新宿防衛戦

    ■第1ターン結果

     今年の春、灼滅者達が納薙・真珠(高校生ラグナロク・dn0140)と雨宮・夢希(中学生ラグナロク・dn0141)の2人を救出した新宿迷宮。
     かつて攻略に赴いた灼滅者達が作ったマップを手に、新宿防衛戦に挑む灼滅者達は、再び新宿駅の地下100階層に及ぶ大迷宮へと挑んでいた。

     彼らを待ち受けるのは、都庁に鎮座したダークネス「スサノオ」によって喚起された怪物たちだ。
    「眷属……でいいのか?」
    「普通の眷属とは違うようだがな」
     四日市殲術病院で交戦した灼滅者達の報告によれば、スサノオは鳴き声一つで兵士姿の怪物を呼び出している。
     『病院』の灼滅者によれば、これは『古の畏れ』と呼ばれる存在だという。
     スサノオは古の畏れに働きかけることで、これらの怪物たちを呼び出すのだ。
     通常、ダークネスが眷属を創造するに際しては動物の死体が必要とされるが、スサノオの呼び出す『古の畏れ』は少々赴きが異なるようだった。

    「まさか本当にスサノオというわけでもないだろうが……」
     奈良時代に編纂された『古事記』の中で、泣き喚く素戔嗚尊(すさのおのみこと)の声は悪しき神々を蠢き出させ、災いを広げたとされている。
     神話に登場する神が、今回出現しているダークネス「スサノオ」とどこまで関係しているのかは、現代を生きる灼滅者達にとっては推測するほかないことだ。

     いずれにしても、灼滅者達はスサノオを倒さねばならない。
     白の王セイメイの手に落ちたスサノオを撃破できなければ、新宿の街に生きる人々は、スサノオの餌となる運命にある。
     キリングリヴァイヴァーの効果を受けた灼滅者達は勢いのまま、新宿迷宮を駆け上っていく。

    ●(2)新宿迷宮:Battle5
     東京都庁にいるとされるスサノオからの距離のためか、あるいはスキュラの結界で遮られているためか、眷属の力は極端に高くは無いようだ。
     だが、それでも迷宮内を徘徊する眷属の数の異常さは、かつて新宿迷宮を攻略した灼滅者達をも辟易とさせていた。

     王華・道家(ピピピピピエロ・d02342)達の行く手を遮る眷属達を率いるのは、樹木のような姿をした存在だった。
     樹の表面に浮かんだ老人の顔が、大声で拒絶の言葉を放つ。
    『この新宿は我が所領也!! 我が足の届くところ全て我が物也!!』
     叫び声と共に灼滅者達の足元が揺れる。
     無数の木の根と共に、眷属はこちらへ拳を振り下ろして来た。
    『我、汝らが我が所領に足を踏み入れることを許さぬ者也!』
    「うーん、そう言われても困るんだよNE」
     ライドキャリバー「エムティーファイブ」の上で引き締まった体をくねくねと揺らしながら、道家は道化た表情で応じる。
     古の畏れ達は、広範囲への攻撃に長けているようだった。
     こうして言葉を交わす間にも、次々と攻撃が飛んで来る。
    「連打されると面倒だNE! さっさと決着、つけちゃおうか!」
     ライドキャリバーから飛び降りた道家は、突進していくライドキャリバーの後方から自分も敵へと踏み出した。
     迎撃するように伸ばされて来る巨大な手を、軽やかなステップで回避する。
    『面妖な輩が!』
    「そう言わずに楽しんでいってよ!」
     手にしたマテリアルロッドが敵の顔に突きつけられると同時に、強烈な衝撃波が迸る。樹皮を突き破る衝撃に、樹の表皮に浮かんだ顔が激しく歪む。
    『実力にて道を切り拓くか……!! だがそれこそが戦の世の習い也!』
     消滅していく眷属の姿に、道家は軽い仕草で声を上げた。
    「まだまだサーカスは始まったばかり、準備運動には丁度良いNE♪」

    ●(2)新宿迷宮:Battle11
     通路を進む華槻・灯倭(紡ぎ・d06983)の視線の先、通路を曲がって現れるのは巨体の骸骨のような存在だ。
    「『古の畏れ』達は、どれも地面にどこかが刺さってるんだね」
     地面に足の骨を突き刺して歩いてくる眷属の姿に、灯倭はそう判断する。
     おそらくは、それが敵の共通の特徴なのだろう。
     長大な刀を構えた骸骨姿の『畏れ』は、灼滅者達へと言葉を投げかける。
    『そこなる者共、我を畏れよ。そして跪き、命乞いをするがいい。さすれば、苦しまずに首を刈り取ってくれようぞ』
    「そんなの、嫌に決まってるでしょ」
     霊犬「一惺」が、その言葉に応じるように一つ鳴き声を上げた。斬魔刀を口にくわえた霊犬が、骸骨へと突っ込み、巨大な存在と切り結び始める。
    『おぬしは、我を畏れぬか? 我を畏れぬならば、かかってこい!』
    「言われなくても……!」
     こんなところで止まってはいられない。
     灯倭は目指す相手の名を言葉に乗せる。
    「ユウマくん……石英ユウマの所まで、いくの。絶対止めて見せるから」
     闇堕ちした灼滅者を止める。その決意を乗せて、鋼糸が新宿迷宮の通路を迸る。
     巨体の『畏れ』の全身に絡みついた糸は、骸骨型の体の関節部分を一度に断ち切った。
    『ぐぅぅぅ! 武士の本懐、遂げられる、滅びるか……!!』
    「悪いけど、負けるわけにはいかないの」

    ●スサノオ顕現
     そうして残る階層を、灼滅者達は突破していく。
     納薙・真珠の案内と殲術再生弾の力があればこその強行軍だ。
     やがて新宿駅地下深くに存在する迷宮を踏破し、灼滅者達は新宿駅の地下ホームの一つへと飛び出した。
     その瞬間、灼滅者達は駅構内に漂う血臭に気付く。
    「一般人を保護するんだ、急げ!」
     六六六人衆による殺戮の脅威に晒されている一般人を保護すべく、6F菊連合を中心に灼滅者達は動き出そうとする。
     だが、都庁の方角から発される強烈なサイキックエナジーの波動が、彼らの足を一瞬止めさせる。
    「あれは……!?」
     駅ビルを駆け上り、都庁方面へ目を向けた灼滅者達は、それを見た。
     結界に閉ざされた空に吠え猛る、白い炎で全身を構成された巨大なる狼。
     四日市殲術病院地下で目撃されたスサノオは、その丈を増して灼滅者達の前に姿を見せたのだ。

    ●ファーストアタックの効果が発動しました

    組連合 ファースト
    アタック
    ファーストアタック結果
    6F菊 一般人救出 一般人救出を開始!
    第2ターンから、重傷からの復活率が4%上昇します。

    →有力敵一覧

    →(2)新宿迷宮(73勝18敗/戦力3000→0/制圧完了!)

    →重傷復活者一覧

    →死亡者一覧

    ■有力敵一覧

    有力敵 戦功点 現状

    失われし畏れ『内藤榎』
    190
    (2)新宿迷宮:Battle5にて、王華・道家(ピピピピピエロ・d02342)に倒される。

    坂東武者『近くば寄って目にも見よ』
    200
    (2)新宿迷宮:Battle11にて、華槻・灯倭(紡ぎ・d06983)に倒される。

    戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。

    戦闘結果を取得しています。しばらくお待ちください。

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