■第4ターン結果
■(4) スーズダリ教会跡 Battle:9
ご当地幹部が従える巨大化ご当地怪人は、殲術再生弾による恩恵を受けた今の灼滅者達にとっても手強い相手だった。
数を揃えて来た様子ではあるものの、それらと戦うイフリート達も、朝からの戦いで少なからぬ犠牲が既に出ている。
「強いね、強いね! もっと怒らせたら、もっと強くなるのかな!!」
無邪気に笑うアフリカンパンサー。
スーズダリ教会跡を舞台にした戦いに、決着が付こうとしていた。
●ウホウホキリン
「ウッホッホー!!」
明太子を担いだキリンの怪人、その名もキリン明太子怪人。
巨大化チョコを食べることで巨体を得たアフリカン怪人の一体は、その巨大な首をさらに伸ばし、地面に叩き付けるようにして灼滅者達を攻撃してくる。
「で、出たー! ウホウホキリンさんのヘッドバッドだ!」
「ウホ、ウホ、ウッホッホー!!」
気分よく胸を叩く巨大なキリン怪人の姿に、オリキア・アルムウェン(翡翠の欠片・d12809)は思わず声をあげていた。
「あ、あれ本当にキリンなの? ゴリラ混じってない!?」
頭突きを受けて倒れた仲間をかばいつつ、手にしたクルセイドソードで向かって来る熊と虫の相の子のような眷属を叩き斬る。
見た目は確かにキリンだが、やっていることはゴリラだった。
「でも首が伸びるし、やっぱりキリンの……ん?」
自分で言っていることに、オリキアは首を傾げた。
普通、キリンは首が伸びたりしない。長いだけだ。
「ぐぬぬ……と、とにかくご当地のパワーに負けたりしないよ!!」
ひとしきり満足するまでドラミングしたウホウホキリンが首を叩き付けて来るのと同時に、オリキアは地を蹴った。
キリンの頭部が地面に叩き付けられ、濛々と土煙が巻き起こる。
その煙に隠れるようにして身を翻し、オリキアはクルセイドソードの切っ先を地面に叩き付けたままの、ウホウホキリンの頭部へと向けた。
「頭を降ろして来るんなら、こっちのものだよ!!」
「ウフグッ」
物理法則を無視してダークネスの上あごを貫通した剣に、ウホウホ言っていた声が途切れる。オリキアはそのまま、首に刺したままだったクルセイドソードを引きずりながら、伸びたままの首をキリンの肩を目指して駆け上がった。
「ボクには愛と勇気と友人、そしてなにより食欲がついているーっ!!!」
叫びと共に一直線の傷を刻み付け、オリキアは怪人の肩を蹴って地面へと飛び降りた。
直後に音を立てて、巨大化怪人の身体が倒れ込んで来る。
「こっちはOK……アフリカンパンサーは!?」
「おっぱいはどうした!?」
クラブ廃工場から来たらしい一団が声をあげるのをあえて無視しつつ、オリキアは巨大なアフリカンパンサーの姿を求めて戦場を見回す。
●アフリカンパンサー
「今度は手加減しないって言ったよね、言ったよね!!」
大分県の鶴見岳で灼滅者達とはじめて遭遇したご当地幹部アフリカンパンサー。
元来強力なアフリカンパンサーの能力は、巨大化チョコによってさらに強化されていた。
赤々と燃え盛る炎を宿した骨杖を手に、アフリカンパンサーは灼滅者達へと突っ込んだ。彼女に続いて、巨大アフリカン怪人達もまた怒涛の如く進撃していく。
メディックとして仲間を癒していたフィーバス・ロット(太陽の約束・d23665)が倒れ、アフリカンパンサーの元に至った者達は悉く倒れることとなった。
「これ以上やっても倒せないかな、倒せないかな! やっぱり殲術再生弾(キリングリヴァイヴァー)ってすごいんだね、だね!!」
屍となって転がる怪人達には既に興味すら持たない様子で、アフリカンパンサーは目を輝かせると伸びやかな足で地面を大きく踏みつけた。
高々と跳んだ彼女はガイオウガボーンロッドから炎を噴出させ、彼方へと飛び去っていく。
「きっと、ボクと君達はまた戦うことになると思うよ。
なんたって、ボクは『緑の王』なんだからね! だからね!」
『待テ! ……ク、灼滅者! 俺達ハヤツヲ追ウ!』
クロキバやアカハガネをはじめ、生き残ったイフリート達がアフリカンパンサーを追って新潟ロシア村から離れていく。
「緑の王アフリカンパンサー……」
『王』と呼ばれる者達。彼女もまた、その一人なのか。フィーバスは倒れたまま、その言葉を繰り返し呟くのだった。
<ダークネス勢力同士の交戦が発生!>
(3)(8)の敵戦力が下記戦闘結果からさらに500減少します!
→有力敵一覧
→(3)アメリカンショッピングモール(4勝7敗/戦力1390→1190)
→(4)スーズダリ教会跡(2勝7敗/戦力50→0/制圧完了!)
→(7)マールイ美術館跡(34勝9敗/戦力2750→1050)
→(8)レストラン「ダーチャ」跡(4勝2敗/戦力1830→1630)
→(9)マンモスイリュージョンスタジオ跡(17勝4敗/戦力2850→2000)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。