力1460→680)
→(14)マンチェスター・ハンマー(4勝0敗/戦力2000→960)
→(15)朱雀門・継人(3勝1敗/戦力3760→2980)
→(16)十字卿シュラウド(4勝0敗/戦力4400→3360)
→(19)ロード・プラチナ(2勝0敗/戦力9800→9280)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。