■第2ターン結果
■(4)スーズダリ教会跡
スーズダリ教会跡の戦いにおいて、優勢に立っているのは意外と言うべきか、クロキバを筆頭とするイフリートの側だった。
『グルォォォォォ!!』
イフリートのリーダーであるクロキバの姿は、灼滅者達が見慣れた人間形態ではなく、イフリート本来の姿へと変じている。
赤炎を纏う黒豹の姿へと戻ったクロキバが吠え猛ると共に、イフリート達が教会跡を灰塵に帰さんとするような勢いで襲いかかっていく。
クロキバやアカハガネをはじめとして、イフリート達の士気は極めて高い。
その理由は、巨大化したアフリカンパンサーが手にした『ガイオウガボーンロッド』にあった。
『ガイオウガ様ノ奪ワレタ力、取リ戻スノダ!』
鶴見岳に眠るイフリートの王、ガイオウガから奪った力の結晶を奪還せんとするクロキバの号令の元、イフリート達によって獣の姿をしたアフリカンご当地怪人達が、廃墟を包む業火の中にその命を燃え散らせていく。
当然、イフリート達の側にも被害は出るが、それを気にする様子も無い。
『死に物狂い』という言葉が相応しいだろう。
『鶴見岳デノ雪辱ハ晴ラス! カカッテ来イ! あふりかんぱんさー!!』
「怒ってる? 怒ってる? ボクはいいけど、他の子達にはちょっと荷が重いかな!」
■(5)森の小道
●おいどん大噴火
ロシア村の奥へと通じる森の小道は、多数の桜島によって封鎖されているという報告が、この場所へ奇襲攻撃を仕掛けた7G蘭連合からもたらされていた。
より正確に言えば、それらは桜島のご当地パワーを吸収したアフリカンご当地怪人達である。
「地上最強の生物カバと、桜島を融合させた全く新しい怪人、それがおいどん達『カバ桜島怪人』でごわす! そしてカバ桜島怪人最強を誇る、この『おいどん大噴火』に、おんしらが勝つことなんぞ出来やせんでごわす!」
灼滅者達の前方を塞ぐ無数の桜島から、カバの頭が出て来てそう叫ぶ。
「では、その力を見せてもらいますの」
黒崎・美言(全ての悪を呑み込むモノ・d03992)の冷然とした声に、侮辱の意志を感じたのかご当地怪人の顔が真っ赤に染まる。
「ゴワスゴワスゴワス!!」
背中に背負った桜島から、真っ黒な噴煙が噴き上がる。火山灰が降り注ぎ、森の小道を時ならぬ黒色に染めた。
高熱を秘めた火山灰に覆われた灼滅者達が炎に包まれ、メディック達がそれらを癒す中、美言をはじめとした灼滅者達は、ご当地怪人への距離を一気に詰める。
既に巨大化チョコを食べ、巨大化した相手だ。
決して弱い相手とは言えない。
だが、巨体を得たことで、その視野には死角も生まれている。
噴煙を受けて黒く染まる木々の影を縫うようにして、灼滅者は身を乗り出すとデッドブラスターを解き放つ。
漆黒の光線が、カバ桜島怪人の短い足を強かに打つ。
「痛たたたた!!」
火山岩の表面に刺さったようなものだが、ダメージは確実に入っているようだ。
おいどん大噴火がつま先を抑えて飛び跳ねるたび、辺りに地響きが走る。
「今のうち……!」
最強の一角が崩れたことに動揺するご当地怪人達を、灼滅者達は順々に倒していく。
「ああっ! おいどんが見ていない間に仲間がやられているでごわす!?」
「あなたも、一緒にやられて下さいませんか?」
美言の影が長く伸び、おいどん大噴火を呑みこんだ。
やがて、体を大きく損じた姿の怪人が現れた時、戦いの決着はつくのであった。
●アテビの翁
「森の小道とか、普通に散歩したくなるような場所だけど……何だこれ」
塵屑・芥汰(お口にチャック・d13981)は、森に現れている変化に覆面の下で顔をしかめた。
春を迎え、生い茂る草木の中に、明らかに日本のものでない、アフリカ原産の植物が混じり、ジャングルへと変わりつつある。
「アフリカンご当地怪人の影響か……」
全ては、この土地に侵出して来ているご当地怪人が原因だった。
「アフリカンパンサー様は、新潟の森をコンゴの密林のように改造して下さる御方! わしは、わしはバオバブの巨木になるのじゃー!!」
興奮したように叫ぶ老人のご当地怪人『アテビの翁』。
その叫びと共に地面を割って木の根がうねり、灼滅者達へと襲い掛かる。
「……悪いケド、そこは退いてもらおうか」
足元から伸びた木の根が、強烈な力で喰い込んで来るのを影業に引きちぎらせる。なお体に食い込んだままの根をそのままに、芥汰は地面を蹴ってご当地怪人への距離を詰める。
手にした槍が鋭く回転し、正面を塞いだ木の根を蹴散らす。
「突っ込め!」
周囲にいた灼滅者達が、アテビの翁への攻撃を再開する。
灼滅者の攻撃を樹木の枝を振るい、あるいは根を楯として凌ぐアテビの翁。
芥汰は自分の眼前に現れた根を足場として跳ぶと、一気にアテビの翁の眼前へと辿り着く。
瞬間的に距離を取ろうとしたアテビの翁。しかし、その後退は許されない。
樹皮に生じた顔の中央へと、芥汰の剣が深々と突き刺さった。
「郷土を捨てて別のものになろうとするご当地怪人なんて、最初から負けてるようなものだろう」
その言葉に反論の言葉が返ることもない。
●思念
アテビの翁が倒れ、灼滅者達は森の小道を制圧する。
徐々にガイアゾーンへと近付く彼らの脳裏に、再び思念が届く。
(「あれは、バレンタインも終わった頃だったか。
北陸地方を旅していた私は、珍妙な扮装をした一団……ご当地怪人達に捕らえられた。
彼らのリーダー、ロシアンタイガーと名乗る者は言った。
私が食材に愛される者……『ゴッドモンスター』に至る力を持つ者である、と……!」)
<ダークネス勢力同士の交戦が発生!>
(3)(4)(8)の敵戦力が下記の戦闘結果から、さらに500減少します!
→有力敵一覧
→(3)アメリカンショッピングモール(6勝15敗/戦力3040→2740)
→(4)スーズダリ教会跡(8勝12敗/戦力1800→1400)
→(5)森の小道(51勝15敗/戦力1594→0/制圧完了!)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。